ffplay ノート

WSLg が有効になっている必要があるが、ffplay でコンソールから手を離さずにビデオを再生することが可能だ。他にも ffmpeg の出力をパイプして再生するという使い方や、フィルターを試すためだけに使う用途もある。

再生

基本編で述べたように、メディアファイルを引数に与えて単に実行すると、ビデオならウィンドウが出現してその内容が再生される。音声のみのファイルならば音が聞こえる。

フィルター実験

もう一つの使い方は、FFmpeg のフィルター機能を試すのに使うというものだ。例えば次のコマンドを実行するとある映像が再生される:

bash$ ffplay -f lavfi -i "testsrc=duration=10:size=256x224:rate=30" -autoexit

パイプ

パイプを介する再生方法も用意されている。ffmpeg の encoding オプションの値を matroska にするのが望ましい。

bash$ ffmpeg ... -f matroska - | ffplay -

キーボード操作

ffplay のプレイヤーウィンドウがアクティブになっている状態で、キーボードのキー押しイベントをいくつか受け入れる。よく使うものをまとめておく:

Keybind

Command

Q or ESC

プレイヤーを終了する

P, SPC

一時停止

F

全画面モードを切り替える

M

ミュートを切り替える

S

次のフレームにステップ(必要ならばストリームを一時停止)

or

十秒移動

or

一分移動

PageUp or PageDown

章移動(ない場合は十分移動)

マウス操作

ffplay のビューワーウィンドウがアクティブになっている状態で、受け入れられるマウスイベントがある。

Event

Command

右クリック

幅の割合に対応する尺を百分率でシーク

左ダブルクリック

全画面モードを切り替え

コマンドラインオプション

画面寸法指定などの有用なオプションをまとめる:

オプション

操作

-autoexit

再生が終了するとプレイヤーも直ちに終了する

-loop N

再生を反復する

-x WIDTH

プレイヤーウィンドウの幅(座標ではない)

-y HEIGHT

プレイヤーウィンドウの高さ(座標ではない)

-left

プレイヤーウィンドウの x 座標

-top

プレイヤーウィンドウの y 座標