ノート準備中書籍群 2014 年編

本稿では読書ノートを作れていない書籍の数々を紙幅の許す限り寸評していく。ノートがないのは、次に挙げるような理由による。

  • 現在から 5 年以内に出版されたもの。
  • 身銭を切って購入していないもの。図書館で読んで終わりというケースが特に多い。
  • 読んではみたものの、内容としてはノートをとるのが私にはまだ早いと判断したもの。
  • 書籍の性質上、全巻通じて読むものではないもの。辞典類が相当する。
  • ノートを書く時間がとれないもの。

本稿目次

はじめての Python3

著者:紫藤 貴文
出版社:工学社
発行年:2009 年
ISBN:978-4-7775-1419-9

Todo

寸評を記す。

初めての C# 第 2 版

著者:Jesse Liberty, Brian MacDonald
訳者:日向 俊二
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2006 年
ISBN:978-4-87311-294-7

C# が初めてなだけではなく、プログラミングが初めてという人にも本書はよく対応できている。本書の要所要所に現れる囲み枠のミニコラムからは、著者がプログラミング一般に対して頑強な基礎知識・体力を備えていることが窺える。例えば、オブジェクト指向プログラミングの章では、リスコフの置換原則に言及していたりする。プログラミング初心者向けであろうと、重要な概念の説明ならば惜しみなく紙幅を割く。

詳説正規表現 第 3 版

著者:Jeffrey E.F. Friedl
訳者:株式会社ロングテール、長尾 高弘
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2008 年
ISBN:978-4-87311-359-3

本書は正規表現に関する書籍の中でも別格の存在である。 <特に正規表現を使いこなしていると自負している人にほど読んでほしい> (版元キャッチコピー)と謳うだけのことはあり、本格志向の読者向け。正規表現に関する考察、ベンチマーク計測等の実践面においてたいへん濃厚な内容を誇る一冊。私のような一般人はせめて NFA や DFA などといった、正規表現処理エンジンの分類の概念だけでも知っておくとする。

この本は読むのに著しく時間を要する。実はこれの「机上版」のようなミニブックが同社から出ているので、そちらを机の上に飾っておくとよい。

Python によるデータ分析入門

著者:Wes McKinney
訳者:小林 儀匡、鈴木 宏尚、瀬戸山 雅人、滝口 開資、野上 大介
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2013 年
ISBN:978-4-87311-655-6

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寸評を記す。というか、これもう一回読まないとダメだ。

エキスパート Python プログラミング

著者:Tarek Ziade
訳者:稲田 直哉、渋川 よしき、清水川 貴之、森本 哲也
出版社:アスキー・メディアワークス
発行年:2010 年
ISBN:978-4-04-868629-7

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寸評を記す。

アルゴリズム設計マニュアル 上

著者:Steven S. Skiena
訳者:平田富夫
出版社:丸善出版
発行年:2012 年
ISBN:978-4-621-08510-3

プログラミングをメシのタネにする人間全員に知っておいて欲しい本。本というか、教科書なのかもしれない。書名には設計マニュアルとあるが、新しくアルゴリズムを自分で設計する必要があるか否かを検討するためにも利用できる。

なんでこんな高品質の本の存在に今まで気付かなかったのだと嘆いていたら、発行が 2012 年だった。

ところで、本文の各章には「設計奮戦記」というコーナーがある。これは著者が実際に体験した、問題解決のためのすったもんだを記したエッセーのようなページなのだが、リアルで面白かった。私が業務で某大学工学部の教授に、特殊な形状解析アルゴリズムの依頼結果を尋ねに出張したことを思い出した。教授が自分では手を出さず、方針だけを示して学生に実装を代走させるパターンも似ていた。

アルゴリズム設計マニュアル 下

著者:Steven S. Skiena
訳者:平田富夫
出版社:丸善出版
発行年:2012 年
ISBN:978-4-621-08511-0

下巻はカタログ集の様相を呈している。

パラパラとページをめくっていき、示されているプログラミング上の問題に対して、自分ならどのプログラミング言語で、どのライブラリーを使って、どういうふうに処理させる、という想像力を養うのに使いたい。

インターネット上に本書の内容をカバーしたサイト(原文の英語で記述)があるようなので、見比べてみるのも別の勉強になるか。

麻雀の歴史と文化―麻雀博物館図録

著者:麻雀博物館
出版社:竹書房
発行年:2005 年
ISBN:978-4-8124-2365-3

世界の麻雀用具や麻雀本等の図鑑だ。

一発目がかの五彩螺鈿牌。他にも珍しいグッズの写真が豊富で一読を勧める。一索の図案が鳥ではなくてタケノコの牌もあったりして、笑える。

Git によるバージョン管理

著者:岩松信洋、上川純一、まえだこうへい、小川伸一郎
出版社:オーム社
発行年:2011 年
ISBN:978-4-274-06864-5

前半の運用ロールプレイングみたいなものはよかった。

Python クックブック第 2 版

著者:Alex Martelli, Anna Martelli Ravenscroft, David Ascher
訳者:鴨澤 眞夫、當山 仁健、吉田 聡、吉宗 貞紀、他
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2007 年
ISBN:978-4-87311-276-3

Python プログラミング版レシピ集。私には早過ぎたのか、後半にいくほど馴染みのない内容が増える。

ナンシー関 大コラム

著者:ナンシー関
出版社:世界文化社
発行年:2004 年
ISBN:978-4-418-04503-7

ナンシー関は色々な媒体に連載を持っていたため、単行本がとっちらかっている感があるが、本書と次に挙げる超コラムの二冊あれば、単体コラムの連載はだいたいカバーしていると思われるので、ナンシー関ビギナーにはこれらを取り揃えることを勧める。

読んでいてページをめくる手がしょっちゅう止まる。本書に掲載されたコラム群の中では「鈴木保奈美」の項には、著者の慧眼に脱帽した。

ナンシー関 超コラム

著者:ナンシー関
出版社:世界文化社
発行年:2004 年
ISBN:978-4-418-04504-4

前に上げた大コラムと併せて、できれば読書ノートを取って文章の参考にしたい。

お笑いウルトラクイズはいじめみたいだからやめてくれ、とのテレビ欄か何かの投書を引き合いに出し、著者はズバリ「お前はダチョウ上島のあの恍惚の表情に気づかなかったのか」と斬り捨てる。

実例で学ぶゲーム AI プログラミング

著者:Mat Buckland
訳者:松田 晃一
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2013 年
ISBN:978-4-87311-339-5

2 章(ステート駆動エージェントの設計)がありがたかった。ステートマシンの実装例が参考になった。 C++ ではなく C# で書いて、実際に動かして FSM が関係するクラス構造の独特さを体感することができた。イベントディスパッチの実装周りは性質上少々複雑。

5 章(グラフの不思議な世界)では、最短経路問題に Dijkstra 法よりは A* 法を使うのがよい結果が得られる例を知ることができた。

10 章(ファジー論理)は何が何だかわからなかった。今読み返してもわからない。

集合知プログラミング

著者:Toby Segaran
訳者:當山 仁健、鴨澤 眞夫
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2008 年
ISBN:978-4-87311-364-7

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寸評を記す。というか、これもう一回読まないとダメだ。

超図解 C# ルールブック

著者:電通国際情報サービス
出版社:エクスメディア
発行年:2004 年
ISBN:978-4-87283-415-4

ルールブックというか、コーディングレベルのガイドライン集。古い本だが内容は古びていない。コンパクトなので、卓上に置いて適宜参考にするという使われ方が適している。

実践!! デザインパターン―オブジェクト指向設計のポイント

著者:近藤 博次
出版社:ソフトリサーチセンター
発行年:2007 年
ISBN:978-4-88373-241-8

特定のパターンのみ読んだ。Strategy パターンはドラクエ風。

オンラインジャッジではじめる C/C++ プログラミング入門

著者:渡部 有隆
出版社:マイナビ
発行年:2014 年
ISBN:978-4-8399-5110-8

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化学や物理のためのやさしい群論入門

著者:藤永 茂、成田 進
出版社:岩波書店
発行年:2001 年
ISBN:978-4-00-005190-3

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C# ショートコードプログラミング 第2版

著者:川俣 晶
出版社:日経BP社
発行年:2014 年
ISBN:978-4-8222-9826-5

春から夏頃に C# 製の某オープンソースツイッタークライアントの改造をしていたのだが、メインウィンドウクラスのコードがパンパンに膨れていて、 C# 初級者の私にはどうリファクタリングしてよいのやらと思案に暮れていたところに見つけた本。

本書の至るところで「レガシーコードを LINQ のコードに置き換える」という改善策が提示されており、それらが実践的かつ効率的な内容なので、改造作業に大いに役立った。

以降、私は同著作者の C# 関連の著作を(タイトルに依らず)勝手に「川俣本」と読んで、チェックし続けている。

秘書の英語〈実務ハンドブック〉

著者:西 真理子
出版社:研究社
発行年:2013 年
ISBN:978-4-327-43080-1

接客や電話応対の超頻出フレーズだけでも読んだかいがあった。文法の章の内容は、意外というか、普通に受験英語の参考書のようなものだった。ということは、英語参考書の内容は実は実践的なものだったということか。

和英対照 英文ビジネス E メール事例集

著者:上村 建二
出版社:論創社
発行年:2013 年
ISBN:978-4-8460-1264-9

一般的なビジネス用途の文章を、対応する和文と英文同士を左右のページに並べて示していくスタイルの本。

冒頭に簡便なメールなら会話のように主語 (I, We) や be 動詞、助動詞、冠詞、前置詞、接続詞、副詞を適宜省略すると断ってあるが、そういうテキストをパラパラと見ていくと、文章の格みたいなものが素人目には感じられない。正直に言うと、期待している単語がそこにないと、その理由が省略なのか、文法上実はないのが正しいのかが判別できなくて困るからだが。

おくやみの例文はさすがにその手の省略はなされていないので、安心して参考してよい。

即戦力がつく英文ライティング

著者:日向清人
出版社:DHC
発行年:2013 年
ISBN:978-4-88724-539-6

非常に凝集度の高い一冊。中学卒業後即この本を読み込んだら、もう学校英語で困らないのではなかろうか。

例えば <The committee was unanimous in its approval of the plan> という文。これは動詞を単数形にとるのが正解。その一方で <The committee are divided over whether they should proceed with the plan> は動詞は複数形にする。どういう理屈でそうなるのかを教えてくれる。

ほかにも「和文の段落と英文のパラグラフは別物」とか、目が覚めるような指摘が多数記されている。

英文日本紹介事典 JAPAPEDIA

著者:IBCパブリッシング
出版社:IBCパブリッシング
発行年:2011 年
ISBN:978-4-7946-0094-3

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英語で話すための日本図解事典

著者:トム・ディラン、西蔭浩子
出版社:小学館
発行年:2009 年
ISBN:978-4-09-310532-3

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Python プロフェッショナルプログラミング

著者:株式会社ビープラウド
出版社:秀和システム
発行年:2012 年
ISBN:978-4-7980-3294-8

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考えるコンピュータのアルゴリズム

著者:Alberto Palacios Pawlovsky
訳者:アズウィ
出版社:SB クリエイティブ
発行年:2007 年
ISBN:978-4-7973-4273-4

アルゴリズム関連の書籍はかなりの数を読んだと思うが、紹介するアルゴリズムが全部ヒューリスティックなものは初めてお目にかかった。

本書はナップザック問題を題材にアルゴリズムを学習する。プログラミング言語は Java だ。

OpenGL の神髄

著者:Paul Matz
訳者:松田晃一、松田 真梨子
出版社:ピアソンエデュケーション
発行年:2007 年
ISBN:978-4-89471-721-3

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[完全版] 究極の C# プログラミング 新スタイルによる実践的コーディング

著者:川俣 晶
出版社:技術評論社
発行年:2009 年
ISBN:978-4-7741-3862-6

川俣本。例によって LINQ に関する議論の質がよい。特に、ある LINQ コードを論理的に等価なクエリー形式とメソッド形式の二通り書いて、それぞれを .NET Reflector で逆コンパイルしたコードを比較して実行時の効率を検討する等、実践的な検証態度が素晴らしい。

あと、この著者は昔エニックスにいたもよう。マシン語でのループ処理のエピソード等も面白い。さきほどの逆コンパイルコードを確認するという行為の原点が何となく見えた気がする。

入門 自然言語処理

著者:Steven Bird, Ewan Klein, Edward Loper
訳者:萩原 正人、中山 敬広、水野 貴明
出版社:オライリー・ジャパン
発行年:2010 年
ISBN:978-4-87311-470-5

本書プログラミング本ではあるが、主題はプログラミング言語ではなく、英語等の自然言語だ。そして、書名からはすぐにわからないが、利用するのは Python だ(オライリー社のプログラミング書籍はこういうパターンがけっこうある気がする)。

メインで利用するパッケージは NLTK というものなのだが、 4 章最後で参考パッケージとして挙げられている NetworkX を知らなかったので、評者は先にそちらを研究している次第。

紹介されるアルゴリズムとしては、前述の『集合知プログラミング』と共通するものが多いようだ。

『くまのプーさん』(岩波少年文庫)も読んでおくとよいだろう。

C++ のための API デザイン

著者:Martin Reddy
訳者:ホジソンますみ
出版社:SB クリエイティブ
発行年:2012 年
ISBN:978-4-7973-6915-1

数年前に出会っていたら即購入していたはず。 C++ の性質の基本をどっしり理解した人間が書いた本であるということがよくわかる。特に Windows 環境で動作する C++ ライブラリーの開発従事者に一読を勧めたい。

Python プログラミング入門

著者:柴田 文彦
出版社:ローカス
発行年:2003 年
ISBN:978-4-89814-752-8

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空飛ぶ Python 即時開発指南書

著者:Naomi Ceder
訳者:新丈径
出版社:翔泳社
発行年:2013 年
ISBN:978-4-7981-3080-4

本書は Python3 の文法でサンプルコードが記述されていてよい。小さい章が次々出てくる構成で読みやすかった。

ピタゴラスの定理 4000 年の歴史

著者:Eli Maor
訳者:伊理 由美
出版社:岩波書店
発行年:2008 年
ISBN:978-4-00-005878-0

数学史の本。数式よりもうんちくメインなので、気軽に楽しく読める。

中盤までは取り扱う内容が高校生レベルで大丈夫だが、終盤は大学理学部レベル以上になる(ピタゴラスの定理そのものから展開していって、ミンコフスキー空間の話題にまでも到達する)。

最終章のピタゴラスゆかりの地の旅行が面白い。

微積分 名作ギャラリー ニュートンからルベーグまで

著者:William Dunham
訳者:一樂 重雄、實川 敏明
出版社:日本評論社
発行年:2009 年
ISBN:978-4-535-78448-2

数学史の微積分パートという感じで、コーシーからワイエルシュトラスまでの流れはもっと早く読んでおきたかったと思わせる内容。学部一年生のときに読んでいたら、微分積分の基礎の理解がずっと効率よくできていたはず。

数学を愛した人たち

著者:吉永良正
出版社:東京出版
発行年:2003 年
ISBN:978-4-88742-073-1

これは全国の中学高校の図書室に蔵書しておいて欲しいくらいの良書。数学者を紹介する本なのだが、元々は雑誌「高校への数学」の連載コラムだったらしい。ところが、数学者というと大体中学・高校では馴染みのない人物もいるので、大学生くらいで読むのも大いにアリだ。

個人的にはダランベールのページがよかった。

やさしいグラフ論 改訂版

著者:田沢 新成、田村 三郎、白倉 暉弘
出版社:現代数学社
発行年:2003 年
ISBN:978-4-7687-0147-8

麻雀トーナメントの例題があったが、4 のべき乗の人数の参加者を集めるのはたいへんそうだ。

朝倉 数学ハンドブック[基礎編]

著者:飯高茂、楠岡成雄、室田一雄
出版社:朝倉書店
発行年:2010 年
ISBN:978-4-254-11123-1

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朝倉 数学ハンドブック[応用編]

著者:飯高茂、楠岡成雄、室田一雄
出版社:朝倉書店
発行年:2011 年
ISBN:978-4-254-11130-9

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現代数理科学事典第 2 版

著者:著者多数
出版社:丸善
発行年:2009 年
ISBN:978-4-621-08125-9

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麻雀力が目覚める打ち方

著者:桜井章一
出版社:竹書房
発行年:2014 年
ISBN:978-4-8124-8888-1

ホンイツとトイトイを目標にするケースが多い。ピンフがむしろマイナーみたいな印象さえある。三色同刻を普通に見据える例がポツポツあって、そういう考え方をするのかと驚いた。

情報系のための数学 1「離散数学入門」

著者:守屋悦朗
出版社:サイエンス社
発行年:2006 年
ISBN:978-4-7819-1131-1

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