Matplotlib 利用ノート

本稿では Python ユーザー御用達のプロットパッケージである Matplotlib について記す。

Matplotlib パッケージはとても奥が深い。手足のように使いこなせるようになるには、相当時間を要すると見た。 Python では遊びたいことが他にもたくさんあるので Matplotlib で目的を拡大し過ぎないように、ここまでできれば十分だという目的を決めておく。個人的には次の 3 点で十分だ。

  • 数学の教科書にありがちな曲線グラフを描画する。特に xy 平面上に n 次多項式やスプライン曲線が描画できればいい。

  • 数学の教科書にありがちな数式を描画する。つまり LaTeX 環境の簡易版として利用したい。

  • それらを PNG 画像または PDF ファイルとして出力したい。できれば SVG ファイルをも得たい。

Note

本稿執筆時の動作環境は次のとおり。

  • OS

    • Windows XP Home Edition SP3

    • Windows 7 Home Premium x64 SP1

    • Windows 10 Home x64

  • パッケージ

    • Python 2.6.6, 2.7.3, 3.4.1, 3.5.0, 3.5.2, 3.6.5

    • Setuptools 0.6c11, n/a

    • Matplotlib 1.1.0, 1.1.1, 1.3.1, 1.4.3, 1.5.1, 2.2.2

    • NumPy 1.6.0, 1.6.2, 1.8.2, 1.9.2, 1.10.0, 1.11.1

    • Pillow: 2.8.1, 3.0.0, 3.2.0

    • PyParsing 2.0.2, 2.0.3, 2.1.4

    • PyQt 4.8.4, 4.11.4, 5.3.1, 5.5.1

関連リンク

Matplotlib

パッケージ配布元。

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