Firebird 利用ノート

Since:

2000

Official site:

Firebird

License:

IPL, IDPL

Version:

5.0 rc1

CLI:

isql

まずは Firebird 5 Quick Start Guide に従って、Firebird を設置したい。

インストール手順は、適当な圧縮ファイルをダウンロードして解凍し、同梱されているスクリプトを実行する、だ。圧縮ファイルの URL は公式サイトの DOWNLOADS からたどれる。今回試すのは Firebird-5.0.0.1227-ReleaseCandidate1-linux-x64.tar.gz とする。

Please install required library ‘tommath’ before firebird, after it repeat firebird install

このメッセージが出たら apt でかまわないので当該パッケージをインストールしろ。私の場合は sudo apt install libtommath1 で次へ進めた。

Please enter new password for SYSDBA user:

このプロンプトがあるので、パスワードをあらかじめ決めておけ。

以上でインストールが完了すると共にサーバーが稼働する。マニュアルでは稼働状態を top で確認している。

サーバーと同時に、クライアントプログラムもインストールされる。コンソールで /opt/firebird/bin/isql を実行すると対話シェルが起動する。

SYSDBA で初回はログインして、マニュアルの勧めに従って作業用のユーザーを作成する。二つ作っておくと良い。また、一方にはテーブル操作権限を付与しておくとなお良い。SQL を試すときには isql セッションに作業ユーザーでログインし直す。

$ isql localhost:employee -u SYSDBA -p masterkey;
SQL> grant create table to user USERNAME;
SQL> grant create view to user USERNAME;
SQL> grant create sequence to user USERNAME;
SQL> quit;

$ isql localhost:employee -u USERNAME -p PASSWORD
SQL> show tables;
COUNTRY
CUSTOMER
DEPARTMENT
EMPLOYEE
EMPLOYEE_PROJECT
JOB
PROJECT
PROJ_DEPT_BUDGET
SALARY_HISTORY
SALES
SQL> help;
SQL> set;
SQL> set count;

ユーザー名とパスワードを毎回入力するのは煩雑なので、環境変数二つに設定しておく:

export ISC_USER=USERNAME
export ISC_PASSWORD=PASSWORD

こうしておけば、isql の引数はデータベースだけで済む。ロック機能を試すためにアカウントを複数作成するときが手こずるかもしれない。コツ:

isql マニュアルについては次を参照: Firebird Interactive SQL Utility.

初心者のうちはコマンド実行後に何も出力されないと不安なので SET COUNT を実行しておくといい。

Firebird サーバーを停止するには:

$ sudo service firebird stop

アンインストールするには、おそらく次の項目をこなす:

  • サーバーを休止状態にする

  • データベースをバックアップする

  • インストールディレクトリーを削除する

以上を行うスクリプトがインストールされているので、それを実行する:

$ sudo bash /opt/firebird/bin/FirebirdUninstall.sh

Firebird 5.0.0.1227-ReleaseCandidate1.x64 Uninstall program

Are you sure you want to proceed?

Press Enter to start uninstall or ^C to abort^C
Uninstalling...
Stopping Guardian server: Stopping Firebird server: Saved a copy of SecurityDatabase (security5.fdb) in /tmp
Uninstall completed