Writer Guide Chapter 8, Introduction to Styles ノート

What are styles?

ほとんどの人は物理的属性に従って文書を書くことに慣れている。例えば、フォント族、フォントサイズ、重み (e.g. Helvetica 12 pt, bold) を指定するといった具合だ。対照的に、スタイルは 論理的な 属性だ。例えば、フォント特性の集合を定義し、それを TitleHeading 1 と呼ぶことができる。スタイルとは、テキストがどのように見えるかから、テキストが何であるかに見方を転換することだ。

読者ノート

スタイルとは何かと問われたら、テキストに対する書式設定の性質の集合だと答えればいい。フォントサイズがいくらだとか、色が何であるとかなどの集合だ。

Why use styles?

スタイルは文書の一貫性を高めるのに役立つ。たとえば、すべての段落の字下げを変更したり、すべての表題のフォントを変更したりすることも可能だ。長い文書ではこの単純な作業は法外なものになる場合がある。スタイルがこの作業を容易にする。Writer はさらに、目次の作成など、他の目的にもスタイルを使用する。

Using paragraph styles to define a hierarchy of headings を見ろ。

Style categories

Writer にはスタイル区分が六つある:

  • Paragraph スタイルは段落全体に適用され、目次の作成などにも使用される。

  • Character スタイルは段落内のテキストブロックに適用され、段落スタイルの例外となる。

  • Page スタイルはページの書式設定(ページサイズ、余白など)に適用される。

  • Frame スタイルは枠や画像に適用される。

  • List スタイルはアウトライン、番号付き一覧、箇条書き一覧に適用される。

  • Table スタイルはデータ表の見れくれに影響する。

段落は文書すべての構成要素だ。見出しは段落であり、ヘッダー、フッター、番号付き一覧の項目も段落だ。したがって、段落スタイルは最も頻繁に使われるスタイルであり、この章で最も詳しく扱う。

Note

手動書式設定(直接書式設定)はスタイルを上書きする。スタイルを適用して手動書式を取り除くことはできない。

手動書式を取り除くには、対象テキストを選択して次のいずれかを行う:

  • Menu バー から Format‣Clear Direct Formatting を選択

  • 右クリックメニューから Clear Direct Formatting を選択

  • キーバインド Ctrl + M

The Styles deck in the Sidebar

スタイル管理は主に Sidebar Styles 甲板 から行える。ここではスタイルの適用、変更、作成を行うことが可能だ。

まず、次のいずれかを行う:

  • Sidebar の Styles 図像をクリック

  • Menu バー から Styles‣Manage Styles を選択

  • キーバインド F1

Styles 甲板 上部にある最初の六つの図像はスタイルの品目を選択する。これらの図像のいずれかをクリックすると、段落スタイルや文字スタイルなど、その品目のスタイル目録が示される。

甲板下部にある Show preview をオンにするとスタイル名が書式の例として表示される。Spotlight をオンにして、Chapter 9, Working with Styles で述べられるスタイルスポットライトを活動開始する。

Filtering the visible styles

Styles 甲板 下部にあるドロップダウンメニューでスタイル一覧のフィルターを選択する。

執筆初期段階では All Styles で使用可能なすべてのスタイルにアクセスできるようにしておき、そのうちのいくつかを隠すようにするといい:

  1. 除外する各スタイルを Ctrl を押しながらクリックで選択

  2. これらの項目いずれかを右クリック

  3. Hide を選択

文書が発展するにつれて、表示される一覧をすでに使用されているスタイルだけにするのが手っ取り早い。これには Applied Styles で絞り込む。

カスタムスタイルのみを適用したい文書で作業する場合は Custom Styles を代わりに選択する。

Hierarchical ビューはどのスタイルが一緒にリンクされているかを明らかにするので、スタイルを修正するときに最も便利だ。これついては Chapter 9, Working with Styles で議論される。

Paragraph Styles ビューではドロップダウンメニューにさらにいくつかの絞り込みオプションがあり、たとえば Text StylesSpecial Styles などに限り表示することが可能だ。

Applying styles

スタイルは Sidebar の Styles 甲板 を使ってたやすく適用できる。他の方法を使用して適用することが可能なスタイルもある。

Applying paragraph styles

段落スタイルはいくつかの方法で適用できる:

  • Sidebar Styles 甲板 Paragraph Styles タブ

  • Menu バー Styles‣ 以下(普通のスタイル限定)

  • コンテキストメニュー(わずか)

  • Formatting ツールバー と Formatting (Styles) ツールバー の左端にある Set Paragraph Style ドロップダウンリスト

  • Sidebar Properties 甲板 上部にある Set Paragraph Style ドロップダウンリスト

  • Formatting (Styles) ツールバー (普通のスタイル限定)

  • Sidebar Styles 甲板 Fill Format Mode 図像

  • キーバインド Ctrl + 1 から Ctrl + 5 (Heading 1, …, Heading 5)

Using the Styles deck on the Sidebar

段落にキャレットを置き、Sidebar Styles 甲板 Paragraph Styles タブ でスタイル名をダブルクリックする。複数の段落を選択して、それらに同じスタイルを一括適用可能。

Using the Styles menu

Menu バー の Styles‣ には、段落、文字、一覧の各スタイルのほか、スタイルを作成、編集、管理するためのクイックリンクが用意されている。

Styles‣ 以下にスタイルを追加することが可能だ。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

段落スタイルを適用するには:

  1. 対象段落にキャレットを置く

  2. Styles‣[name of paragraph style] を選択

このメニューの他の選択肢についてはこの章で後述。

Using the context (right-click) menu

段落内の任意の場所で右クリックメニューを開く。Paragraph‣ を指せ。サブメニューにはよく使われる段落スタイルがいくつか含まれている。このサブメニューにも段落スタイルを追加することが可能だ。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

Using the Set Paragraph Style list

文書内で段落スタイルが使用されている場合、その名前は次の場所に共通してある Set Paragraph Style ドロップダウンリスト に表示される:

  • Formatting ツールバー 左端付近

  • Formatting (Styles) ツールバー

  • Sidebar Properties 甲板 上部

このドロップダウンリストらスタイルを適用するには:

  1. 変更したい段落にキャレットを置く

  2. 矢印をクリックしてスタイルの一覧をドロップダウン

  3. 所望のスタイルを選択

Using the Formatting (Styles) toolbar

Formatting (Styles) ツールバー には一般的な段落、文字、一覧のスタイルが含まれている。

段落スタイルを適用するには、段落にキャレットを置き、ツールバーの該当するボタンをクリックする。このツールバーにもスタイルを追加できる。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

Using Fill Format Mode

Fill Format Mode を使用すると、Styles 甲板 に戻って毎回ダブルクリックしなくても、多くの領域にすばやくスタイルを適用できる。散在する段落や単語などの項目を同じスタイルで整形するのに便利な方法で、最初に複数の選択を行ってからすべての項目にスタイルを適用するよりも使いやすい。

  1. Sidebar Styles 甲板 を開く

  2. コピーするスタイルを選択し、右上の Fill Format Mode 図像をクリック

  3. 段落、ページ、枠のスタイルを適用するには、マウスを段落、ページ、枠の上に置いてクリック

    • 文字スタイルを適用するにはマウスボタンを押したまま文字を選択する。

    • 単語をクリックするとその単語に文字スタイルが適用される。

  4. そのスタイルのすべての変更を行うまで、手順 3 を繰り返す。

  5. モードを終了するには、図像をもう一度クリックするか Esc を押す

Using keyboard shortcuts

スタイルを適用するためのキーバインドがいくつか定義済みだ。たとえば、

  • Ctrl + 0Body Text

  • Ctrl + 1Heading 1

  • Ctrl + 2Heading 2

をそれぞれ適用する。

これらのキーバインドを変更したり、独自のキーバインドを定義したりすることも可能。 Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

Applying character styles

文字スタイルを適用するには、文字または単語を選択し、以下のいずれかから文字スタイルを適用する:

  • Menu バー Styles‣ 以下(わずか)

  • Sidebar Styles 甲板 Character Styles タブ

  • コンテキストメニュー(わずか)

  • Formatting (Styles) ツールバー

Tip

文字スタイルを適用する前に、直接書式設定を削除する必要がある場合がある。その場合には対象テキストを選択して Clear Direct Formatting コマンドを実行する。

Using the Styles menu

Menu バー の Styles‣ には、段落、文字、一覧の各スタイルのほか、スタイルを作成、編集するためのクイックリンクが用意されている。文字スタイルを適用するには:

  1. 文字を選択する

  2. Styles‣[name of character style] を選択

Styles‣ にもスタイルを追加することが可能だ。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

Using the Styles deck on the Sidebar

Styles 甲板 を開き、上部の Character Styles タブ をクリックする。利用可能な文字スタイルの一覧が表示される。文字スタイルを適用するには:

  1. スタイルを適用したいテキストを選択するか、一つの単語にキャレットを合わせる

  2. Styles 甲板 で適切な文字スタイルをダブルクリック

Note

複数の単語に文字スタイルを適用するには、変更するテキストをすべて選択する必要がある。単一の単語にスタイルを適用するには、その単語にキャレットを置くだけでよい。一方、段落スタイルはキャレットが置かれた段落全体に適用される。

Using the context (right-click) menu

テキストのブロックを選択するか、単一単語にキャレットを置き、右クリックしてコンテキストメニューを開く。Character‣ を指す。サブメニューにはよく使用される文字スタイルがいくつか含まれている。このサブメニューに文字スタイルを追加することもできる。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

Using the Formatting (Styles) toolbar

Formatting (Styles) ツールバー には一般的な段落、文字、一覧のスタイルが含まれている。

文字スタイルを適用するには、テキストを選択するか、単語にキャレットを置いて、ツールバーの関連する図像をクリックする。

このツールバーにもスタイルを追加できる。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

Removing or replacing character styles

テキストから文字スタイルの書式設定を削除したり、文字スタイルを別のスタイルに変更したりするには、次のようにする:

  1. テキストを選択

  2. Sidebar Styles 甲板 で、上部の Character Styles タブ をクリック

  3. 必要な文字スタイルをダブルクリックするか、文字スタイルを削除するのに No Character Style をダブルクリック

Applying frame styles

文書に画像などの物体を挿入すると、その周りには見えない枠が自動的につく。枠スタイルを追加して多様性を持たせたい著者もいる。例えば、写真用の枠スタイルと、線画などの他の画像用の枠スタイルを用意することが可能だ。写真用の枠にはドロップシャドウを設け、線画用の枠には境界しか付けないことも可能だ。

枠にスタイルを適用するには:

  1. 枠を選択

  2. Sidebar Styles 甲板 上部の Frame Styles タブ をクリック

  3. 必要な枠スタイルをダブルクリック

枠にスタイルを適用すると、枠をいいように修正できるようになる。枠の意匠のほとんどはスタイルで設定できるが、以下のオプションは手動で設定する必要がある:

  • 繋留:枠をページの他の中身に対してどのように配置するか。

  • 配置:物体のスタック内での枠の位置

  • ハイパーリンクの追加:枠をクリックすると Web ページなどの他の文書が開くようにする

    • Insert‣Hyperlink…

枠が選択されると Formatting ツールバー の代わりに Frame ツールバー が表示され、コンテキストメニューにはアンカー、配置、折り返し、整列に関するコマンドが含まれる。

Applying page styles

ページ上の任意の場所にキャレットを置け。適用されたページスタイルが Status バー に表示される。

別のページスタイルを適用するには、次のいずれかを行う:

  • Status バー のスタイルを右クリックし、コンテキストメニューからスタイルを選択

  • Sidebar Styles 甲板 を開き、上部にある Page Styles タブ を選択し、目的のページスタイルをダブルクリック

Caution

ページスタイルを変更すると、それ以降のページのスタイルも変更されることがある。その結果、望むものにならないことがある。一ページだけスタイルを変更するには、手動で改頁を挿入する必要がある場合がある。

Chapter 9, Working with Styles にあるように、正しく構成されたページスタイルはほとんどの場合、次のページのページスタイルがどうなるべきかという情報を含んでいる。たとえば、

  • あるページに Left Page スタイルを適用する場合、ページスタイルの設定で、次のページには Right Page スタイルが必要であることを指示することが可能だ。

  • First Page スタイルの後に Left Page スタイルまたは Default Page スタイルが続くこともある。

ページスタイルを変更するもう一つの方法は、手動で改頁を挿入し、後続ページのスタイルを指定することだ。考え方は簡単で、一連のページスタイルを中断し、新しいシーケンスを開始する。改頁を挿入するには Insert‣More Breaks‣Manual Break… を選択する。

以下、改頁が役立つ一般的な事態二つが述べられる。

Example: Chapters

想定される事態:

  • 章に分かれた本を執筆している

  • 各章は First Page と呼ばれるページスタイルで始まる

  • その次のページでは Default Page Style が使われる

  • 最終章を除く各章の終わりには、次の章のために First Page スタイルに戻る

ある時点で、新しい章を始めたいと思うだろう。その場合には次の工程を採る:

  1. キャレットを章末の空白行(空の段落)に置く

  2. Insert‣More Breaks‣Manual Break… を選択

  3. Insert Break ダイアログボックス が開く:

    • TypePage break を選択

    • Page StyleFirst Page を選択

Tip

章の表題(通常は Heading 1)の段落スタイルに改頁を含めるように定義することで、これらの改頁を自動化することが可能だ。

Example: Page with special formatting

横長のページや段組の多いページなど、特殊な書式のページを挿入するには、改頁を使用する。現在のページが Default Page Style であると仮定する。

  1. Insert‣More Breaks‣Manual Break… を選択

  2. Insert Break ダイアログボックス で所望のページスタイルを選択

  3. このページに何かを打ち込む

  4. もう一度 Default Page Style を選択して別の改頁を挿入

読者ノート

図解を読み解くに Default Page Style の間に異種ページスタイルを挟むのが本質。

Example: A book chapter sequence of pages

本の章は通常右ページで始まり、章の最初のページは他のページとは異なるレイアウトになっている。その章の他のページは、両面印刷のために鏡映しにされる。例えば、ヘッダーやフッターのページ番号はページの外側の端に配置され、内側の端には(綴じられることに備えて)広い余白が設けられる。

カスタマイズ内容をまとめると:

First Page
Page タブ
  • Page layout: Only right

  • Top: 6.00 cm

Header タブ
  • Header on: オフ

Default Page Style
Page タブ
  • Page layout: Mirrored

Header タブ
  • Header on: オン

  • Same content left/right: オフ

  • Same content first page: オン

Step 1. First Page スタイルを構築する。

  1. Styles 甲板 で Page Styles タブ をクリックし、ページスタイルを列挙させる。

  2. First Page を右クリックし、Edit Style… を選択

  3. Page Style ダイアログボックス Organizer タブ で Next styleDefault Page Style に変更

  4. Page タブ で次の余白いずれかを指定する:

    • Gutter

    • 綴じ代に Left を大きくする

    • 章表題をページの下に移動させるために Top を大きくする

    ガター余白の使い方については Chapter 9, Working with Styles を見ろ。この例では用いていない。

  5. Header タブ と Footer タブ それぞれで Header onFooter on がそれぞれオフであることを確認

  6. OK ボタン を押す

Step 2. Default Page Style を構築する。

  1. Styles 甲板 Page Styles タブ で Default Page Style を右クリックし、 Edit Style… を選択する

  2. Organizer タブ で Next StyleDefault Page Style に設定されていることを確認

  3. Page タブ で

    • Page layoutMirrored を選択

    • InnerOuter をそれぞれ First Page スタイルの LeftRight それぞれと同じ値に設定

    • First Page スタイルに Gutter が設定されている場合は、ここのそれも同じ値にする

  4. Header タブ で

    • Header on オン

    • Same content first page オン

    • Same content on left and right オフ

  5. OK ボタン を押す

Step 3. ページヘッダーを仕込む。

  1. 文書に改頁を二つ入れる。これで First Page スタイルのページが一ページ、 Default Page Style のページが二ページになるはずだ。

  2. Default Page Style である最初の(左側の)ページで、キャレットをヘッダーに置き、ページ番号フィールドを挿入する。段落揃えを左揃えに設定したままにする。

  3. Default Page Style である次の(右側の)ページで、キャレットをヘッダーに置き、ページ番号フィールドを挿入する。段落の配置を右揃えに変更する。

  4. ヘッダーの設定に使用した空白ページを削除する。設定はファイルに残る。

Step 4. Heading 1 段落スタイルを構築し、First Page スタイルで章を開始する。

  1. Styles 甲板 Paragraph Styles タブ で Heading 1 を右クリックし、 Edit Style… を選択

  2. Paragraph Style ダイアログボックス Text Flow タブ で Breaks 区画の次の選択肢をオン:

    • Insert

    • With page style

      さらにドロップダウンリストから First Page を選択

  3. OK ボタン を押す

以上で、章の表題となる段落に Heading 1 スタイルを適用すると、新しいページが First Page スタイルで自動的に始まる。

Note

既定では、Heading 1 段落スタイルが Heading (Outline) Level 1 に割り当てられている。段落スタイルのアウトライン階層への割り当ては Tools‣Heading Numbering… 設定で行う。

Applying list styles

一覧スタイルは、字下げ、番号スタイル(例えば、1,2,3; a,b,c; 箇条書き)、番号の後の句読点などの性質を定義するが、フォント、境界、テキストフローなどのそれを定義するものではない。後者は段落スタイルのものだ。

Styles‣ メニューや Sidebar Styles 甲板 を使用して一覧スタイルを適用できるが、これらの方法は推奨されない。

箇条書き一覧や番号付き一覧の作成には、可能な限り段落スタイルを使え。この目的のために段落スタイルが二セット用意されている。一覧スタイルと段落スタイルは、これらの方法で一緒に使用することをお勧めする:

  • 順序なし一覧を作成するには、段落スタイル List 1, List 2, List 3, etc.

  • 順序付き一覧を作成するには、段落スタイル Numbering 1, Numbering 2, Numbering 3, etc.

他のスタイルと同様に、番号や箇条書きの記号、字下げなど、これらのスタイルの性質を再定義することが可能だ。また、これらのシリーズに他の一覧スタイルを定義したり、独自のシリーズを作成することも可能だ。Chapter 9, Working with Styles を見ろ。一覧スタイルの詳細については Chapter 12, Lists を見ろ。

Applying table styles

図表スタイルとは、フォント、段落間隔、列数、境界、背景色などの性質を規定するものだ。

図表スタイルを適用するには、

  1. テーブルの任意の場所にキャレットを置く

  2. Sidebar Styles 甲板 Table Styles タブ を選択

  3. 一覧にあるスタイル名をダブルクリック

図表スタイルの作成については Chapter 13, Tables を見ろ。

Creating and modifying styles

Writer には定義済みスタイルが多く用意されており、文書を他の機械、特に異なる言語版 LibreOffice で共有する場合に便利だが、自分の好みに合わないことがあるかもしれない。定義済みのスタイルを変更したり、独自のカスタムスタイルのライブラリーを作成して、定義済みのスタイルに加えて、または定義済みのスタイルの代わりに使用することが可能だ。

Note

新規作成スタイルや、既存スタイルに加えた変更は、そのスタイルが属する文書内でしか使用できない。スタイルは常に文書と共に残る。

このようなスタイルを他の文書で再利用する場合はスタイルをテンプレートに保存するか、スタイルを他の文書にコピーしろ。Chapter 9, Working with Styles を見ろ。

定義済みスタイルとカスタムスタイルの両方を変更するために、次の手段が整備されている:

  • 選択範囲からスタイルを作成または更新する

  • 他の文書やテンプレートからスタイルを読み込むかコピーする

  • Style ダイアログボックス を使用してスタイルを変更する

  • AutoUpdate を使用する(段落スタイルと枠スタイル)

  • AutoFormat 自動書式を使用する(図表スタイルのみ)

Using the Styles actions menu

Styles 甲板 上部の最後のドロップダウンメニュー Styles actions には三つの機能がある:

  • New Style from Selection

  • Update Selected Style

  • Load Styles from Template

これらの機能は Menu バー Styles‣ からも利用可能。

New Style from Selection

New Style from Selection を使用すると、現在の文書内の項目の書式設定から新しいスタイルを作成できる。たとえば、ある段落の書式を好みの表示になるまで変更し、その書式を新しいスタイルに変更することが可能だ。この方法には次の利点がある:

  • Style ダイアログボックス で新規スタイルを作成するときのように、必要な書式設定をすべて覚えておく必要がない。時間を節約できる。

  • 作成するスタイルで書式設定したときに項目がどのように見えるかをすぐに確認できる。

選択範囲からスタイルを新規作成する手順:

  1. 文書内で、目的の書式(段落、枠など)を好みに変更する。スタイルとして保存したい項目を選択する。

  2. Sidebar Styles 甲板 を開き、上部の図像行から作成するスタイルの品目(段落、文字など)を選択

  3. Styles actions‣New Style from Selection を選択

  4. 新規スタイルの名前を入力

  5. OK ボタン を押す

Update Selected Style

選択範囲から段落スタイルを更新する手順:

  1. 段落を新規作成し(または既存段落を選択し)、字下げ、フォント、配置など、スタイルで変更したい性質全てを編集

    Note

    この段落の性質が統一されていることを確認しろ。例えば、段落内に二つの異なるフォントサイズがある場合、その性質は更新されない。

  2. 段落のどこかをクリック

  3. Sidebar Styles 甲板 で更新したいスタイルを選択(ダブルクリックではなくシングルクリック)

  4. Styles actions‣Update Selected Style を選択

別の区分のスタイル(文字、ページ、枠)を更新する手順も同じだ。問題の項目を選択して修正し、更新したいスタイルを選択して Styles actions‣Update Selected Style を選択しろ。

Load Styles (from a template or document)

最後の選択肢は Load Styles from Template だ。テンプレートや別の文書から読み込んで現在の文書にスタイルをコピーする。この方法を使うと、一度にスタイル全部を、またはスタイルの一群をコピーできる。

  1. スタイルをコピーする文書を開く

  2. Styles 甲板 で Styles actions‣Load Styles from Template を選択

  3. スタイルをコピーするテンプレートを見つけて選択

  4. ダイアログボックス下部からコピーするスタイルの型をオンにする

    Overwrite をオンにすると、コピーされるスタイルは対象文書内の同名スタイルを上書きする。

  5. OK ボタン を押す

必要なスタイルがテンプレートではなくテキスト文書に含まれている場合:

  1. コピーするスタイルの型を選択

  2. From file… ボタンを押してファイルダイアログボックスを開く

  3. 所要の文書を選択

  4. 開く (O) ボタン を押す

Drag-and-drop a selection to create a style

新しいスタイルを作成するもう一つの方法は選択テキストを Styles 甲板 にドラッグ&ドロップすることだ。

  1. Sidebar Styles 甲板 を開く

  2. 甲板上部にある図像で作成するスタイル品目(例:文字スタイル)を選択

  3. スタイルの基となるオブジェクトを選択し、Styles 甲板 にドラッグ

  4. Create Style ダイアログボックスで新しいスタイルの名前を入力

  5. OK ボタン を押す

Note

この方法はページスタイルや図表スタイルを作成するのには用いられない。

Changing a style using the Style dialog

Style ダイアログボックス を使用して(図表スタイルではない)スタイルを変更するには Styles 甲板 でスタイルを右クリックし、Edit Style… を選択する。

表示されるダイアログボックスは選択スタイルの型によって異なる。各スタイルのダイアログボックスにはタブがある。これらのダイアログボックスの性質については Chapter 9, Working with Styles を見ろ。

図表スタイルの変更については Chapter 13, Tables を見ろ。

Using AutoUpdate

Paragraph Style ダイアログボックス および Frame Style ダイアログボックスの Organizer タブ には AutoUpdate オプションがある。これがオンであれば、そのスタイルで書式設定された段落に手動で加えた変更がそのスタイルに適用される。

Caution

文書内のスタイルを手動で上書きする習慣がある場合は AutoUpdate が有効になっていないことを確認しろ。そうしないと、文書が予期せず再整形されることになる。

Deleting styles

LibreOffice の定義済みスタイルは使用していない場合でさえ、文書やテンプレートから削除することは不可能だ。ただし、カスタムスタイルは削除可能だ。

Sidebar の Styles 甲板 を使って不要なスタイルを削除するには:

  1. 削除するスタイルをそれぞれ選択

    • Ctrl を押しながらマウスクリックで複数スタイルを選択可

  2. 右メニューから Delete… を選択

    • スタイルが使用中の場合は、警告メッセージが表示され、本当にそのスタイルを削除するかどうかを確認するよう求められる。

    • そのスタイルが使用されていない場合、確認なしに即座に削除される。

Note

使用中のスタイルを削除した場合、そのスタイルを持つ物のすべてが、その基底スタイルに戻るが、削除されたスタイルの書式の一部が手動書式として保持される可能性がある。

Tip

不要な段落スタイルが使用中の場合、削除前に Find and Replace コマンドを使用して、そのスタイルを代替スタイルに置き換えることが可能だ。Chapter 3, Working with Text: Advanced を見ろ。

Example: creating and modifying paragraph styles

このセクションでは、カスタム段落スタイルの典型的な使用例を示す。次に挙げる性質を持つ Poem 段落スタイルと Poen Heading 段落スタイルを作成する:

  • Poem: 中央揃え、フォントサイズ 10 pt

  • Poem Heading: 中央揃え、太字、フォントサイズ 12 pt

さらに、Poem Heading スタイルの後には Poem スタイルが続く。つまり、Poem Heading 段落スタイルの段落の最後で Enter を押すと、次の段落の段落スタイルが Poem Heading に変わる。

Note

Heading 段落スタイルを使って見出しを入力し Enter を押すと、次のスタイルが Text body に切り替わるという挙動に注意する。

Creating the Poem paragraph style

Default Paragraph Style を出発点として使用する。

  1. Styles 甲板 で Paragraph Styles タブ をクリック

  2. Default Paragraph Style を右クリック

  3. New… を選択

段落 Style ダイアログボックス で Organizer タブ を選択しろ。カスタムスタイルを作成するには、上位三項目を構成する必要がある。

Name

スタイル名なので Poem を入力。

Next Style

Poem スタイルに後続する段落のスタイル。Poem スタイルであるテキストを入力している途中に Enter を押すと、これが新段落に自動適用される。したがって Poem を指定。

Inherit from

今回は - None - を指定。

AutoUpdate はオフにしろ。

このスタイルの文字揃えとフォントの性質を設定する:

  • Alignment タブ で Center を選択

  • Font タブ で 12 ptSize を選択

OK ボタン を押す。Poem スタイル保存される。

Creating the Poem Heading style

Poem Heading スタイルを作成するには、上記と同じ手順を使うが、次の点を変更する:

Next Style

Poem を選択。Poem Heading スタイルのテキストを入力中に Enter を押すと、Poem Heading スタイルが新しい段落に自動適用される。

Inherit from

Heading とする。

新しいスタイルの設定を選択する:

  • Alignment タブ で Center を選択

  • Font タブ で Font を選択し、12 ptSize を選択

OK ボタン を押す。Poem Heading スタイルが保存される。

Sample poem

先ほど定義したスタイルを使って詩を入力して、新しいスタイルを検分する。

Changing the formatting of styles

スタイルの主な利点の一つは、中身が書かれた後で文書の書式を変更できることだ。たとえば 100 ページの詩集を書き、上記のスタイル設定を使用したとする。その後、著者や出版社が、詩の体裁が気に入らないだの、中央揃えではなく左揃えがいいだのと言い出す。

PoemPoem Heading スタイルの文字揃えを変更するには:

  1. Styles 甲板 で Poem を右クリックし Edit Style… を選択

  2. Alignment タブ で Left を選択

  3. OK ボタン を押す。

  4. テキストが変更されるのを確認する。

  5. これらの変更を Poem Heading スタイルに対しても繰り返す。

Using paragraph styles to define a hierarchy of headings

段落スタイルは Writer の目次機能の急所だ。Tools‣Heading Numbering… は文書内の見出しの階層を定義する。見出し階層に割り当てられる既定段落スタイルは Writer 組み込みの見出しスタイル (e.g. Heading 1, Heading 2, etc.) だ。ただし、カスタムスタイルを含め、任意のスタイルで代用することが可能だ。

見出し番号機能を使って定義された見出しは、目次 (Chapter 15, Tables of Contents, Indexes, Bibliographies) 以外にも使うことができる。たとえば、ページのヘッダーやフッターに節見出しを表示するために、フィールドがよく使われる (Chapter 17, Fields)。

Choosing paragraph styles for heading levels

アウトラインの見出しに既定見出しスタイルを使用していて、見出し番号付けを使用したくない場合は、Chapter Numbering ダイアログボックスで何もする必要はない。既定アウトライン番号付け制度は既定見出しスタイルを使用する。

既定見出しスタイル一つ以上の代わりにカスタムスタイルを使用する手順:

  1. Tools‣Heading Numbering… を選択

  2. Numbering タブで段落スタイルを変更したい見出しに対応する Level 欄の番号をクリック

  3. Numbering: Paragraph Style 区画で、その見出しレベルに割り当てる段落スタイルをドロップダウンリストから選択

    この例では Heading 1 を置き換えるために My Heading 1 を選択し、 Level 2 を置き換えるために My Heading 2 を選択する。

  4. 変更したい番号レベルごとに繰り返す。

  5. OK ボタン を押す

Assigning outline levels to other styles

Writer では、任意の段落スタイルにアウトラインレベルを割り当てることができる。この機能により、Heading Numbering ダイアログボックス に一覧されているスタイルを使用して、それらの見出しを含む目次を作成することができる。たとえば、付録には別のスタイルの順序を使用するが、付録の見出しや小見出しは、章の見出しや小見出しと同じレベルで目次に表示されるようにする。

段落スタイルにアウトラインレベルを割り当てる手順:

  1. そのスタイルの Outline & List タブ を開く

  2. ドロップダウンリストから必要なアウトラインレベルを選択

  3. OK ボタン を押す

Setting up heading numbering

一つ以上の見出しレベルに番号を付けたい場合、多くの選択肢がある。この例では、下図のような見出しを作成するスキームを定義している:

1     This is a Heading 1
1.1   This is a Heading 2
1.1.1 This is a Heading 3
1.1.2 Another Heading 3
2     Another Heading 1
2.1   Another Heading 2
2.1.1 Another Heading 3
2.2   Another Heading 2
3     Another Heading 1

Heading Numbering ダイアログボックス の Numbering タブを使用して、番号付け制度とその容貌を定義する。

  1. Level 一覧 から 1 を選ぶ

  2. Number ドロップダウンリスト から 1, 2, 3,… を選ぶ

  3. Level 一覧 から 2 を選ぶ

  4. Number ドロップダウンリスト から 1, 2, 3,… を選ぶ

    Show sublevels スピンボックス が活動開始する。2 が示される。

  5. Level 一覧 で 3 を選ぶ

  6. Number ドロップダウンリスト で 1, 2, 3,… を選ぶ

    Show sublevels スピンボックス に 3 が示される。