Chapter 3. Changing the View

利用者ノート

キーボードだけでビュー操作できると便利な場合が多いので、その観点で有利な操作法を覚えたい。

Panning the Canvas

キャンバスへの視点をずらすにはスクロールバーを使うのが自然。スクロールバー自体の表示を Ctrl + B で切り替えられることを覚えておいて損はない。

マウスが使えればホイールで上下移動、Shift を押しながらだと左右移動。設定によってはホイールをズーム操作に転用可能だ。

三ボタンマウスならば中クリックドラッグでパン可能。二ボタンマウスならば次のどちらでもパン可能:

  • Shift と右クリックドラッグ

  • Ctrl と右クリックドラッグ

Ctrl を押しながら などの矢印キーを押すとその方向にパンする。

Zooming the Canvas

For many of the options, the zoom changes by a default factor of 1.41 (repeat twice to zoom by a factor two).

これは知らなかった。ズーム操作を二操作単位実行すると絵が二倍になると覚えたい。

操作

ズーム

基準位置

+

ズームイン

キャンバス中央

-

ズームアウト

キャンバス中央

Ctrl + 右クリック

ズームイン

マウスカーソル位置

Shift + 右クリック

ズームアウト

マウスカーソル位置

Shift + 中クリックドラッグ

ズームイン

ラバーバンド選択

Ctrl + ホイール

ズーム両方

マウスカーソル位置

マウスホイールが関係する操作についてはユーザー設定による。

Zoom section of the Status Bar. This is the best way to select a precise zoom level. One can activate the entry box via the keyboard shortcut Alt + Z.

倍率を自分で入力することも可能だが、むしろこの数値を現在のズーム状態を確認するのに使える。

あとは F3 で Zoom Tool コマンドを発動できる。マウスカーソルが虫眼鏡になるのでコマンド入力状態になったことがわかりやすい。キャンバスをクリックするとマウスカーソル周りにズームが変化する。Shift を押しながらクリックしたり、右クリックに変えてみるなどしてズームインとズームアウトを使い分けられる。

メニュー View ‣ Zoom のサブメニューにズームコマンド各種がある。キーバインドをここで確認してもよい。

Z 押しでズームツールバーの表示が切り替わるようだ。

Holding down the Q key (Q for quick) will temporarily zoom in on selected items making it easier to make a small tweak. Releasing the key restores the previous zoom.

押しっぱなしにしている間だけ対象をズームインする。見栄えを確認するのに有用だ。

Rotating the Canvas

本書では何も述べられていないので、勝手に書かせてもらう。

View ‣ Orientation のサブメニューに回転系のコマンドが用意されているのが確認できる。これらを述べるべきだろう。少し触った限りでわかったことしか記さないことにする。

コマンド

操作

Rotate Clockwise

キャンバスを右回りに 15 度回転する

Rotate Counter-Clockwise

キャンバスを左回りに 15 度回転する

Reset Rotation

キャンバスの回転をクリアする

Lock Rotation

これが意味不明

回転角はおそらくユーザー設定で変更可能と考えられる。

さらにステータスバーには、ズーム倍率欄の隣に、現在のキャンバス回転角度を表示、編集可能な欄がある。

利用者ノート

いずれにせよ利用しない。

Flipping the Canvas

こちらも勝手に書かせてもらう。View ‣ Orientation のサブメニューに反転系のコマンドが用意されている。

コマンド

操作

Flip Horizontally

キャンバス全体を水平に反転する

Flip Vertically

キャンバス全体を垂直に反転する

Reset Flipping

キャンバスの反転状態をクリアする

Miscellaneous View Commands

Hide/Show

View ‣ Hide/Show のサブメニューに、各ツールバーの表示状態を切り替えるコマンドがある。

Shift + F11 ではそれらを一気に切り替える。メインメニューバーすら対象に含まれる。

Hide/Show Dialogs

Inkscape dialogs can be hidden and unhidden with the View ‣ Show/Hide Dialogs command.

画面右側にかなりのスペースを占めているパネル全体を一気に切り替えられるのでたいへん有用だ。キーバインドは F12 なので、他アプリケーションのフルスクリーンと紛らわしい。

Outline Mode

Inkscape has an Outline or Wire-frame mode. In this mode, all paths and shapes are drawn as outlines with a one screen-pixel-wide stroke and no fill, regardless of zoom level. Text is drawn with an inverse fill and no stroke. Images are outlined in red, clip paths in green, and masks in blue.

The Outline mode is useful for seeing the overall structure of a drawing, precise node editing, and for finding and selecting those pesky, hidden objects that may have been created by accident. The mode is marginally faster than the normal mode.

高速描画愛好者でなくてもこのモードはありがたい。描画モードは次の五つある:

  • Normal

  • Outline

  • No Filters

  • Visible Hairlines

  • Outline Overlay

View ‣ Display Mode ‣ Cycle または Ctrl + Num5 でこの五つの描画モードを巡回するように切り替える。 View ‣ Display Mode ‣ Toggle または Ctrl + Num5 で通常モードとそれ以外の四つの描画モードで前回適用したものを切り替える。

No Filters Mode

Inkscape also has an No Filters mode where the rendering of Filters is turned off. This is useful for working on complicated drawings where the use of Filters causes the rendering to be too slow.

とあるのだが、キャンバス回転と絡めるとぼかしが無効にならないのを確認してしまった。再描画が不適切であるように感じられる。

Full Screen Mode

F11 で全画面モードと元画面モードを切り替える。

前述した Shift + F11F12 と複合させてキャンバスにさらに注目することができる。

Switch Windows

View ‣ Next Window および View ‣ Previous Window は Inkscape ウィンドウが複数あるときに機能する。タブブラウザーにおけるタブのような感覚で使うコマンドだ。

Duplicate Window

同じ文書を複数のウィンドウで確認したいときに用いるコマンド。

Icon Preview

Inkscape でアイコンイメージを設計するときに多用されるコマンド。