拡張¶
VS Code はエディター本体と拡張に機能を分割する設計が上手く働いているアプリケーションだ。編集効率を向上させる拡張を見つけ、組み込み、調節する技法を習得したい。
Attention
Visual Studio Code 利用ノート 冒頭の前提条件に留意すること。
拡張ビュー¶
次のいずれかの操作により Side Bar の表示が拡張ビューに変化する:
ショートカットキー Ctrl + Shift + X を押す。
Activity Bar 最下部歯車アイコンクリックからの
を選択する。Side Bar が表示されているならば、Activity Bar から四角が離れているアイコンをクリックする。
このビューに付属する UI やコマンドを介して VS Code 拡張機能を操作する。
検索¶
先に検索方法を記す。まずは拡張ビュー上部のテキストボックスに欲しい機能を叙述した文字列を入力する。すると、問い合わせに合致する機能一覧がテキストボックスの下部領域に配列される。ここで次の操作が可能だ:
項目をクリックする。エディター領域に当該拡張機能の紹介ページを表示する。
項目の右下にある Install ボタンを押す。当該機能が VS Code にインストールされる。たいていの場合、拡張機能が有効になるために VS Code 本体の再起動を要求される。
フィルターすなわち問い合わせパターン¶
拡張ビュー最上部右上の漏斗アイコンをクリックすると、絞り込み項目からなるメニューが表示される。項目を選択すると、検索ボックスの入力文字列が対応する問い合わせで置き換わる。
拡張機能の採用方針としては、まず Recommended 検索か Category 検索をベースに、検索結果に示されているダウンロード数と評価数を参考にするのがいいだろう。ここに Sort フィルターを組み合わせる。検索入力例:
@category:"keymaps" emacs @sort:rating
検索結果を消去する¶
拡張ビュー最上部右上のハンバーガーバツアイコンをクリックすると、検索出力が消去されて、現在管理されている拡張機能一覧が出力される。
管理¶
以下、拡張ビューは検索をしていない状態であるとする。
拡張ビュー最上部右上の三点アイコンをクリックすると、拡張機能のある種の集合に対する操作項目からなるメニューが表示される。次のような操作が可能だ:
項目 |
操作 |
---|---|
拡張の更新が容易されているかを見に行く |
|
更新可能な拡張すべてを更新する |
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拡張すべてを有効にする |
|
拡張すべてを無効にする |
|
稼働中の拡張を一覧する |
拡張ビューには、現在 VS Code 上で管理可能な拡張機能項目が列挙される。各項目の右下に小さく描かれている歯車アイコンをクリックすると、拡張機能管理コマンドからなるメニューが表示される。
個別の拡張に対しては次のような操作が可能だ:
項目 |
操作 |
---|---|
この拡張機能を有効にする |
|
この拡張機能を現在のワークスペースに対しては有効にする |
|
この拡張機能を無効にする |
|
この拡張機能を現在のワークスペースに対しては無効にする |
|
この拡張機能をアンインストールする |
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この拡張機能の情報をテキスト形式でクリップボードにコピーする |
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この拡張機能の ID 文字列をクリップボードにコピーする |
|
この拡張機能の設定を操作する |
更新¶
更新操作は個々の拡張に対しても、可能な拡張すべてに対しても行うことができる。自動更新と手動更新のどちらも可能なので、自分の環境に合わせたものを採用できる。
自動更新を望むなら拡張ビュー上部右上の三点アイコンを押し、
にチェックを入れておく。手動で更新したいならば、
にチェックを入れておく。これで自動更新が無効になる。自動更新が無効であるときに
を選択する。すると拡張ビューに対象候補であり得る拡張機能の項目が列挙される。次のいずれかで更新が始まる:(個別)目的の拡張項目の右下にあるボタン Update を押す。
(全部)メニュー項目
を選択する。
構成¶
拡張機能によっては settings.json
を編集することでオプションを指定することもできる。拡張ビュー上に対象となる拡張機能を表示し、先述のメニュー項目
から編集画面を表示させ、適宜指定する。
ユーザー設定とワークスペース設定 を参照。
コマンドライン¶
コマンドライン の章の拡張機能関連の記述を参照。
コマンドラインを利用することで、拡張機能の操作をより自動化することもできる。別の環境で現在の環境を再現する状況などに応用できるだろう。
個人的にインストールしておきたい拡張¶
好みの言語別拡張を以下に記す。その言語を扱うワークスペースで有効にすればいい。
名前 |
コメント |
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元 xyzzy 使いとして、この手の拡張を導入したい手はない。 |
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Alt + Q 一発で選択範囲を既定桁数で折り返せる手軽な拡張だ。 |
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WSL のファイルシステムにワークスペースを用意するのに必須の拡張だ。 |
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ローカル HTTP サーバーを実現する拡張だ。 |
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日記を Markdown で書く習慣があるのでこの拡張を導入している。 |
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Mermaid 図式コードを含む Markdown 文書をプレビューするときに、それを描画するための拡張だ。 |
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YAML コードに関するコード片補完、スキーマ指定、構文検証各機能を備える拡張だ。 |
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Sphinx を使うワークスペースで使えるかもしれない拡張だ。 |
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Python 開発用機能拡張詰め合わせ。 |
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Jupyter notebook を取り扱うための拡張詰め合わせ。 |
|
C++ 開発のための各種拡張詰め合わせ。 |
|
Java 開発のための各種拡張詰め合わせ。 |
よその推奨拡張一覧を見ていると、現在 deprecated なものが含まれることがある。これは、超人気サードパーティー製拡張は標準拡張に昇格することがあるためだ。