本節では冒険の書の保存を行う人物について述べる。 各国の元首やその大臣がこれを実行することが多い。
冒険の書の保存を行う人物に関係するデータ構造について述べる。 冒険の書オブジェクトについては別の節で述べる。
アドレス $C3C1D9 は 5 個のメッセージ ID からなる組を要素とする配列の先頭だ。
この組は各人の台詞回しであり、配列要素それぞれが状況に対応している。
例えば「休むがよい」を表示するために各人の言い回しに合う 5 タイプの台詞が用意されている。
汎用台詞表示サブルーチン $C1A95A を呼び出すことで店員の台詞を表示している。
台詞配列を表にしてまとめておくと次のようになる。ロマリア王の台詞例(組添字 0 に相当)を付しておく。
表 5.30 王様台詞集
| 配列 | 台詞例 | 
|---|---|
| $C3C1D9 | [CD][D6]王「[C0]が つぎのレベルに[AD]なるには あと[BB]の[AD]けいけんが 必要じゃ。[AF] | 
| $C3C1E3 | [CD][D6]王「そなたらの 旅の せいかを[AD]この 冒険の書に[AD]きろくしても よいかな? | 
| $C3C1ED | [CD][D6]王「そうか… では[AD]書きとめないでおこう。[AF] | 
| $C3C1F7 | [CD][D6]王「では なん番の 冒険の書に[AD]書きとめるかの? | 
| $C3C201 | [CD][D6]王「すると [B2] LV[BB]の[AD]きろくは 消えてしまうが[AD]それでも いいかな? | 
| $C3C20B | [CD][D6]王「しかと きろくしたぞよ。[AD]どうじゃ? また すぐに[AD]旅立つ つもりか? | 
| $C3C215 | [CD][D6]王「また すぐに[AD]旅立つ つもりかの? | 
| $C3C21F | [CD][D6]王「なんと! きろくせずに[AD]休むというのか。[AF](...) | 
| $C3C229 | [CD][D6]王「おや やめるのかね。[AD]では また いつでも 来るがよい。[AD][CB]よ! | 
| $C3C233 | [CD][D6]王「では しばし 休むがよい![AD]また 会おう! [CB]よ! | 
| $C3C23D | [CD][D6]王「[C0]は[AD]もう じゅうぶんに 強い![AF] | 
| $C3C247 | [CD][D6]王「[C0]は わしにも わからぬ[AD]けいけんを つんだようじゃな。[AF](...) | 
冒険の書の保存を行う人物に関係する振る舞いについて述べる。
サブルーチン $C3C07E は各国王様の共通処理コードだ。
以下、このサブルーチンの要点を挙げていく。
      最初に行うのは、パーティーメンバー全員に対する次のレベルに必要な経験値を告げることだ。この処理はサブルーチン $C3C3E4 に実装されている。
    
次に冒険の書に記録するかを尋ねる。冒険の書リストの現在の冒険の書にカーソルが合わせてある。
現在の冒険の書と異なる項目を選択すると、王様が警告する。
      保存処理はサブルーチン $C4624E に実装されている。冒険の書関連は別の節で述べる。
    
保存処理が終了したあとにおなじみの効果音を再生する。
冒険の書に保存せずにゲームを終了しようとすると、王様が警告する。