6.3. あのボスは倒せるか

6.3.1. 概要
6.3.2. ボス戦
6.3.2.1. 対あらくれ スイフー ぶとうか戦
6.3.2.2. 対イノップ ゴンズ戦
6.3.2.3. 対ゼッペル戦
6.3.3. 結論

ここでは PS 版ドラクエ 7 の「倒せない敵キャラ」戦について述べる。 かなり昔に書いたものなので、内容が陳腐になっている点をご容赦いただきたい。

6.3.1. 概要

一般にドラクエの各イベントで、そのクライマックスシーンでボスキャラと呼ばれる特殊な敵キャラクタと戦闘をすることが多い。 そして大抵の場合、そのキャラクタを倒すことができなければストーリーが進展しない。 これが古典時代のドラクエの鉄則であったのだが、ドラクエ 4 のキングレオ戦からこれが覆された。 特定のイベント戦闘においては、「死に抜け」を前提としてストーリーが組まれるようになったのである。 以降のシリーズでは、この「死に抜け」戦が必ず存在するようになった。

PS 版ドラクエ 7 も例外ではない。いくつかの「死に抜け」戦が存在する。 次のセクションで確認したいことは次のふたつである。

  • 本当に敵キャラクタを倒すことができないのだろうか。

  • もし倒せたら、ストーリーはどう展開するのか。

6.3.2. ボス戦

このセクションでは次のイベント戦について、勝利可能かどうか、そして勝利後のストーリーの展開を見ていく。

過去のプロビナのりゅうき兵戦は省略する。

6.3.2.1. 対あらくれ スイフー ぶとうか戦

図 6.23 あらくれ スイフー ぶとうか

あらくれ スイフー ぶとうか

この戦闘は、ゲーム前半の最大の難関イベント中におこる。 主人公一行は過去のダーマの神殿でニセの神官にだまされて、ふきだまりの町に落とされる。 その後この町のボスであるスイフーと、その手下と対戦することになる。 既定のストーリーは、ここでボコボコにやられ、町の住人ネリスの家で意識が回復する……というものである。

この戦闘の最大の特徴は、主人公側パーティは呪文・特技が一切使えないことにある。 つまり、通常攻撃もしくはアイテムの特殊能力で相手方にダメージを与えつづけることが必要である。 なおかつ、味方の HP の回復も同様の事情であるが、この時点で有用なアイテムを持っていることはないだろう。

敵側の状態はとえば、手下であるあらくれ、ぶとうかのパラメータは大したことはない。 HP もせいぜい 300 程度であった。レベルが高め (20 後半) なら、数ターンで倒すことになる。 問題はスイフーである。スイフーの HP は 30000 ある上に、各ターン終了後にだいたい 97 から 107 程度の自動回復がある。

記者は PAR を使って、主人公、マリベル、ガボのレベルを 99 まで上げるチートを施し、戦闘に挑んだ。 その結果だいたい 50 ターンくらいだと思うが、勝利した。 ここまでレベルを上げるとスイフーからの攻撃からのダメージは一桁におさえられるので、時間さえあれば倒せる。

勝利後のストーリー展開だが、負けたときとまったく同じである。 元気なのにもかかわらず、ネリスの家に運び込まれる。

6.3.2.2. 対イノップ ゴンズ戦

図 6.24 イノップ ゴンズ

イノップ ゴンズ

この戦闘もまた、ダーマイベントの一部に組み込まれている。 ふきだまりの町で仲間になった盗賊のフーラルとともに、山の洞窟を進んでいく。 その途中で、凶悪な魔物の目前でフーラルの裏切りにあい、「死に抜け」戦に突入するのである。

味方側キャラクタは、一切呪文・特技を使うことができない。 スイフー戦同様、ほぼ直接攻撃のみによる戦術をとらざるを得ない。

一方のイノップ、ゴンズだが、2 匹とも HP が 30000 かつ、自動回復レベルは 3 である。 さらに敵側は呪文も特技も使いたい放題で、容赦なく威力を発揮してくる。 イノップのすなけむりが予想以上に厄介な上、イノップのハリケーンとゴンズのバギマが こちら側 HP を普通に削られるので、こちらのHPがゼロになるほうが早い。

記者は味方パーティのレベルを最大にして挑んだが、呪文系の攻撃のダメージの蓄積が 予想を上回っており、最終的に地味に全滅した。 PAR で呪文・特技が使えるように改造するしかないような気がする。

6.3.2.3. 対ゼッペル戦

図 6.25 ゼッペル

ゼッペル

ゼッペル戦はゲーム中盤の終わり頃にある、マーディラスのイベントの一部である。 禁断の究極魔法マナスティスを完成させ、最強の肉体を手に入れたマーディラス王ゼッペル。 城へ向かう橋の上での対決である。

コイツはおそらく PS 版ドラクエ 7 に出てくるキャラクタ中最高のHPを持つものである。自動回復がないのが不幸中の幸いである。 ゼッペルの攻撃パターンはこごえるふぶきや痛恨の一撃などを、規則に従って繰り出してくる。

こちら側はだいたいレベル 20 後半にさしかかったあたりだと思われる。 特に不利な条件があるわけではないので、ひたすら呪文・特技をおぼえさせて戦いに挑むのがよいだろう。

記者の場合、レベル 30 台前半で 50 分かけて倒すことに成功した。 全員においかぜをおぼえさせる。ゼッペルの吹雪をこれで反射させてダメージを与えることができる。 また、アルテマソードをひとり使えるようにしておいて、職歴でマホキテをも使えるようにしておいた。 てんちらいめいしが一人いたので、げんま召喚により登場したキャラ(レベル条件からカカロンしか出現しない)に ゼッペルの直接攻撃の対象を分散させる。

勝利で戦闘を終了すると、橋の上に主人公たちが横たわっており、その一方でゼッペルが城へ向かっていく。 既定路線通りのストーリー展開になるようだ。

6.3.3. 結論

PS 版ドラクエ 7 における「死に抜け」戦は場合によっては勝利することが可能である。 また、「死に抜け」戦の結果はストーリー展開には影響しない。