Writer Guide Chapter 21, User Interface Variants ノート

Introduction

既定では、LibreOffice Writer のコマンドはカスケードメニューと図像で満載のツールバーに集積している。これらのメニューとツールバーについては関連するタスクと機能について説明する章それぞれで述べた。

さらに、コマンドや中身のコンテキストグループを表示する、その他の UI の変種を搭載している。この章ではこれらの UI の変種について説明し、各変種を使用する際のツールや機能の場所についての簡易説明書を与える。

Selecting the user interface

Writer の構成時にこれらの UI のいずれかを選択し、いつでも標準インターフェイスと切り替えることができる。

  1. View‣User Interface… を選択する。

  2. Select Your Preferred User Interface ダイアログボックス で左の変種から一つを選ぶ。

  3. LibreOffice プログラムすべてか、Writer にのみ選択を適用するため、関連するボタンを押す。

  4. Close ボタン を押してダイアログボックスを閉じる。

実験的な機能を有効にしている [1] 場合、左側にさらに選択肢が表示されることがある。

Standard interfaces

Select Your Preferred User Interface ダイアログボックス の選択肢のうち三つについては Chapter 1, Introducing Writer で説明済みだ:

Standard Toolbar

Standard ツールバー と Formatting ツールバー の二つのツールバーが表示される基本モード。Sidebar にはタブしか表示されない。

Single Toolbar

よく使う機能を備えたツールバー一つしかない。Sidebar には Hide ボタンしか表示されない。

Sidebar

Sidebar が完全に開き、ツールバーは Formatting ツールバー 一つしか表示されない。

各標準 UI の要素は、メニューの View‣ から変更できる。

Tabbed interface

Tabbed インターフェイスは Microsoft Office のような専売特許の事務ソフトウェアから来た利用者は馴染みのあるもの。これには

  • メニューバー

  • 図像バー

  • タブバー

  • アクティブなタブの図像

  • 一つ以上のタブ固有のメニュー

  • クイックメニュー

が搭載されている。図像バーの Menubar 図像をクリックすると、メニューバーの表示有無が切り替わる。

Writer ではこの UI には常に表示される九つの固定タブと、時々表示される五つの追加タブがある。

  • 時々というのは、キャレットの位置や選択した項目によって変化することだ。

  • 各タブの右端には固有のドロップダウンメニューがある。

  • クイックメニュー(ハンバーガー)はすべてのタブで共通。

Customize ダイアログボックス のタブ Notebookbar を用いて Tabbed インターフェイスをカスタマイズし、さまざまなタブの図像それぞれの表示有無を切り替えることが可能だ。Chapter 20, Customizing Writer を参照しろ。

タブの図像が Writer ウィンドウの幅に収まらない場合は、行の右端に » が表示される。これを押せば現在表示されていない追加オプションが現れる。

Icon bar

図像バーはタブの左に位置する。見ればわかるが図像集合の編成は左から:

Menu bar

Menu バー 表示有無切り替え

Open (Ctrl+O)

開く ダイアログボックス を開き、ファイルを選択する。

Save (Ctrl+S)

このファイルを保存する。

Undo (Ctrl+Z)

最後に実行した操作を元に戻す。

Redo (Ctrl+Y)

最後に取り消した操作をやり直す。

Print (Ctrl+P)

Print ダイアログボックス を開く。

Quick menu

タブの右側にはクイックメニュー(ハンバーガー)があり、よく使われるコマンドやリンクが記載されている。

Fixed tabs

固定タブは次の九つだ:

  • File

  • Home

  • Insert

  • Layout

  • References

  • Review

  • View

  • Extension

  • Tools

以降、各タブについて説明する。

File tab

File には、新規文書の作成、文書の開く、保存、印刷、閉じる、雛形の管理、 PDFePub ファイルへの書き出し、文書性質表示、電子署名追加、既存 PDF ファイルへの署名などのコマンドがある。

File には File‣ メニュー と Help‣ メニュー メニューがある。

  • File‣ メニュー にはタブ上の図像と同じコマンドが含まれている。

  • Help‣ メニュー メニューにはさまざまな資料へのリンクが用意されている。

Home tab

Home タブには、テキストの切り取り、コピー、貼り付け、書式整形、一般的な項目の挿入(画像、表組、特殊文字、改頁)、スタイルの適用、更新、編集などのコマンドがある。

Home‣ メニューにはタブにないコマンドがある。

Insert tab

Insert には、よく使われる多くの項目をはめ込むためのコマンドを搭載している。

Insert‣ メニュー にも同じコマンドがいくつかある。

Layout tab

Layout はページレイアウトに関するコマンドを搭載している。

Layout‣ メニューにも同じ項目のコマンドが少しはある。

References tab

References は目次、索引、脚注・巻末注、相互参照、書誌、フィールドを操作するためのコマンドを搭載している。

Refereneces メニューにも同じコマンドが多数用意されている。

Review tab

Review は編集を支援する。記録、表示有無切り替え、変更点の管理に素早くアクセスできる。

Review メニューは同じコマンドが多くある。

View tab

View は文書の画面表示に関するコマンドを搭載する。

View‣ メニュー にも同じコマンドが多数用意されている。

Extension tab

Extension には Extensions ダイアログボックス にアクセスするためのメニューしかない。

利用者ノート

インストールしている拡張次第では、タブの中身にコマンドが並ぶ。

Tools tab

Tools にはマクロ、差し込み印刷、フォーム作成のためのいくつかのツールが用意されている。

Tools‣ メニュー にも同じコマンドがいくつかある。

Additional tabs

追加タブは、アイテムが選択されると表示され、ViewExtension の間に表示される。Writer の追加タブは:

  • Draw タブ

  • Image タブ

  • Media タブ

  • Object タブ

  • Table タブ

Draw tab

Draw タブ は図面物が選択されているときに表示される。このタブには、図面物に説明を付けたり修正したりするためのコマンドや、Fontwork 物をはめ込んだり修正したりするためのコマンドが用意されている。

Draw‣ メニューは図面物によって異なるコマンドの部分集合を備える。

Image tab

Image タブ には、説明、トリミング、境界線と領域のスタイルと色、錨、折り返し、位置決め、絞り込みなど、画像を扱うためのコマンドが用意されている。

Image‣ メニューには画像を扱うためのダイアログボックスへのリンクがある。

Media tab

Media タブ には音声または映像ファイルを配置し、実行するためのコマンドがある。

Media‣ メニューにも同じコマンドがある。

Object tab

Object タブ には、選択した物の位置、寸法変更、リンク、色、境界線の選択などのコマンドがある。

Object‣ メニューにも同じコマンドがいくつかある。

Table tab

Table タブ はキャレットが表組内にあるときに開かれる。

Table‣ メニューにはタブに表示されていないコマンドもある。

Tabbed Compact interface

Tabbed Compact インターフェイスには Tabbed インターフェイスと同じタブがあるが、各タブのコマンドは図像一列で配列され、その多くはドロップダウンメニューで選択可能であるようになっている。

Groupedbar Compact interface

Groupedbar Compact インターフェイスは図像とメニューの集合として組織されたコマンドを含むグループに分割されている。

Groupedbar メニューは UI を変更する便利な方法を含む、コマンドの部分集合を用意している。

Contextual Single interface

Contextual Single インターフェイスは標準的なメニューと、状況に応じて中身が変化する単一ツールバーを表示する。


章末注