Writer Guide Chapter 20, Customizing Writer ノート

Introduction

この章では Options ダイアログボックス にある設定オプションのいくつかを簡単に見ていく。ここにないオプションが説明されているのは:

  • Help

  • Getting Started Guide

  • これまでの章

この章では、新しいメニューやツールバーの追加、イベントへのマクロの割り当てなど、 Menu バー、ツールバー、キーバインドの一般的なカスタマイズについても簡単に説明する。その他のカスタマイズは拡張によって行う。また、いくつかの実験的な機能を有効にして使用することもできる。Setting up document themes を見ろ。

Tip

多くのオプションは上級者やプログラマー向けだ。そのオプションが何をするものなのか理解できない場合は、本書の説明で設定を変更することが推奨されていない限り、通常は既定設定のままにしておくのが最善だ。

Note

Menu バー とツールバーのカスタマイズは雛形に保存することができる。これを行うには、まずそれらを文書に保存し、Chapter 10, Working with Templates にあるように、文書を雛形として保存する。複数のプロジェクトで作業する場合、こういうものが便利になる。

Choosing options for all of LibreOffice

このセクションでは、LibreOffice のすべてのプログラム (Writer, Calc, Impress, Draw, Math, Base) に適用される設定のうち、Writer を使用する際に特に重要な設定について説明する。

Options ダイアログボックス を開き、左側の LibreOffice ノードをクリックする。ページの一覧がドロップダウンする。一覧の項目を選択すると、ダイアログボックスの右側に該当するページが表示される。

Tip

Options ダイアログボックス のどのページにおいても下部にある Reset ボタン は、そのページの値をダイアログボックスを開いたときの値にリセットする。

米国英語以外のバージョンの LibreOffice を使用している場合、フィールドのラベルが図と異なることがある。

読者ノート

LibreOffice に限ったことではないが、ラベルが説明書と異なっているのはまずいので、UI 言語を米国英語に固定しておくのが良い。設定方法は本章内で示される(はず)。

User data

Writer は LibreOffice‣User Data ページ に保存されている名前や頭文字を、文書の性質(著者や最終編集者の情報)、コメントや変更の作成者の名前、メーリングリストの送信者アドレスなど、さまざまなことに使用できる。

フォームに入力するか、既存の情報を修正または削除しろ。使用者データを文書の性質の一部にしたくない場合は、Use data for document properties をオフにしろ。

Tip

文書を保存時にキャレットがあったページで開くようにするには、このオプションをオンにし、各文書の File‣Properties… と進み、General タブ で Apply user data をオンにする。これらの設定が両方とも選択されていない限り、文書は最初のページが開かれる。

または、Load/Save‣General ページ で Load view position with the document even if it was saved by a different user をオンにする。

Cryptography 区画では、OpenPGP 暗号化と電子署名に優先する公開鍵を設定できる。これらの優先鍵は、文書に署名したり暗号化したりするときに、鍵選択ダイアログボックスであらかじめ選択される。Chapter 7, Printing and Publishing を見ろ。

View options

LibreOffice‣View ページ のオプションは文書ウィンドウの表示や動作に影響する。好みに合わせて設定しろ。詳細については Help または Getting Started Guide を参照しろ。

Paths options

LibreOffice‣Paths ページ では、LibreOffice に関連する、または LibreOffice で使用するファイルの場所を必要に応じて変更できる。

読者ノート

項目名 (Type) を見ると My Docments だの Templates などがあり、パスには %USERPROFILE&\Documents%APPDATA%\LibreOffice\4\user\templates などが設定されている。

LibreOffice 環境をバックアップする場合、これらのパス内容を保全する。

詳細については Getting Started Guide を参照しろ。

Fonts options

文書にシステム上にないフォントが含まれている場合、LibreOffice は見つからないフォントを置換する。プログラムが選択するフォントとは異なるフォントを指定するには、 LibreOffice‣Fonts ページで代替フォントを指定する。

Tip

Libreration Fonts (Serif, Sans, Mono) は Times, Arial, Courier の代わりによく使われる。

Note

ここでの選択は文書の既定フォントには影響しない。これを行うには Basic Fonts options を参照しろ。基本フォント以外のフォントを変更するには Writer 文書の新しい既定雛形を作成する。

Security options

LibreOffice‣Security ページ では、文書の保存やマクロを含む文書を開く際の保障オプションを選択できる。ここに記載されていないオプションについては Help または Getting Started Guide を見ろ。

Security Options and Warnings

変更を記録したり、複数のバージョンを保存したり、文書に隠し情報やメモを含めたりして、一部の受信者にその情報を見せたくない場合は、削除を促す警告を設定したり、LibreOffice でその一部を自動的に削除したりすることができる。情報が削除されない限り、その情報の多くは PDF を含む他の形式で保存された場合でも保持される。

Options… ボタンを押すと次のオプションがある Security Options and Warnings ダイアログボックス が開く:

Remove personal information on saving

これをオンにすると、ファイルを保存する際、ファイル特性から使用者データが常に削除される。文書と一緒に個人情報を保存し、特定の文書からのみ手動で個人情報を削除できるようにするには、これをオフにしろ。

Ctrl-click required to open hyperlinks

LibreOffice の既定動作では、ハイパーリンクを Ctrl を押しながらクリックすることで対象文書が開く。

Application colors

ページ余白(テキスト境界)、表型や節の境界線、格子線、その他が表示されていると、執筆、編集、および(特に)ページレイアウトが容易になることがよくある。さらに、 LibreOffice の既定とは異なる色を使いたい場合もあるだろう。

LibreOffice‣Application colors ページでは、どの UI 要素を表示するか、またその表示色を指定できる。

  • テキスト境界などの項目に対して表示有無を切り替えるには、要素名の横にあるチェックボックスをオンまたはオフにする。

  • 特定の要素の既定色を変更するには、要素名の横にある Color setting 欄の下矢印をクリックし、ドロップダウンリストから色を選択する。

  • 色の変更を配色として保存するには、Save を押し、名前を入力し、OK ボタン を押す。

Note

変更履歴モードで使用する色の設定を変更するには、Options ダイアログボックス LibreOffice Writer‣Changes ページ だ。

Choosing options for loading and saving documents

文書の読み込みと保存のオプションは作業方法に合わせて設定できる。

Options ダイアログボックス Load/Save ノードをクリックする。

General

Load/Save‣General ページ の選択肢のほとんどは、他の事務用ソフトウェア使用者にはおなじみのものだ。いくつかの項目を次に示す:

Load user-specific settings with the document

LibreOffice 文書が保存されると、その使用者のシステムの特定の設定も一緒に保存される。その文書を別の使用者のシステムで開くと、前の使用者のシステムで保存された設定が使用される。このオプションをオフにすると、現在の使用者の設定が、以前に文書と一緒に保存された設定を上書きする。

このオプションがオフである場合でも、一部は文書と常に一緒に読み込まれる:

  • File‣Print… 設定

  • テキスト表組の前の段落の間隔設定

  • リンク、フィールド機能、チャートの自動更新に関する情報

  • アジアの文字形式に関する情報

  • 文書にリンクされているデータ給源に関する設定

Load printer settings with the document

これをオンにすると、前の使用者の印刷機設定が文書に取り込まれる。事務所環境では Print ダイアログボックス で印刷機を手動で変更しない限り、文書が離れたネットワーク印刷機で印刷される可能性がある。オフにする場合、現在の使用者の既定印刷機が文書の印刷に使用される。オンオフにかかわらず、現在の印刷機設定は文書とともに保存される。

Load view position with the document even if it was saved by a different user

ビュー位置とは文書内のキャレット位置を意味する。これをオンにすると、誰が文書を保存したかにかかわらず、最後に保存したビュー位置が読み込まれる。

Save AutoRecovery information every __ minutes

自動回復を有効にするかどうか、および自動回復過程で使用される情報を保存する頻度を選択する。自動回復では、クラッシュ時に開いているすべての文書を復元するために必要な情報が保存される。これをオンにするとシステムクラッシュ後の文書の復元が容易になる。既定でオンになっている。

Edit document properties before saving

これがオンであると、文書の Properties ダイアログボックス では、新規文書を初めて保存するとき(または名前を付けて保存を使用するとき)に、関連情報を入力するよう求められる。

Always create backup copy

文書を保存するたびに、以前に保存した版の文書をバックアップコピーとして別のフォルダに保存する。LibreOffice が新しいバックアップコピーを作成すると、以前のバックアップコピーが置き換えられる。バックアップコピーの拡張子は .bak だ。このオプションは既定でオンになっている。

Tip

仕事が長くなる可能性のある著者は、LibreOffice で自動バックアップコピーを作成できるようにすることを常に考慮すべきだ。

読者ノート

上のように言われているが、外部ツールによるバージョン管理体制が整っている場合にはオフにしておき、ディスクに余分なバックアップファイルが生じないようにする。

Save URLs relative to file system / to internet

これらのオプションを使用して、ファイルシステムとインターネット上の URL の相対アドレスの既定を選択する。詳細については Getting Started Guide を見ろ。

Default File Format and ODF Settings

ODF 形式のバージョン。ここはいじらなくていい。

Document type: Microsoft Word 使用者と文書を日常的に共有する場合は Always save as オプションを Word 形式のいずれかに変更するとよいだろう。個々のファイルを保存するときにも Word 形式を選択することができる。

VBA Properties

Load/Save‣VBA Properties ページでは LibreOffice で開いた Microsoft Office文書にマクロを保持するかどうかを選択する。詳細は Getting Started Guide を見ろ。

Microsoft Office

Load/Save‣Microsoft Office ページでは Microsoft Office OLE オブジェクトをインポートおよびエクスポートする際の処理を選択する。つまり、対応する LibreOffice OLE オブジェクトに変換するか、または対応する LibreOffice OLE オブジェクトから変換するか、または元の形式で読み込んで保存する。詳細は Getting Started Guide を見ろ。

HTML compatibility

Load/Save‣HTML Compatibility ページで選択した内容は、 LibreOffice に読み込んだ HTML ページおよび LibreOffice から書き出した HTML ページに影響する。詳細は Help および Getting Started Guide を見ろ。

Choosing Writer-specific options

Options ダイアログボックス LibreOffice Writer ノード以下で選択した設定により、 Writer文書の体裁や動作が決まる。

General options

LibreOffice Writer‣General ページ の選択肢は、リンクやフィールドの更新、定規やその他の測定に使用する単位、既定のタブストップ位置に作用する。

Automatically Update Fields

作業中にフィールドやチャートが自動的に更新されるのは性能が低下するので避けたい場合がある。代わりに、フィールドやチャートの情報を参照する場合に自動更新をするといい場合がある。

Update Links when Loading

作業形態によっては文書を読み込んだときにリンクが更新されることを望まない場合がある(ファイルがネットワーク上の他のファイルにリンクしているなど)。ネットワークに接続していないときにリンクが更新されるのは避けたいだろう。

Settings
Measurement unit

文書設計者はフォントサイズと字下げやタブなどを簡単に関連付けることができるため、既定の測定値として Point を使用することを推奨している。

Tab stops

Tab を押すたびにキャレットが移動する距離。この設定が Formatting ツールバー の関連コマンドボタンで適用される字下げ距離にも使用され、段落全体の字下げに影響する。

Tip

不要な変更を避けるには、既定のタブ設定に頼らないことだ。むしろ、段落スタイルまたは個々の段落でタブを定義しろ。Chapter 4, Formatting Text を読め。

Word Count
Additional separators

単語を数える場合は、空白文字、タブ文字、改行、段落区切りに加えて、単語を区切る文字も指定する。

Show standardized page count

編集者や出版社は、指定された文字数や単語数を含むページを「標準」ページと定義することが多い。これをオンにすると、そのようなページ数を素早く計算することができる。

View options

LibreOffice Writer‣View ページ は、たとえば画面に画像が表示されない場合に確認するとよいページだ。

Guides

Helplines While Moving

ヘルプラインは、枠や図面物をページ上に正確に配置するのに役立つ。オンにすると、選択した物の高さと幅を示す水平線と垂直線が表示される。物が移動すると作業領域全体にこれらの線が広がる。

Display Fields

Hidden text

条件付きテキストまたは隠しテキストフィールドによって隠されたテキストを表示する。

Hidden paragraphs

非表示段落フィールドを含む段落を表示する。Menu バー View‣Field Hidden Paragraphs と同等。

Display tracked changes

Tracked deletions in margin

既定では、削除箇所はテキスト内に取り消し線付きフォントで表示される。削除箇所を本文ではなく余白に表示するには、これをオンにする。

Tooltips on tracked changes

追跡された変更の上にマウスポインターをかざすと、変更の種類、作成者、日付、時刻がツールチップ表示される。

Outline Folding

Show outline-folding buttons

文書内で選択されている見出しの近くに矢印の付いたボタンが表示される。これをクリックすると、現在の見出しから次の見出しへすべてのテキストを折りたたむことができる。

Include sub levels

さらにこのオプションもオンにする場合、見出しをクリックすると、その見出しのすべてのテキストが次の同じレベルの見出しとそのすべての小見出しに折りたたまれる。

他の選択肢は自明なはずだ。そうでない場合は Help を参照しろ。

Formatting Aids options

LibreOffice Writer‣Formatting Aids ページ で必要なオプションを選択しろ。

Layout Assistance
Math baseline alignment

数式物の既定の垂直配置を設定し、テキストの基準線を参照として使用するには、これをオンにする。物の垂直方向の配置を変更できるようにするにはオフにする。詳細は Math Guide を参照。

Display Formatting

Menu バー View‣Formatting Marks または Standard ツールバー Formatting Marks 図像を選択したときに表示される記号はここにあるオプション群によって決まる。段落末尾やタブなどの記号は、文章作成、編集、ページレイアウトに役立つ。たとえば、空白の段落がある場合や、表や図形の幅が広すぎてページの余白に入り込んでいる場合などに表示される。

Protected Areas
Enable cursor

これがオンである場合、保護領域にキャレットを置くことはできるが、変更を加えることはできない。保護と解除の方法は領域によって異なる。

Direct Cursor

文書内の任意の空白領域にテキスト、画像、表組、枠、その他の物体を入力できる機能だ。Writer はテキストや物を配置するために、タブ、空白文字、字下げなどの選択肢をはめ込む。これらの選択肢の詳細については Help を見ろ。

Note

Direct cursor 機能は多くの奇妙な書式を引き起こす可能性があり、スタイルの厳密な使用とは相容れない。

Image
Anchor

新しく追加した画像の既定錨を選択する。Chapter 11, Image and Graphics を見ろ。

Grid options

Snap to grid は物を最も近い格子線に自動的に移動する。画像や表組などの物の位置を揃える場合にたいへん便利だ。

LibreOffice Writer‣Grid ページでは、この機能を有効にするかどうかと、使用する格子間隔を指定できる。細分が過ぎると物体の配置を十分に制御できない場合がある。

Basic Fonts options

LibreOffice Writer‣Basic Fonts (Western) ページでは既定の段落スタイル、見出し、一覧、説明、索引のフォントとフォントサイズを選択できる。これらの値は文書自体で異なる設定が選択されているか、文書の雛形で定義されていない限り、新しい文書に適用される。

これらの値を LibreOffice インストール時の既定値に戻すには、Default ボタンを押す。

Language Settings‣Languages ページ で AsianComplex text layout のどちらか一方または両方ともオンである場合、それらのフォント設定の追加ページが設けられる。

Print options

LibreOffice Writer‣Print ページ では Writer 文書と一緒に印刷する項目を既定で選択できる。これらのオプションは LibreOffice‣Print ページ にある、すべての LibreOffice プログラムの一般的なオプションに追加される。

いくつか考慮すべきことがある:

  • 草稿執筆時に印刷機のインクやトナーを節約するために、Contents 区画の項目をいくつかオフにする。

  • Print text in black は色テキスト(画像は含まない)を色印刷機で黒として印刷します。白黒印刷機では、このオプションは色テキストを灰色の濃淡ではなく黒ベタで印刷する。

  • これに比べて、LibreOffice‣Print ページ の Convert colors to grayscale オプションは、色印刷機ではすべてのテキストと画像を灰色度として印刷する。[1]

  • 両面印刷でない印刷機で両面印刷する場合、左右のページだけを印刷し、他のページを裏返して印刷することができる。

Tip

特定の文書を印刷する際に、これらの既定のいずれかを上書きすることができる。 File‣Print… を選択し、Print ダイアログボックス のさまざまなページにあるオプションを使え。

Table options

LibreOffice Writer‣Table ページでは、表組の既定の動作を指定できる。詳細については Help または Chapter 13, Tables を見ろ。

いくつか考慮すべきことがある:

  • 表組のほとんどが境界線や見出しを必要とする場合は、それらのオプションを選択するとよい。表組のほとんどがページレイアウトに使用される場合は Border および Heading をオフにしろ。

  • 表組がページ間で分割されないようにするには Do not split をオンにしろ。

  • 表組中に数値データが含まれている場合は Number recognition は非常に便利だ。日付や通貨を認識して書式を適切に設定する。しかし、数字を普通のテキストのままにしておきたい場合、この機能はかなり不快であるのでオフにしろ。

  • Keyboard Handling 区画はキーバインドを使って升目を移動するときの移動距離と、はめ込む行や列の寸法を指定する。この目的のためにキーバインドを使用しない場合は、これらの設定を無視することができる。Help を見ろ。

  • Behavior of rows/colomns 区画では行や列の変更が隣接する行、列、表組全体に及ぼす影響を指定する。効果を完全に理解するためにはこれらの選択を試行錯誤することになるかもしれない。

Changes options

Writer の変更履歴機能 (Chapter 3, Working with Text: Advanced) を使用する場合は、LibreOffice Writer‣Changes ページ を使用して、テキストと書式に対する変更のマーク方法を選択する。変更棒はテキストの行に変更が加えられた箇所を示すことができ、Lines Changed の下で書式指定がなされる。

Comparison options

LibreOffice Writer‣Comparison ページのオプションは、 Chapter 3, Working with Text: Advanced で説明する文書比較機能 Edit‣Track Changes‣Compare Documet… で使用する詳細度を決定する。

単語単位で比較するか、文字単位で比較するか、または既定の Auto によるアルゴリズムを使用して比較するかを選択する。By word または By character を選択すると、乱数の選択肢が有効になる。オプションで、 Ignore pieces of length で比較する最小文字数を指定する。

Compatibility options

LibreOffice Writer‣Comparison ページ の設定は Microsoft Word から文書をインポートするときに主に使用される。これらの設定の効果がよくわからない場合は、既定設定のままにしておけ。以下に説明されていない設定については Help を見ろ。Use as Default ボタンを選択しない限り、選択したすべての設定は現在の文書にしか適用されない。

Add spacing between paragraphs and tables

LibreOffice Writer では段落間隔の扱いが Microsoft Word とは異なる。LibreOffice で段落または表組の間隔を定義した場合、この間隔は Microsoft Word で定義した間隔に追加される。これは現在の文書にしか影響しない。

このオプションをオンにすると、LibreOffice Writer 文書の段落や表組の間に Microsoft Word 互換の空きが追加される。

Add paragraph and table spacing at tops of pages

段落や表組の前(上)に空白が表示されるように定義できる。このオプションをオンにすると、段落がページや列の先頭にある場合、または段落が文書の最初のページに配置されている場合、または手動で改改頁した後にも、段落の上に空白が表示される。これは現在の文書にしか影響しない。

Microsoft Word 文書をインポートすると、変換時に空白が自動的に追加される。

Add paragraph and table spacing at bottom of table cells

段落が表組升目の最後の段落である場合でも、その段落に最下段の空白が追加されるように指定する。

AutoCaption options

Writer 文書の表組、画像、枠、OLE 物に説明を自動的にはめ込むことが可能だ。これを設定するには、LibreOffice Writer‣AutoCaption ページのオプションを使用する。自動的に説明を付けたいオブジェクトを選択する。項目を強調表示した状態で説明の性質を指定する。

説明文に供給される区分は次だ:

  • Illustration

  • Table

  • Text

  • Drawing

  • Figure

説明ラベルに別の名前を使用するには Category 欄にその名前を入力する。

Note

例えば、データ表組だけでなくレイアウトにも表組を使用する場合など、すべての表組に説明が必要とは限らない。個々の表組、画像、その他にはいつでも右クリックメニュー Insert‣Caption… で説明を追加できる。

章ごとの説明番号の付け方、文字スタイル、枠スタイル、AutoCaption ページのその他の項目については、本書の他の章に記載されている。

Mail Merge Email options

住所録などのデータ給源を使用して個人情報、住所、その他の情報を定型書簡にはめ込むことができる。これらの文書は、郵送用に印刷することも、Writer を通じて電子メールで送信することもできる。詳細については Chapter 14, Mail Merge で述べられている。

LibreOffice Writer‣Mail Merge Email ページを使用して、定型書簡を電子メールで送信するための使用者情報と SMTP サーバー情報を設定する。

Choosing language settings

所望の言語構成を整えるためには作業がいくらか必要になることがある:

  • 必要な辞書をインストールする

  • ロケールと言語設定の一部を変更する

  • 綴字と文法のオプションを選択する

  • 言語ツールを有効にする

Install the required dictionaries

多くの言語モジュールは自動的にインストールされる。言語モジュールには、綴字辞書、分綴辞書、類語辞典の三つまでのサブモジュールを含めることが可能だ。通常、Writer ではこれらを辞書と呼ぶ。

他の辞書を追加するには、

  1. インターネットに接続されていることを確認

  2. Menu バー から Tools‣Languages‣More Dictionaries Online… を選択

  3. Web ブラウザーが開き、インストール可能な追加辞書へのリンクを含むページが表示される。

  4. 画面の指示に従って必要な辞書を選択し、インストールしろ。

Change some locale and language settings

LibreOffice がすべての文書または特定の文書で使用するロケールおよび言語設定の詳細を変更できる。これらのオプションの詳細については Help を見ろ。

Options ダイアログボックス Language Settings‣Languages ページ で必要に応じて設定を変更する。

この例では、すべての適切な設定に English (USA) が選択されているが、複数の言語を混在させることもできる。例えば、ドイツで仕事をしているのであれば User interfaceEnglish (USA) にし、数値、通貨、単位などの設定に影響する Locale settingGerman (Germany) にすることを好むかもしれない。

言語設定を、すべての新規文書の既定ではなく、現在の文書にしか適用したくない場合は、 For the current document only をオンにする。

システム入力言語の変更は、通常、変更後に文書に入力されたテキストに影響する。このような動作をさせたくない場合、Ignore system input language を選択しろ。新しいテキストは、システム言語ではなく、文書または段落の言語に従う。

必要に応じて、アジア言語(中国語、日本語、韓国語)の支援と、ヒンディー語、タイ語、ヘブライ語、アラビア語などの CTL 言語の支援を有効にするオプションを選択しろ。いずれかを選択すると、Options ダイアログボックス を次回開いたときに、言語設定の下にいくつかの余分なページが表示される。

Choose spelling and grammar options

綴字検査と文法検査のオプションを変更するには Language Settings‣Writing Aids ページ を使用する。

いくつか考慮すべきことがある:

  • Menu バー Tools‣Automatic Spell Checking または Standard ツールバー Toggle Automatic Spell Checking 図像を使用して、文書内の Check spelling as you type 設定を上書きできる。

  • 入力時に文法検査を行うには Check spelling as you type も有効にしろ。

  • すべての大文字の単語と数字を含む単語を含むカスタム辞書を使用している場合、次をオンにしろ:

    • Check uppercase words

    • Check words with numbers

  • Check special regions とは、ヘッダー、フッター、枠、表組内のテキストも綴字検査がなされることを意味する。

また、ここではどの使用者定義(カスタム)辞書が活動中であるかを選択、新しいカスタム辞書を追加、辞書を編集、カスタム辞書を削除することができる。システムによってインストールされた辞書は削除できない。Available Language Modules および User-defined Dictionaries 区画の使用方法については Help を見ろ。

Tip

綴字検査の際、Add to Dictionary とマークされた単語は、既定で標準辞書に追加される。Ignore All とマークされた単語は、無視単語一覧辞書に追加される。Chapter 2, Working with Text: Basics を読め。

Defining and using custom dictionaries

さまざまなカスタム(使用者定義)辞書を追加することができる。これには、例外辞書(避けるべき単語、不正確とマークされる単語)や、プロジェクト固有の用語辞書(不正確とマークされない単語)が含まれる。文書のセットアップ時に、(標準辞書に加えて)これらのカスタム辞書を使用する場合は、そのいずれかを選択できる。

Help にある Writing Aids を読め。

Sentence checking

LibreOffice では、多くの言語で文を検査できる。これらの検査器はその言語が計算機の既定言語である場合に既定で有効になる。文検査器の規則集は言語によって異なる。

Language Settings‣English Sentence Checking ページで、検査する項目、報告する項目、自動変換する項目を選択できる。このメニューは、LibreOffice に既定でインストールされている英語辞書拡張にもある。 [2] 検査したいオプション機能を選択する。Chapter 2, Working with Text: Basics を見ろ。

追加の文法検査を選択した後、有効にするには LibreOffice を再起動するか、文書を再読み込みする必要がある。

Activating Language Tool

LanguageTool は <https://languagetool.org/> が備えている多言語文法、文体、綴字検査ツールキットだ。使用方法については Web サイトを参照しろ。

LanguageTool の API キーを所有している場合、Language Settings‣LanguageTool Server SettingsEnable LanguageTool をオンにし、要求された情報を入力することで、ツールを有効にすることができる。

読者ノート

これは試してみよう。

Customizing menus

Menu バー 上のメニューを追加、並べ替えしたり、コマンドを追加したり、その他の変更を行うことができる。右クリックメニューも同様に変更できる。

Menu バー をカスタマイズするには、Tools‣Customize… を選択する。Customize ダイアログボックス で Menus タブ または Context Menus タブ を開く。

Modifying an existing menu

  1. Customize ダイアログボックス の右上にある Scope ドロップダウンリスト でカスタマイズしたメニューを LibreOffice Writer のすべてに適用するか、特定の文書だけに適用するかを選択する。

  2. Target ドロップダウンリスト でカスタマイズするメニューを選択する。一覧には主メニューと副メニューが含まれる。選択したメニューのコマンドは Assigned Commands 一覧 に表示される。

  3. 選択したメニューにコマンドを追加するには、Available Commands 一覧 でコマンドをクリックし、大きな右矢印を押す。左上の Search 欄 を使用するか、ドロップダウンリストで区分を選択することで、検索を絞り込むことができる。右側の上下の矢印を使用して、一覧内の必要な位置にコマンドを移動する。

  4. 選択したメニューからコマンドを削除するには、Assigned Commands 一覧 でそのコマンドをクリックし、大きな左矢印を押す。

  5. 区切りや副メニューをはめ込むには、はめ込む項目の直前の項目を選択し、 Insert‣ ドロップダウンメニューのコマンドを使用する。

  6. メニュー項目の名前を変更するには、Assigned Commands 一覧 でその項目を選択し、 Modify‣Rename… で名前の変更を選択する。

  7. すべての変更が終わったら OK ボタン を押して保存する。

Creating a new menu

お気に入りメニューや、特定のプロジェクト用のツールを集めたメニューが便利だろう。新しいメニューを作成するには:

  1. Customize ダイアログボックス Menus タブ で Target 横のハンバーガー記号を押し、ドロップダウンメニューから Add… を選択し、New Menu ダイアログボックスを開く。

  2. Menu name ボックスに新しいメニューの名前を入力する。

  3. 上下の矢印ボタンを使って、新しいメニューを必要な位置に移動する。

  4. OK ボタン を押して保存し、Customize ダイアログボックス に戻る。

新しいメニューは Customize ダイアログボックス のメニュー一覧に表示される。カスタマイズを保存した後、Menu バー に表示される。

新しいメニューを作成したら、上で説明したメニューの変更と同様に、いくつかのコマンドを追加する必要がある。

Customizing toolbars

ツールバーのカスタマイズには、表示する図像の選択や入渠したツールバーの位置の固定、ツールバーで使用できる図像(コマンド)一覧の追加や削除など、いくつかの方法がある。また、新しいツールバーを作成することもできる。

Modifying existing toolbars

ツールバーの作成と修正の手順は、メニューの場合と似ている。

  1. Menu バー から Tools‣Customize… を選択する。

  2. Customize ダイアログボックス Toolbars タブ で、右上の Scope ドロップダウンリスト で、この変更したツールバーを Writer 用に保存するか、選択した文書用に保存するかを選択する。

  3. Target ドロップダウンリスト でカスタマイズするツールバーを選択する。現在のツールバーの内容は Assigned Commands 一覧 に表示される。

  4. 左側の Available Commands 一覧 でコマンドを選択する。左上の Search 欄 を使用するか、すぐ下のドロップダウンリストで区分を選択することで、検索を絞り込むことができる。

  5. 大きな右矢印をクリックして、選択したコマンドをツールバーの Assigned Commands 一覧 に追加する。右端の上下の矢印を使用して、コマンドをツールバーに配置する。

  6. ツールバーからコマンドを削除するには、右側の Assigned Commands 一覧 でコマンドを選択し、大きな左矢印を押す。

  7. ツールバーに割り当てられているコマンド表示を切り替えるには、右側の Assigned Commands 一覧 にある図像のチェックボックスをオンまたはオフにする。

  8. 区切りをはめ込むには、それを置きたい場所の直前の項目を選択し、 Insert‣ ドロップダウンメニューのコマンドを使用する。

  9. ツールバー項目の名前を変更するには Assigned Commands 一覧 で項目を選択し、 Modify‣Rename… で名前の変更を選択する。

すべての変更が終わったら OK ボタン を押して保存する。

Creating a new toolbar

新しいツールバーを作成するには:

  1. Menu バー Tools‣Customize… を選択する。

  2. Customize ダイアログボックス Toolbars タブ で、Target ドロップダウンリスト の横にあるハンバーガー記号を押し、Add… を選択して Name ダイアログボックス を開く。

  3. Name ダイアログボックス で、新しいツールバーの名前を入力し、Save in ドロップダウンリストでこの新しいツールバーの保存先を選択する。

新しいツールバーが Customize ダイアログボックス のツールバー一覧に表示される。新しいツールバーを作成したら、上記のようにコマンドをいくつか追加する必要がある。

Choosing icons for toolbar commands

ツールバーのボタンには通常、文字ではなく図像が付いているが、すべてのコマンドに図像が付いているわけではない。コマンドに図像がない場合は、図像を選択できる。図像を選択するには、右側の一覧でコマンドを選択し、Modify‣Change Icon… を押す。Change Icon ダイアログボックス で利用可能な図像をスクロールして選択し、OK ボタン を押してコマンドに割り当てる。

カスタム図像を使用するには、画像プログラムで図像を作成し、Change Icon ダイアログボックス の Import… ボタンを押して LibreOffice にインポートする。カスタム図像は、最高の品質を得るために 16×16 ピクセルの寸法にし、256 色を超えないようにしろ。

Customizing the user interface

読者ノート

Chapter 21, User Interface Variants の冒頭を読め。

Assigning shortcut keys

組み込みのキーバインドを使用するだけでなく、他のキーバインドを定義することもできる。キーバインドは LibreOffice の標準機能または独自のマクロに割り当てることができ、Writer または LibreOffice プログラム群全体で使用するために保存できる。

キーバインドを自分の要求に合わせるには、Customize ダイアログボックス Keyboard タブ を使用する。

  1. キーバインドの割り当てを LibreOffice のプログラム全部で使用するか、Writer でしか使用しないかを選択する。

  2. ページ上部の Shortcut Keys 一覧で必要なキーバインドを選択する。

  3. CategoryFunction 一覧で必要な機能を選択する。

  4. Modify ボタンを押す。選択したキーが右下の Keys 一覧に表示される。

  5. OK ボタン を押す。

必要に応じて繰り返す。

Note

F1F0 など、Customize ダイアログボックス の一覧で灰色表示されているキーバインドは再割り当てできない。

Saving changes to a file

キーバインドの割り当ての変更は、後で使用するためにキーボード設定ファイルに保存することができるので、必要に応じて異なる設定を作成し、適用することができる。キーバインドをファイルに保存するには:

  1. キーバインドの割り当てを行った後、Customize ダイアログボックス の右側にある Save… ボタンを押す。

  2. Save Keyboard Configuration ダイアログボックスで ファイル名 (N) にキーバインド設定ファイルの名前を入力するか、一覧から既存のファイルを選択する。ファイルを保存する場所を参照する。[3]

  3. 保存 (S) ボタン を押す。既存のファイルを上書きしようとしている場合は確認ダイアログボックスが表示されるが、そうでない場合は何も表示されず、ファイルが保存される。

Loading a saved keyboard configuration

保存したキーボード設定ファイルをロードして既存の設定を置き換えるには、 Customize ダイアログボックス の Load… ボタンを押し、Load Keyboard Configuration ダイアログボックスで設定ファイルを選択する。

Resetting the shortcut keys

すべてのキーバインドを既定値にリセットするには、Customize ダイアログボックス の Reset ボタン を押す。確認ダイアログボックスは表示されない。

Assigning macros to events

LibreOffice では、何かが起こったとき、イベントが発生したと言う。たとえば、文書が開かれた、キーが押された、マウスが動いたなどだ。マクロをイベントに関連付けると、イベントが発生したときにマクロが実行される。たとえば、「文書を開く」イベントを割り当てて、文書の特定のセットアップタスクを実行するマクロを実行するのが一般的な使い方だ。

マクロをイベントに関連付けるには、Customize ダイアログボックス の Events タブを使用する。詳細については Getting Started Guide を参照しろ。

Adding functionality with extensions

拡張とは、LibreOffice にインストールして新しい機能を追加できるパッケージだ。雛形集、綴字辞書、クリップアートギャラリー、マクロ、ダイアログボックスライブラリーは、LibreOffice 拡張としてパッケージにできる。拡張は新しいトップレベルメニュー、サブメニュー、またはツールバー図像を追加できる。また、拡張には独自の設定がある。

いくつかの拡張は LibreOffice に同梱され、プログラムと一緒にインストールされる。これらはインストールオプションを変更することでしか削除できない。その他の拡張は、さまざまなウェブサイトからダウンロードできる。公式の拡張リポジトリーは <https://extensions.libreoffice.org/> にある。これらの拡張は無料だ。

他の給源からの拡張には、無料で利用できるものもあれば、有料で利用できるものもある。どのような免状と料金が適用されるか、記述を確認しろ。

好きなフォルダーに拡張をダウンロードしろ。[4]

Installing extensions

リポジトリーに一覧されている拡張をインストールする手順:

  1. Menu バー から Tools‣Extensions… を選択する。

  2. Extensions ダイアログボックス で Get more extensions online… をクリックする。

  3. インターネットブラウザーが開く。インストールしたい拡張を見つけて選択し、計算機にダウンロードする。

  4. 拡張のダウンロードと保存が完了したら Extensions ダイアログボックス に戻り、Add を押す。インストールしたい拡張を見つけて選択し、開く (O) ボタン を押す。拡張のインストールが始まる。免状契約に同意するよう求められる場合がある。

  5. インストールが完了すると、拡張が Extensions ダイアログボックス に表示される。

レポジトリーに一覧されていない拡張をインストールするには、ダウンロードした後に上記の 3. に進め。

Updating extensions

インストールされている拡張の更新を確かめるには、Extensions ダイアログボックス の Check for Updates ボタンを押せ。

Removing and disabling extensions

インストールした拡張を削除(アンインストール)するには、Extensions ダイアログボックス のメインウィンドウで拡張を選択し、Remove ボタン を押す。

拡張を削除(アンインストール)せずに無効にするには、Extensions ダイアログボックス のメインウィンドウで拡張を選択し、Disable ボタンを押す。

Adding fonts

LibreOffice は PostScript (.pfb), TrueType (.ttf), OpenType (.otf) のフォントファイル形式を支援している。その他のフォント形式も存在し、OS で支援されている場合もあるが、これらの形式は選択と品質に制限がある場合がある。

管理者権限があれば、OS から追加のフォントをインストールすることができ、 LibreOffice で使用できるようになり、Writer のフォント一覧に表示される。

Finding free-licensed fonts

Adobe などの専売特許フォントに加え、何百もの自由免状フォントが利用可能だ。自由免状フォントは、自由に使用、共有、編集することができる。ほとんどは無償で利用可能だ。多くは古典的なフォントの複製やそれに近いものだが、中には独自のフォントもある。

多くの Linux ディストリビューションは、パッケージリポジトリーにいくつかの自由免状フォントを含んでいる。自由免状のフォントを見つけることができる他の場所には、 The League of Moveable TypeFont Library がある。

Adding custom colors

カスタム色を色パレットに追加する手順:

  1. 正方形などの図面物を文書に挿入する。

  2. 物を右クリックし、コンテキストメニューから Area… を選択する。

  3. Color ボタンを押す。Palette で新しい色を追加したいパレットを選択する。New の下で新しい色を定義するか、 Pick ボタンを押して Pick a Color ダイアログボックスで色を選択する。

  4. 左下の Add ボタンをクリックし、Name ダイアログボックス に新しい色の名前を入力し、OK ボタン を押して保存する。

  5. 必要なければ、文書から図面物を削除する。

Setting up document themes

文書テーマは、さまざまな書式選択を一つにまとめ、二回のクリックで適用したり変更したりできる。テーマ色は、LibreOffice Writer 7.6 で実装された。フォントと書式の設定は、後のリリースで予定されている。

LibreOffice にはテーマ色の集合がいくつか用意されている。独自の集合を定義するには:

  1. Menu バー の Format‣Theme… を選択する。Theme ダイアログボックス で開始点として使用するテーマを選択し、Add ボタンを押す。

  2. Theme Color Edit ダイアログボックス で新しいテーマに名前を付け、利用可能なパレットから色を選択する。

  3. OK ボタン を押して新しいテーマを保存し、Theme ダイアログボックス に表示する。

文書テーマの使い方については Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を参照しろ。

Note

使用者定義のテーマ色集は文書内にのみ保存され、他の文書で使用するには雛形を作成する必要がある。

テーマは Microsoft Word との互換性を高める。ただし、これらはまだ ODF の一部ではないため、使用するには ODF 1.3 Extended に保存する必要がある。


章末注