Keyboard Manager 利用ノート

Keyboard Manager はフリーウェアでありがちな、キーボードのキーを入れ替える機能を有する。もっと細かい機能があるのだが、ややこしいのでこれだけでいい。

Attention

Microsoft PowerToys 利用ノート 冒頭の前提条件に留意すること。

設定

設定画面の Enable Keyboard Manager を On にすることで、本機能が有効になる。このスイッチの下の方に現在の対応が一覧表示される。

Remap keys ウィンドウ

キーボードの物理的なキーから仮想的なキーへの対応を定義する。指定方法は GUI から明らかだろう。このキー対応はウィンドウ全てで有効になる。

Remap shortcuts ウィンドウ

この画面ではプログラムレベルのウィンドウごとに対応を定義するようなものだ。キーからキーへの対応というよりは、ショートカットキーからショートカットキーへの対応となる。

Target app

これを指定すると、Windows 全体ではなく特定のプログラムに限定してショートカットキーを再割り当てすることが可能だ。

ここにはプロセス名を指定することに注意する。たとえば Microsoft Edge は Microsoft Edge ではなく msedge と設定する必要がある。プロセス名を知る方法はいろいろある：

  • タスクマネジャーを開いてプロセス名列を表示する。

  • PowerShell でコマンド Get-Process を実行する。それから ProcessName 列の値を確認する。

  • cmd を開いてコマンド tasklist を実行する。それから Image Name 列を確認する。

置換不能キー

ショートカットキーの中には、OS に予約されているなどの理由により、置換不能なものがある。そのようなキーは次のとおりだ：

  • Win + L

  • Ctrl + Alt + Del

  • Fn キー（左手下にあるアレ）はほとんどの場合再割り当てが不能だ。一方、F1, …, F12 などは再割り当て可能だ。

  • Pause はキーダウンイベントを一つしか送信しない。そのため、例えば BackSpace キーに割り当てて長押ししても一文字しか削除されない。

  • Win + G は、再割り当てをしても Xbox Game Bar を開くことがある。 Windows の設定で XBox Game Bar を無効にすることが可能だ。

孤立化したキーの検出

例えば、キー A が B に割り当てられた場合、キーボード上に A を表すキーはもはや存在しない。このようなことが生じないように、孤立キーには警告が表示される。これを修正するには、+ を使用して、A を入力するような別のキーを割り当てる。