Microsoft PowerToys 利用ノート

Microsoft PowerToys についての雑多なノートを綴る。

Note

本ノートを記すのに用いている Windows および PowerToys のバージョン情報はそれぞれ次のとおりだ。

OS:

Windows 10 Home version 22H2

PowerToys:

v0.64.1

本当は GUI 言語を英語にしたいが OS に強く依存するようなので日本語で行く。

Caution

PowerToys の日本語ローカライズが現在のところ大甘で、当ノートの文言は私が意味を取れるように実際のものとは変えてあることがある。

なぜ PowerToys を導入するのか

今のところ特に理由はないが、いざというときの選択肢を増やしておく意味はある。

事前条件

インストールまたはアップグレードの際には OS がインターネットに接続されており、かつ winget が利用可能であるものとする。

インストールとアップグレード

インストール方法は複数あるが、winget での JSON ファイルから他のソフトウェアと一斉にインストールする運用を想定している。

PowerToys 単体をインストールするならば、コンソールから次のコマンドを実行する:

> winget install -e --id Microsoft.PowerToys

PowerToys のアップグレード手段はインストールのそれ以上に用意されている。通常はアプリケーションの既定の設定である自動更新が有効になっているのに頼ればよい。手動で更新したい場合には、PowerToys 設定画面のボタン 更新プログラムを確認する を押して、あとは手なりで進行する。あるいは winget の一括アップグレード運用で更新されるだろう。

全般設定

バージョン とある場所からは、次のことができる:

  • 起動中の PowerToys のバージョン番号、

  • 更新プログラムの有無確認、

  • リリースノートの確認、および

  • 更新プログラムを自動ダウンロードする かどうかの切り替えをする。

管理者モード とある場所からは、次のことができる:

  • 管理者モードの確認および設定。

  • 管理者モードに関する詳細情報の確認。

一般モードから管理者モードに切り替えるときには PowerToys が再起動する。その逆は不能になっており、管理者モードで PowerToys を開くと、この設定項目が変更不能になる。

外観および動作 とある場所からは、次のことができる:

  • テーマをライト、ダーク、Windows 既定のいずれかに指定する。

  • 起動時に実行 スイッチで、OS 起動時に PowerToys を起動するかどうかを決める。

バックアップ

次のフォルダー以下に JSON ファイル群が大量に保存されている。これらが PowerToys およびサブソフト群の設定内容を保持しているのだろう。したがって、このフォルダーを丸ごとバックアップしておこう。

%LOCALAPPDATA%\Microsoft\PowerToys

参考: Import and Export of PowerToys Settings

精選機能集

私が重用したい機能を順不同に記す。使用の度合いはおそらくばらつきがあるだろう。

  • File Explorer add-ons は採用決定。テキストエディターを開かなくても JSON ファイルが確認できたりするのは大きい。

  • Image Resizer は使ってみると手軽なので採用する。プリセットは不要。小だけ使う。タイムスタンプを保持する設定を推奨。

  • Keyboard Manager は条件付きで採用。レジストリーを別の手段で変更していないときに使う。次に Windows PC を新調したときから利用するか。

  • PowerRename はいちおう採用。

  • PowerToys Run はたいへん便利なので採用。Windows の ファイル名を指定して実行 を上書きしたいくらいだ。

  • Shortcut Guide はこれらのショートカットキーを習得するまで有効にする。

  • Text Extractor は採用。日本語文字列に空白文字がしばしばサンドイッチされるが。

こんなものだろう。不採用の機能は設定画面のスイッチで無効にしておく。

ユーティリティー概要

PowerToys は各種アプリケーションの複合体と考えるほうがわかりやすい。アプリケーション同士の連携は全くないものと捉えるべきだ。

以下では PowerToys をそれぞれのアプリケーション単位について簡単に述べていく。きちんとした仕様は先述の文書のリンク先各ページに述べられている。

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