Microsoft PowerToys 利用ノート

Microsoft PowerToys についての雑多なノートを綴る。

Note

本ノートを記すのに用いている Windows および PowerToys のバージョン情報はそれぞれ次のとおりだ。

OS:

Windows 11 Home Pro version 25H2

PowerToys:

v0.95.1

事前条件

インストールまたはアップグレードの際には OS がインターネットに接続されており、かつ winget が利用可能であるものとする。

インストールとアップグレード

インストール方法は複数あるが、winget での JSON ファイルから他のソフトウェアと一斉にインストールする運用を想定している。

PowerToys 単体をインストールするならば、コンソールから次のコマンドを実行する:

winget による PowerToys インストール例
PS> winget install -e --id Microsoft.PowerToys --scope machine

更新はコマンド winget update で行う。

全般設定

PowerToys の設定画面を開くには、タスクトレイのアイコンをクリックして現れるポップアップにある歯車アイコンをクリックする。左柱から General をクリックする。ここで PowerToys に関する全般的な構成をする。

Note

UI 言語は英語に設定するものとして記述する。

Version & updates

起動中の PowerToys のバージョン番号を確認することができ、この項目をクリックすると次の UI が現れる:

Download and install updates automatically

チェックを入れる。

Show notifications for new updates

チェックを外しておく。

Show the release notes after an update

チェックを入れる。

この画面を開いた時点で更新プログラムがある場合、An update is ready to install: vX.Y.Z のような文言が示される。Install now ボタンを押してパッケージを更新しろ。

Administrator mode

管理者モードの確認および設定、管理者モードに関する詳細情報の確認をすることが可能だ。

Running as administrator

右側のドロップダウンリストが Restart PowerToys as administrator を示したまま無効化されているはずだ。

Always run as administrator

チェックを入れたままにしておくのが無難のはずだ。

Show a warning for functionality issues when running alongside elevated applications

これもチェックを入れておく。

一般モードから管理者モードに切り替えるときには PowerToys が再起動する。その逆は不能になっており、管理者モードで PowerToys を開くと、この設定項目が変更不能になる。

Appearance & behavior

Language

English を設定する。既定では OS 言語に合致する値だ。

Theme

OS に合わせるのが無難だ。次のいずれかに指定する:

  • Dark

  • Light

  • Windows default

Run at startup

Off にしておく。好きなタイミングで手動で起動したい。

Show system tray icon

On にしておくが、慣れたら Off でも行けるだろう。

Back up & restore

Back up and restore your settings

この項目自体をクリックすると、バックアップに関する詳細が示される。

Location によると、次のフォルダー以下に JSON ファイル群が大量に保存されることを確認できる。これらが PowerToys およびサブソフト群の設定内容を保持しているのだろう:

PowerToys 設定ファイル群格納フォルダーパス
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\PowerToys

Experimentation

Allow experimentation with new features

On にしておく。

Diagnostics & feedback

Diagnostic data

Off にする。

Save logs to this device

診断を無効にするのでログファイルは保存する必要がない。

Generate bug report package

ログファイルを保存しないので、圧縮ファイルを作ることもない。

ユーティリティー概要

PowerToys は各種アプリケーションの複合体と考えるほうがわかりやすい。アプリケーション同士の連携は全くないものと捉えるべきだ。

以下では PowerToys をそれぞれのアプリケーション単位について簡単に述べていく。きちんとした仕様は先述の文書のリンク先各ページに述べられている。