Screen Ruler 利用ノート

Screen Ruler はマウス操作で画面上の寸法を測るユーティリティーだ。画像のエッジ検出に基づいてピクセルを素早く計測するようだ。

利用者ノート

ウィンドウの寸法を測るのに利用するのが自然だと思うが、本機能は「線」を検出できる箇所同士ならばどこでも長さを測る。何か面白い用途があるかもしれない。

Attention

Microsoft PowerToys 利用ノート 冒頭の前提条件に留意すること。

稼働方法

まずは設定画面で Enable Screen Ruler スイッチが On になっていることを確認する。

既定構成ではショートカットキー Win + Shift + M で起動する。簡単なツールバーが出現する。そこから計測ツールを選択する。

終了するには Esc キーを押すか、ツールバーのバツボタンをクリックする。

利用方法

ツールバーの GUI について述べる。ボタンをマウスオーバーするとツールチップが出るので、そのラベルで説明する:

Bounds

矩形範囲選択をする。マウスクリックしドラッグする。 Shift キーを押しながらドラッグすると、このセッションを終了するまで寸法描画が画面から消えなくなる。

Spacing

水平方向と垂直方向の間隔を同時に計測する。基準位置をクリックして、マウスを目的場所に移動して使う。

Horizontal

上記計測の水平方向のみ版。

Vertical

上記計測の垂直方向のみ版。

バツボタン

計測を終了する。Esc キーを押すか、画面上でクリックするかでも終了する。クリック終了すると計測値がクリップボードにコピーされる。

ツールバーのボタンをクリックする代わりに、次のそれぞれのキーバインドでも操作方法を指定可能だ: Ctrl + 1/2/3/4

マウスホイールで上にスクロールすると、ピクセル差の閾値がホイール目盛りあたり 15 単位ずつ増える。測定線を長くすることが実質的にできる。下にスクロールするのはその逆だ。

設定

Activation

Activation shortcut

ツールバーのオンオフを切り替えるキーバインド。

Default mode

Screen Ruler を発動した時点での測定モードを次の中から指定する:

  • None

  • Bounds

  • Spacing

  • Horizontal spacing

  • Vertical spacing

Behavior

Capture screen continuously during measuring

Off ならば画面のスナップショットを一枚取得する。

On にするとリアルタイム検出を試みる。使用中はシステム資源を大量消費する。

Per color channel edge detection

Onにするとカラーチャンネルすべてが互いに許容範囲内の距離にあるかどうかを検査する。

Off ならばカラーチャンネルすべての差の和が許容範囲より小さいかどうかを検査する。

Pixel tolerance for edge detection

0 から 255 までの値。値が高いほどばらつきが増すので、グラデーションや影のようなものに寛容になる。

Extra units of measurement

測定単位をもう一つ追加することが可能。

  • Show only pixels: 普通はこれで事足りる。

  • Inches

  • Centimeters

  • Millimeters

利用者ノート

Centimeters を試したところ、肉眼で見る限りでは実際の長さよりも相当短く計測されるようだ。

Draw feet on cross

セリフのような小さな「足」を追加して視覚的に認識しやすくするかどうか。

Line color

計測を行う線の色を指定する。