Writer Guide Chapter 19, Spreadsheets, Charts, Other Objects ノート

Introduction: OLE and DDE objects

物の埋め込みやリンクには OLEDDE がある。どちらの方法でも、あるアプリケーション (e.g. Calc) の情報を別のアプリケーション (Writer) で使用することができる。DDE 物とリンクされた OLE 物の違いは、リンクされた OLE 物は、リンクとして追加された文書から編集できるが、DDE 物は編集できないことだ。

たとえば、Calc スプレッドシートが DDE 物として Writer 文書に貼り付けられている場合、Writer 文書でスプレッドシートを編集することはできない。しかし、元の Calcスプレッドシートが更新されると、Writer 文書で自動的に変更が行われる。スプレッドシートがリンクされた OLE 物として Writer 文書にはめ込まれる場合、スプレッドシートは Calc 文書と同様に Writer でも編集でき、両方の文書が互いに同期される。

リンクも埋め込みも、ある文書から別の文書に情報をはめ込むものだが、情報の保存方法が異なる。物を作成したアプリケーションで開いて編集できるため、情報を直接コピー&ペーストするのとは異なる。

埋め込まれた OLE 物は他の文書からの情報の複写だ。原文書へのリンクはなく、原文書に加えられた変更は、リンク先文書には反映されない。物を作成したアプリケーションを編集に使用したいが、原文書の情報を編集しても OLE 物が更新されないようにしたい場合は、物を埋め込む。

リンクされた物は別の文書内の情報への参照だ。同じ情報を複数の文書で使用する場合は物をリンクする。そうすれば、元の情報を変更した場合、OLE 物を含む文書を更新するためにリンクしか更新しないで済む。リンクを自動的に更新するように設定することもできる。物をリンクする場合、リンク元のアプリケーションとリンク先の文書へのアクセスを維持する必要がある。どちらかの名前を変更したり移動したりした場合はリンクを再構築する必要がある。

読者ノート

OLE をシンボリックリンクのような概念だと理解して差し支えないだろう。

次の種類のファイルや文書を、OLE 物として Writer 文書に挿入できる:

  • スプレッドシート

  • 図表

  • 図面

  • 数式

  • 紙芝居

読者ノート

原文の a chart を図表と訳出しておく。辞書によると «a sheet of information in the form of a table, graph, or diagram» ということだ。

Inserting a new OLE object

新しい OLE 物を文書にはめ込むと、それは埋め込みになる。つまり、その物はその文書でしか使用可能ではなく、Writer を使用してしか編集不能だ。

新しい OLE 物を文書にはめ込むには:

  1. 物をはめ込みたい場所をクリックする。

  2. Menu バー で Insert‣OLE Object‣OLE Object… を選択する。

  3. Insert OLE Object ダイアログボックス で Create new を選択する。

  4. 作成する物の型を選択し、OK ボタン を押す。

  5. 新しい OLE 物が編集モードで文書にはめ込まれる。Writer に表示されるツールバーが変わり、OLE 物の新規作成に必要なツールを搭載している。

Note

Microsoft Windows を実行している計算機では、Object Type 一覧に Further objects という追加のオプションが表示される。このオプションを選択すると、OLE および LibreOffice と互換性のある他のソフトウェアを使用して OLE 物を作成するためのダイアログボックスが開く。このオプションは新しい OLE 物と別のファイルから作成した OLE 物で使用できる。

新しい OLE 物が作成されると、Formatting OLE objects で述べられるように書式設定できる。

Inserting a file as an OLE object

既存のファイル(スプレッドシートなど)を OLE 物として Writer 文書にはめ込む場合、埋め込みかリンクかを選択できる。

  1. ファイルを挿入したい場所をクリックし、Menu バー で Insert‣OLE Object‣OLE Object… を選択する。

  2. Insert OLE Object ダイアログボックス で Create from file を選択する。ダイアログボックスの表示が変わり、File テキストボックスが表示される。

  3. Search… を押して 開く ダイアログボックス を開く。

  4. 対象ファイルを探し、開く (O) ボタン を押す。

    • ファイルを生リンクとして挿入し、変更が原書とこの文書の両方で同期されるようにするには Link to file をオンにする。

    • ファイルの内容を表示する代わりに、ファイルを作成したアプリケーションの選択可能な図像を表示するには、Display as icon をオンにする。

  5. OK ボタン を押してファイルを OLE 物としてはめ込む。

ファイルを OLE 物としてはめ込んだ後、Formatting OLE objects にあるように、物を整形することが可能だ。

Editing OLE objects

作成した後やファイルからはめ込んだ後に OLE 物を編集する手順:

  1. OLE 物をダブルクリックして編集モードで開く。Writer に表示されるツールバーが物の編集に必要なツールを載せたものに変わる。

  2. 物の編集が終了したら編集モードを終了する。物の外側をどこでもいいからクリックしろ。

  3. Writer 文書を保存する。OLE 物に加えられた変更も保存される。

OLE 物がリンクされている場合、Writer でスプレッドシートを変更すると Calc でも変更され、Calc で変更すると Writer でも変更される。Calc のデータを使って Writer で報告書を作成するときに、Calc を開かずにすばやく変更できるので、これは強力だ。

Spreadsheets

Writer文書にスプレッドシートを含めるには、上で説明したように、既存のスプレッドシートファイルまたは新しいスプレッドシートを OLE 物としてはめ込むか、DDE 物を作成する。

Embedding or linking a spreadsheet

Writer にスプレッドシートを埋め込むと Calc スプレッドシートのほとんどの機能が利用できる。Writer は複雑な計算やデータ分析を実行できる。ただし、複雑なデータや数式を使用する予定がある場合は、別の Calc スプレッドシートでそれらの操作を実行し、結果を埋め込んだスプレッドシートを表示するためだけに Writer を使用することをお勧めする。

複雑な表組を作成したり、表形式でデータを表示したりするために、Writer でスプレッドシートを使用する人もいる。しかし、データの複雑さによっては、Writer の表組機能の方がより適切で、より速く使えることがよくある。Chapter 13, Tables を見ろ。

スプレッドシートを Writer 文書に埋め込むには Inserting a file as an OLE object の手順をとれ。

スプレッドシート全体を文書にはめ込む際に、シートが複数含まれていて必要なシートが見えていない場合には、スプレッドシートをダブルクリックし、下部のシートタブの行から別のシートを選択する。

スプレッドシートを OLE 物として挿入した後は、Formatting OLE objects にあるように書式を設定することができる。

Resizing and moving spreadsheet objects

選択されると、スプレッドシート物は他の物と同じように扱われる。

Resizing

スプレッドシートが占める領域の規模を変更する手順:

  1. 物をクリックして、境界線に選択ハンドルを表示する。

  2. マウスポインターをハンドルの上に移動する。ポインターの形が変わり、その領域に適用された効果が視覚的に表示される。

  3. マウスの左ボタンをクリックしたままハンドルをドラッグする。角のハンドルは隣接する二つの辺を同時に動かし、辺の中点にあるハンドルは一度に一つの寸法を変更する。

Moving

スプレッドシート物を移動して文書内の位置を変更する方法は、Writer の他の物を移動する方法と同じだ:

  1. 物をクリックして、境界線に選択ハンドルを表示する。

  2. マウスポインターを形状が変化するまで物の上で動かす。通常は手の形になる。スプレッドシート物をダブルクリックして、編集モードが発動しないように注意しろ。

  3. 物をクリックし、目的の位置までドラッグする。マウスボタンを離す。

Editing a spreadsheet object

スプレッドシート物を編集するには、物をダブルクリックするか、物を選択して

  • Menu バー から Edit‣OLE Object を選択するか、

  • 右クリックしてコンテキストメニューから Edit を選択する。

物は Writer 文書内の枠内で編集されるが、ツールバーの一部は Writer 内で変更される。最も重要な変更の一つは Formula 棒 の存在だ:

  • 活動中升目参照または選択升目範囲の名前を表示する Name Box.

  • Function Wizard 図像。

  • スプレッドシートでの編集操作に応じて、Select Function ドロップダウンメニューと Formula 図像、または Cancel 図像 と Accept 図像 が表示される。

  • 活動中升目の内容を入力または確認するための長い Input Line 欄。

ツールやメニュー項目はすぐに分かるだろう。詳しくは Getting Started Guide または Calc Guide を見ろ。

Spreadsheet organization

スプレッドシートはシートと呼ばれるページで構成されている。しかし、複数のシートを持つスプレッドシートを Writer 文書に埋め込んだ場合、一度に表示できるのは一つのシートに限られる。

各シートはスプレッドシートの基本単位である升目で構成されている。升目は行番号(左側に表示)と列文字(一番上の行に表示)で識別される。例えば、左上の升目は A1, 二行目の三番目の升目は C2 と識別される。テキスト、数値、数式を問わず、すべてのデータ要素は升目に入力される。

Note

埋め込まれたスプレッドシートに複数のシートがある場合、編集モードを終了すると活動中のシートだけがページに表示される。

Working with embedded sheets

埋め込みスプレッドシートでシートの挿入、名前の変更、削除、編集が可能だ。まず、埋め込みスプレッドシートをダブルクリックして編集モードで開く。編集が終了したら境界線の外側をクリックして編集モードを終了し、変更を保存する。これらの手続きの詳細は Getting Started Guide を見ろ。

Inserting sheets

  1. シート名を右クリックして、コンテキストメニューから Insert Sheet… を選択するか、Menu バー から Sheet‣Insert Sheet… を選択して|InsertSheetDlg| を開く。

  2. Insert Sheet ダイアログボックス のオプションからシートの位置、はめ込むシートの数、シート名、使用するスプレッドシートファイルを選択する。

  3. OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じ、シートをはめ込む。

Renaming sheets

シートタブを右クリックし、コンテキストメニューから Rename Sheet… を選択するか、 Menu バー から Sheet‣Rename Sheet を選択すると Rename Sheet ダイアログボックス が開く。

Moving and copying sheets

  1. シート名を右クリックし、コンテキストメニューの Move or Copy Sheet… を選択するか、Menu バー から Sheet‣Move or Copy Sheet…Move/Copy Sheet ダイアログボックス を開く。

  2. シートを移動するかコピーするか、シートの場所と位置、新しいシート名を選択する。

  3. OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じ、シートを移動またはコピーする。

  4. あるいは、シートタブをクリックし、埋め込みスプレッドシートの新しい位置にドラッグする。

Deleting sheets

  1. シートタブを右クリックして、コンテキストメニューから Delete Sheet を選択するか、Menu バー Sheet‣Delete Sheet… を選択する。スプレッドシートにシートが一つしか残っていない場合はそのシートを削除できない。

  2. Yes ボタン を押して確定する。

Cell navigation

スプレッドシートを移動して升目を選択し活動中にするには次のいずれかを実行する:

  • キーボードの矢印キーを使用する。

  • キャレットを升目に置き左クリックする。

  • Enter を押して升目を一つ下に移動し、Shift + Enter で一つ上に移動する。

  • Tab を押すと升目を一つ右に移動し、Shift + Tab を押すと一つ左に移動する。

Entering data

升目が活動中でなければデータをそれへ入力できない。活動中の升目は枠線が太くなっていることで簡単に識別できる。活動中升目への参照(座標)は Formula 棒 の左端に表示される。

  1. 升目を選択して活動中にし、入力を開始する。データ入力は Formula 棒 の入力行にも表示され、データ入力を読みやすくする。

  2. データ、数式、関数を升目に入力するには Function Wizard, Select Function, Formula 図像 を使用する。入力が数式でない場合(例えばテキストや日付)は Select FunctionFormula 図像 は Cancel 図像 と Accept 図像 に変わる。

  3. 升目へのデータ入力を確定するには、

    • 別の升目を選択するか、

    • Enter を押すか、

    • Formula 棒 の Accept 図像 をクリックする。

Formatting cell data

Writer は通常、升目に入力された内容(テキスト、数値、日付、時刻など)の種類を認識し、既定の書式を適用する。ただし、Writer が升目に入力されたデータの種類を誤って認識した場合は、次のようにしろ:

  1. 升目を選択し、右クリックしてコンテキストメニューから Format Cells… を選択するか、Menu バー の Format‣Cells… を選択するか、キーバインド Ctrl + 1 を使う。

  2. Format Cells ダイアログボックスで、適切なタブをクリックして適切なページを開き、そのページのオプションを使用して升目データを書式設定する。

  3. OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じ、変更を保存する。

Tip

Writer に数字をテキストとして扱わせ(例えば電話番号)、先頭のゼロを削除させたり升目内で右揃えにさせないようにするには、数字を入力する前に単引用符を入力しろ。

Formatting spreadsheets

文書で使用されているスタイルに合わせて、スプレッドシートの書式設定を変更する必要がある場合がある。

埋め込みスプレッドシートで作業する際にも、Calc で作成した升目スタイルにアクセスして使用することができる。ただし、Calc の升目スタイルは Writer での作業には適さない場合があるため、スタイルを使用する場合は、埋め込みスプレッドシート専用の升目スタイルを作成することをお勧めする。

読者ノート

これは面倒くさい。この手法ではダメだ。

Manual formatting

埋め込んだスプレッドシートを手動で書式設定するには:

  1. 升目またはその範囲を選択する。升目範囲の選択に関する詳細は Getting Started Guide または Calc Guide を参照しろ。

  2. 選択範囲を右クリックして、升目を選択し、右クリックしてコンテキストメニューから Format Cells… を選択するか、Menu バー の Format‣Cells… を選択するか、キーバインド Ctrl + 1 を使う。

  3. さまざまなダイアログボックスページを使用して、埋め込まれたスプレッドシートを文書のスタイルに合うように書式設定する。

  4. OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じ、変更を保存する。

  5. 必要であれば、ヘッダー行の二つの列を区切る線の上にマウスポインターを置き、ポインターが両頭の矢印に変わるまでクリックして区切り線を新しい位置までドラッグして列の幅を調整する。

  6. 必要であれば、行の高さを調整する。行ヘッダーの二つの行を区切る線の上にマウスポインターを置き、ポインターが両頭の矢印に変わるまで動かす。次にクリックし、区切り線を新しい位置までドラッグする。

  7. 書式の変更に満足したら、スプレッドシートの領域外をクリックして変更を保存し、編集モードを終了する。

Using formatting styles

埋め込みスプレッドシートが編集モードの場合、Writer は Sidebar の Styles 甲板 にスプレッドシートで使用可能なスタイルを表示する。

必要なスタイルがない場合は、作成することができる (Chapter 8, Introduction to Styles)。埋め込みスプレッドシートで使用するスタイルは Writer で使用する段落スタイルに似ている。

埋め込みスプレッドシートでスタイルを使用するには、Sidebar の Styles 甲板 を開き、升目内のデータを選択して Styles 甲板 のスタイルをダブルクリックして適用する。

Inserting and deleting rows or columns

埋め込みスプレッドシートに行または列をはめ込む手順:

  1. 新しい列または行を挿入したい列または行を選択する。

  2. Menu バー から Sheet‣Insert Columns‣Columns Before などを選択する。または、列または行のヘッダーを右クリックし、コンテキストメニューで:menuselection:Insert Columns &Before などを選択する。

埋め込まれたスプレッドシートから行または列を削除する手順:

  1. 削除する行または列を強調表示する。

  2. Menu バー から Sheet‣Delete Rows などを選択するか、右クリックしてコンテキストメニューから Delete Rows を選択する。

Deleting cells

  1. 削除する升目を選択する。

  2. Sheet‣Delete Cells… を選択するか、Ctrl + - を押す。または、升目を右クリックし、コンテキストメニューから Delete… を選択する。

  3. Delete Cells ダイアログボックスで必要な選択肢を選択する。

Merging and splitting cells

連続する升目を一つの升目に統合する手順:

  1. 結合する升目を選択する。

  2. 選択した升目を

    • 右クリックし、コンテキストメニューから Merge Cells を選択するか、

    • Menu バー の Format‣Merge and Unmerge Cells‣Merge Cells または Format‣Merge and Unmerge Cells‣Merge and Center Cells を選択するか、

    • Formatting ツールバー の Merge and Center Cells 図像をクリックする。

    升目を結合して中央揃えにすると、升目内のすべての内容が中央揃えになる。

  3. 升目にデータが含まれている場合、小さなダイアログボックスが開き、隠れた升目のデータを移動または隠す選択肢が表示される。選択して OK ボタン を押す。

結合された升目群を単一の升目に分割する手順:

  1. 結合された升目を選択する。

  2. 次のいずれかを行う:

    • Format‣Merge and Unmerge Cells‣Unmerge Cell を選択

    • 右クリックメニューから Unmerge Cell を選択

    分割された升目に以前融合したデータが含まれていた場合、このデータは再度分割されない。

Charts and graphs

詳細は Calc Guide を参照。

Inserting a chart

図表は OLE 物として文書に追加することも、Writer のツールを使って追加することもできる。

Writer のツールを使って図表を追加するには、Menu バー の Insert‣Chart… を選択し、キャレット位置に汎用図表をはめ込む。図表が選択され、メニューとツールバーが図表に適したものに変わる。

Selecting chart type

データはさまざまな図表を使って表現することができる。Writer には聴衆にメッセージを伝えるのに役立つ図表型がいくつかある。Chart types を見ろ。

  1. 図表が選択されていることを確認する。図表が選択されていると、枠線と選択ハンドルが表示される。

  2. 次のいずれかで Chart Type ダイアログボックス を開く:

    • Formatting ツールバー の Chart Type 図像をクリック

    • Menu バー の Format–>Chart Type… を選択

    • 右クリックメニューから Chart Type… を選択

  3. 左側の一覧で選択を変えると、右側の図表例が変わる。図表の効果を見るために、 Chart Type ダイアログボックス を片側に寄せることができる。

  4. 図表の種類を変えると右側に他の選択項目が現れる。例えば、図表タイプには 3D と 2D の変種の両方がある。3D Look をオンにすると、列や棒の形状を選択できるオプションが増える。

  5. 必要な図表特性を選択し、OK ボタン を押して変更を保存し、編集ウィンドウに戻る。

  6. 図表の書式設定を続け、データを追加するか、図表の外側をクリックして通常の表示に戻る。

Chart types

利用可能な図表の種類を以下にまとめる。データに適した種類を選択するのに役立つ。これらの型の例は Calc Guide で詳しく述べられている。

Entering chart data

  1. 図表を選択し、図表型を選択する。

  2. 次のいずれかで Data Table ダイアログボックス を開く:

    • Formatting ツールバー Data Table 図像をクリック

    • Menu バー View‣Data Table… を選択

    • 右クリックメニュー Data Table… を選択

  3. Data Table ダイアログボックス の必要な行と列の升目に情報を打ち込むか貼り付ける。ダイアログボックスの左上にある図像を使って、データの挿入、削除、移動を行うことも可能。

Adding or removing chart elements

文書にはめ込んだ標本図表には、図表壁紙と図表凡例の二つの要素が含まれる。図表に対して構成要素の加除修正が可能だ。

  1. 図表が選択され、編集モードになっていることを確認する。

  2. 図表に要素を追加するには、Menu バー の Insert‣ 部分メニューから要素を選択するか、図表壁または図表要素の右クリックメニューから要素を選択する。要素を選択するとダイアログボックスが開き、要素の選択肢を指定できる。

    Note

    図表要素を右クリックすると、図表に要素を追加する際に選択できる選択肢が増える。コンテキストメニューで利用可能な挿入選択肢の数は、選択した要素の種類によって変わる。

  3. 図表から要素を削除するには、削除する図表要素の右クリックメニューから Delete を選択する。削除する要素の種類によって、コンテキストメニューの削除オプションが変わる。または、図表内の要素を選択し、Delete または Backspace を押して図表からその要素を削除する。

    読者ノート

    メニュー周りの記述が怪しい。

Chart formatting

選択した図表の書式を変更する手順:

  1. 図表が選択され、編集モードになっていることを確認する。

  2. Menu バー の Format‣ から書式を設定する要素を部分メニューから選択するか、図表要素の右クリックメニューから書式オプションを選択する。要素を選択すると、その要素の書式オプションを指定できるダイアログボックスが開く。

利用できる書式オプションは、図表全体が選択されているか、どの図表要素が選択されているかによって異なる。

Resizing and moving charts

図表の寸法変更や移動は、対話的に行うことも、Position and Size ダイアログボックス を使って行うこともできる。両方の方法を組み合わせて使うこともできる。

Resizing

図表の寸法を対話的に変更する手順:

  1. 図表をクリックして選択する。図表の周囲に選択ハンドルが表示される。

  2. 図表の高さを増減するには、図表の上部または下部にある選択ハンドルをクリックしてドラッグする。

  3. 図表の幅を拡大または縮小するには、図表の左または右にある選択ハンドルをクリックしてドラッグする。

  4. 図表の高さと幅の両方を同時に増減するには、いずれかの角にある選択ハンドルをクリックしてドラッグする。高さと幅の縦横比を保つには Shift を押しながらクリック&ドラッグする。

Moving

対話的に図表を移動する手順:

  1. 図表をクリックして選択する。図表の周囲に選択ハンドルが表示される。

  2. 選択ハンドル以外の図表上の任意の場所にマウスポインターを移動する。

  3. 図表の形が変わったら、クリックして新しい位置までドラッグする。

  4. 図表が所望の位置に来たらマウスボタンを離す。

Position and Size dialog

Position and Size ダイアログボックス を使って、図表の寸法を変更したり移動したりする手順:

  1. 図表をダブルクリックして編集モードにする。

  2. 次のいずれかで Position and Size ダイアログボックス を開く:

    • Menu バー の Format‣Position and Size… を選択

    • 図表右クリックメニューから Position and Size… を選択

Position and Size ダイアログボックス の使い方については Chapter 11, Image and Graphics を見ろ。

編集モード以外では、Properties ダイアログボックス の Position and Size タブ で、図表の位置と寸法を変更することができる。図表右クリックメニューから Properties… を選択する。

Chart elements

図表要素の個々の要素を他の図表要素とは独立して移動または寸法変更できる。例えば、図表の凡例を他の位置に移動することが可能だ。円グラフでは、円全体を爆発するだけでなく、円の個々の扇形を移動することが可能だ。

  1. 図表をダブルクリックして編集モードにする。

  2. 任意の図表要素をクリックして選択する。選択ハンドルが表示される。

  3. マウスポインターを選択した要素の上に移動し、ポインターの形が変わったらクリックしてドラッグして要素を移動する。

  4. 要素が所望の位置に来たらマウスボタンを離す。

Note

図表が 3D の場合、丸い選択ハンドルが表示される。丸い選択ハンドルが表示されている間は、図表の寸法変更や位置変更はできない。Shift を押しながらクリックすると、寸法操作用ハンドルに戻る。これで 3D 図表の寸法変更と位置変更が可能になる。

Changing chart area background

図表領域は図表画像を囲む領域で、表題(あれば)と凡例を含む。

  1. 図表をダブルクリックして編集モードにする。

  2. Chart Area ダイアログボックスを開く:

    • Menu バー の Format‣Chart Area… を選択

    • 図表領域右クリックメニューから Format Chart Area… を選択

    • 図表領域でダブルクリック

  3. Area タブをクリックし、使用する背景塗りつぶしの種類に対応するボタンを選択する。選択した塗りつぶしの種類によって、使用できるオプションが変わる。

  4. 選択を行い、OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じ、変更を保存する。

読者ノート

当該項目が現れるように右クリックメニューを表示するのが難しい。マウス位置の取り方にコツが要る。

Changing chart wall background

図表壁とは、図表画像を含む領域のことである。円グラフのように、壁を使用しない図表型もある。

  1. 図表をダブルクリックして編集モードにする。

  2. 次のいずれかで Chart Wall ダイアログボックスを開く:

    • 図表壁を選択し、Menu バー の Format‣Chart Wall… を選択

    • 図表壁内で右クリックし、コンテキストメニューから Format Wall… を選択

    • 図表壁内でダブルクリック

  3. Area タブ をクリックし、先述のように操作する。

  4. OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じ、変更を保存する。

Audio and video

リンクされた音声ファイルや映像ファイルは Writer 文書を印刷する際には関係ないが、文書を計算機で開いたり、PDFHTML にエクスポートしたりする場合は、リンクをクリックしてファイルを再生することが可能だ。

Using media files

文書にメディアファイルをはめ込む手順:

  1. Menu バー の Insert‣Media‣Audio or Video… を選択し、 Insert Audio or Video ダイアログボックス を開く。

  2. はめ込むメディアファイルを選択し、開く (O) ボタン を押して物を文書に配置する。

Tip

Writer で支援されている音声および映像ファイルの種類の一覧を表示するには、ファイルタイプのドロップダウンリストを開く。この一覧の既定は「すべての音声および映像ファイル」なので、.mov のようなサポートされていないファイルを選択することもできる。

Writer はメディアファイルをリンクするだけで、埋め込まない。そのため、文書を別の計算機に移動すると、リンクはすべて解除され、メディアファイルは再生されない。これを防ぐには:

  1. 文書に含まれるメディアファイルを、文書が保存されているフォルダーに置く。

  2. 文書にメディアファイルをはめ込む。

  3. 文書とメディアファイルの両方を、文書に使用する計算機に送信し、その計算機の同じフォルダーに両方のファイルを置く。

Media playback

メディアファイルを選択すると、Media Player ツールバー が自動的に開く。ツールバーの既定の位置は、作業場所の最下部、Drawing ツールバー のすぐ上だ。ただし、このツールバーは入渠を解除してどこにでも配置できる。ツールバーが開かない場合は、Menu バー View‣Toolbars‣Media Playback を選択する。

Media Player ツールバー には以下のツールがある:

Insert Audio or Video

Insert Audio or Video ダイアログボックス を開く。

Play, Pause, Stop

メディアの再生を操作する。

Repeat

選択すると、このツールの選択が解除されるまで、メディアは再生を繰り返す。

Position

メディアファイル内で再生を開始する位置を選択する。

Timer

メディアクリップの現在位置とメディアファイルの長さを表示する。

Mute

音声を抑制する。

Volume

メディアファイルの音量を調整する。

Media path

計算機上のファイルの場所。

View

映像のみ使用可能で、クリップの寸法変更が可能だ。

Formulas (equations)

数式の作成方法の詳細については Math Guide または Getting Started Guide を参照しろ。

Writer で数式を作成するには、Menu バー Insert‣OLE Object‣Formula Object… を選択する。

Writer で簡単に番号付きの数式を追加するには、AutoText 入力 fn を使用する:

  1. 文書で改行する。

  2. キーボードで fn と打ち込み F3 を押す。境界線のない二列の表が文書にはめ込まれる。左右の列に数式見本と参照番号がそれぞれ表示される。

  3. 数式見本を削除し、左の列に数式を物としてはめ込む。

  4. または、まず数式を文書にはめ込んでから、上記の段階を実行し、見本を上書きする。

数式を作成または編集すると、Math‣ メニューが使用可能になる。

読者ノート

このメニューが見当たらない。

数式を作成するときは、フォントサイズが文書で使用されているそれと同じになるように注意しろ。数式物のフォント属性を変更するには、数式内をダブルクリックして編集モードに入り、Menu バー の Format‣Font Size… を選択する。フォントの種類を変更するには、Format‣Fonts… を用いる。

Barcodes and QR codes

Writer, Calc, Impress, Draw はバーコードや QR コードを生成できる。バーコードは様々な用途に使われる。QR コードはバーコードの一種だ。QR コードには Web サイトやアプリケーションを示すデータが含まれていることがよくある。

  1. Menu バー Insert‣OLE Object‣QR and Barcode… を選択し、QR and Barcode ダイアログボックスを開く。

  2. URL/Text 欄に入力し、誤り補正係数(生成される画像の複雑さ)、周囲の余白の幅、符号の種類を選択し、OK ボタン を押す。

QR コードまたはバーコードが生成されたら、コード内で右クリックし、 Edit Barcode… を選択して編集することができる。

位置や寸法、境界線、背景、錨、折り返しなど、符号の他の側面を整形するには、符号上で右クリックメニューから選択する。詳細については Chapter 11, Image and Graphics を参照しろ。

Formatting OLE objects

OLE Object ダイアログボックス 使用して、スプレッドシートやその他の OLE 物を、枠や画像の書式設定と同様の方法で書式設定する(位置、寸法、境界線、背景、透明度など)。物を右クリックし、コンテキストメニューから Properties… を選択して OLE Object ダイアログボックス を開く。