Writer Guide Chapter 13, Tables ノート¶
Introduction¶
表組は大量の情報を整理して表示するのに便利な方法だ。例えば:
技術、財務、統計報告書
製品の説明、価格、特性、写真を示す目録
請求書または請求書
住所、年齢、職業、その他の情報を含む名簿
表組は資料を整理するためにスプレッドシートの代わりとしてよく使われる。巧みに設計された表は、読者が著者の主張したいことをよりよく理解するのに役立つ。通常、表組はテキストや数字に用いるが、写真など他の物を升目に入れることもできる。 Using spreadsheet functions in a table を参照。
また、表組をページレイアウトのツールとして使うことで、複数のタブ文字を使う代わりに、文書内の領域にテキストを配置することもできる。他の例としては、ヘッダーやフッターで、ページ番号や文書表題など、異なる要素の独立した配置を援護することがある。このような表組の使い方については Chapter 6, Formatting Pages: Advanced で述べられている。
Tools for working with tables¶
この章で説明する表組コマンドのすべては、Menu バー Table ツールバー にある。また、表組のコンテキストメニューや Sidebar Properties 甲板 Table 盤 にもある。
と表組を作成したり、既存の表組を選択すると、自動的に Table ツールバー が表示される。ツールバーの入渠と浮動、およびツールバー上の特定のツールの表記切り替え方法については Chapter 1, Introducing Writer を見ろ。
読者ノート
本書ではここに Table ツールバー の図解が示されている。さしずめ図表コマンド図鑑というところだ。
キャレットが表組内にある場合、Sidebar Properties 甲板 は表組性質を含む。
Creating a table¶
Writer 文書で表組を作成する前に、視覚的な仕上がりの想定と、必要な行数と列数の見積もりを持っておくと便利だ。引数のすべては後で変更可能だが、完全に整形された表組の変更には多大な労力を要しがちだため、前もって考えておくと時間の節約になる。
Creating a new table¶
既定性質で表組をすばやく作成するには、Standard ツールバー Insert Table 図像をクリックする。ドロップダウン小窓で表組の規模を選択する。最後の列の最後の行にしたい升目をクリックして表組を作成する。
新しい表組を作成し、表の性質を指定するには、表組を表示したい場所にキャレットを置き、次のいずれかの方法で Insert Table ダイアログボックス を開く:
Menu バー
を選択キーバインド Ctrl + F12
Standard ツールバー で Insert Table 図像をクリックし、ドロップダウン小窓の下部にある More Options… を選択
Insert Table ダイアログボックス General 区画 Name 欄に、Writer が生成した既定名とは異なる名前を入力できる。これは、Navigator を使用して表組にすばやく飛ぶ場合に便利だ。
Columns 欄と Rows 欄で新しい表組の列と行の数を指定する。必要に応じて、後で表組の寸法を変更することができる。
Options で初期表組特性を設定する:
- Heading
表組内で見出しを使用できるようにし、見出しとして使用する行数を定義する。二行目、場合によっては三行目の見出しは、複雑な表組の小見出しに便利だ。
既定の表見出し段落スタイルは見出し行に適用される。これらの既定設定を変更するには、表見出し段落スタイルを編集する。
- Repeat heading rows on new pages
表組が複数のページにまたがる場合、見出し行が後続ページの先頭で繰り返されるようにする。
- Heading rows
見出しに使用する行数を指定する。既定は 1 だ。
- Don’t split table over pages
表が複数のページにまたがるのを防ぐ。これは、表組がページの終わり近くで始まり、次のページに完全に配置されていた方が見栄えが良かった場合に便利だ。図表がページの早い位置から始まっているが、すべて収まらない場合、この設定はページの区切りが不格好になる可能性がある。図表が一ページに収まらないほど長くなる場合は、このオプションをオフにするか、図表を手動で分割しろ。
Styles 区画には表組スタイルとしても知られる、いくつかの定義済み表組レイアウトが一覧されている。Creating and applying table styles を参照。一覧から希望の表組オプションを選択し、下見することができる。
選択したら Insert ボタン を押す。テキストエリアと同じ幅(左ページの余白から右ページの余白まで)の表組が作成され、すべての列と行がそれぞれ同じ幅と高さになる。列と行は必要に応じて後で調整可能。
Creating nested tables¶
表組の中に表組を作成し、想像力と実用性によってのみ制限される深さまで入れ子にすることができる。入れ子の表組は特にページレイアウトに便利だ。これを実現するには、既存の表組の升目をクリックし、上記の Creating a new table で述べた方法のいずれかを使用する。
Using AutoCorrect to create a table¶
プラス記号で区切られたハイフンやタブを連続して入力して表組を作成することもできる。
プラス記号は列の区切りを示すのに使用し、
ハイフンやタブは列の幅を示すのに使用する。
この設定は Options ダイアログボックス ページ で変更できる。
例えば、この文字列:
+-----------------+---------------+------+
はこのような表組を作成する:
Note
この機能は Options ページで Create table のオンオフを切り替える。
で有効性を切り替えられる。Creating a table from formatted text¶
書式付きテキストから表組を作成するには、テキストを選択し、Menu バー から
を選択する。変換するテキストには列の区切りを示す文字が含まれていなければならない。段落マークは表組の行の終わりを示す。Tip
他の方法による表組の作成とは異なり、テキストから表組への変換では、元のテキストに適用された段落スタイルと文字スタイルが保持される。
必要に応じてテキストを編集し、列の区切り文字が必要な位置にあることを確認する。変換するテキストを選択し、Convert Text to Table ダイアログボックスを開く。
を選択して、Other を選択、指定する。
区画にはテキストの列の区切り文字として四つのオプションがある。既定のカンマを選択するか、ボックスに任意の文字を入力するにはオプションは Insert Table ダイアログボックス と同じだ。
OK ボタン を押してテキストを変換する。
Example¶
この例では、以下のテキストを表に変換する。
この場合、要素間の区切りはセミコロンだ。テキストを選択し、
を選択する。次のような結果が得られる:Row 1 Column 1 |
Row 1 Column 2 |
Row 1 Column 3 |
Row 2 Column 1 |
Row 2 Column 2 |
Row 2 Column 3 |
Tip
表組をプレーンテキストに変換することもできる。表組の内容を別のプログラムにエクスポートする場合に便利だ。表組の任意の場所にキャレットを置き、Menu バー から OK ボタン を押して終了する。
を選択し、好みの行区切り文字を選んでInserting a portion of a spreadsheet¶
スプレッドシート領域を Writer 文書に Writer 表組としてコピーする手順:
Writer 文書とスプレッドシートの両方を開く。
コピーしたいシート領域を選択し、
コンテキストメニューから
を選択するか、Ctrl + C を押す。
Writer 文書内をクリックして
コンテキストメニューから
を選択するか、Ctrl + V を押す。
あるいはコピーしたい領域を Writer 文書にドラッグする。
Writer 文書にスプレッドシートを挿入する他の方法については Chapter 19, Spreadsheets, Charts, other Objects も見ろ。
Formatting the table layout¶
表組の書式設定は、表組のレイアウトの書式設定(この節の主題)と、表組のテキストの書式設定(次節)の二段階で行う。
Tip
表組レイアウトや表組テキストの同様の書式を複数の表組に適用する場合、表組スタイルを使用することで作業を高速化し一貫性を持たせることができる。 Creating and applying table styles を見ろ。
レイアウトの書式整形には次の操作の一つ以上が含まれる:
表組の寸法とページ上の位置の調整
行や列の寸法の調整
行や列の追加や削除
個々の升目の結合や分割
境界や背景の変更
Default parameters¶
Insert Table ダイアログボックス または Standard ツールバー Insert Table 図像を使用して表組を作成する場合、次の既定が設定される:
升目は Table Contents 段落スタイルを使用する。既定雛形では、このスタイルは Default Paragraph Style と同じだ。
既定表組は余白から余白(テキスト領域)までのすべての場所を占有する。
既定表組には格子に細い黒い縁取りがある。
Heading オプションを有効にすると、見出し行(複数行の場合がある)の升目は Table Heading 段落スタイルを使用する。
Resizing and positioning the table¶
表組のサイズを素早く変更するには、
まずマウスポインターを左辺か右辺に移動させる。
ポインターの形が変わったら境界線を新しい位置までドラッグする。
この方法は最初か最後の列のサイズを変更するだけで、ページ上の表組の配置は変更しない。
ページ上の表組の寸法と位置を精密に制御するには Table Properties ダイアログボックス を使用する。出現させるには次のいずれかを行う:
Menu バー の
を選択表組の任意の場所を右クリックしてコンテキストメニューから
を選択Sidebar Properties 甲板 Table 盤 More Options をクリック
ダイアログボックスの Table タブ では表組の揃え方を設定できる:
- Automatic
既定設定。テキストエリアの幅を埋める。
- Left
表組を左余白に揃える。
- Right
表組を右余白に揃える。
- From left
表組を左余白からどのくらい離れた位置に揃えるかを Spacing で指定。
- Center
表組を左余白と右余白の中間に配置する。表組の幅が余白より大きい場合、表組は余白の外にはみ出る。
- Manual
左右の余白からの距離を Spacing で指定。
Automatic 以外の整列オプションを選択すると、Properties 区画の Width 欄が活動を開始し、表組の希望の寸法を入力できる。 Relative をオンにすると、テキスト領域に対する幅の割合が表示される。
Spacing 区画で Above と Below 欄を使い、テキストと表組の間隔を変更する。
表組の寸法がテキストエリアのそれより小さい場合、Left と Right にはいくらかの値が書き込まれる。そうでない場合は、これらの値は利用不可だ。値を入力することができるのは:
Manual で揃え方を選択する場合は Left と Right の両方の欄
From left, Right, Center のいずれかを選択した場合は Left 欄
Left を選択した場合は Right 欄
読者ノート
Table Properties ダイアログボックス には Properties 区画が二つある気がする。
Specifying text flow¶
Table Properties ダイアログボックス Text Flow タブ では次のことができる:
表組の前後に改頁または改段をはめ込む。Break オプションを、
Page または Column と、
Before または After
オプションと組み合わせて使用する。表組の前に改頁を挿入する場合、With Page Style と新しいページスタイルを選択することで、改頁に使用するページスタイルを変更することもできる。改頁と同様に、Page number 欄を使ってページ番号をリセットすることもできる。
Allow table to split across pages and columns をオフにして、表組を一ページに収める。この項目がオフの間、次の項目は活動停止になる。
Allow row to break across pages and columns をオフにして各行を一ページで保持する。
改頁を挿入した場合、表組と直後の段落を一緒に保つには Keep with next paragraph を使用しろ。
各ページで繰り返される表組の見出し行の数を選択するには Repeat heading とそれに関連する数値欄を使用する。複雑な表組では読みやすく理解しやすくするために二、三行の見出し行が必要になることがある。
Text orientation ドロップダウンリストを使って升目内のテキストの向きを次から選択する:
Horizontal
Vertical (top to bottom)
Vertical (bottom to top)
Use superordinate object settings: ページの既定テキスト流し込み設定を用いるの意
表組または選択升目内のテキストの垂直方向揃え方を選択する。選択肢は
升目の上端に揃える
升目の中央に揃える
升目の下端に揃える
だ。この整列は Table Properties ダイアログボックス Table タブ で利用できる左右の整列オプションに加えて行われる。
Note
表組の見出し行は二ページにまたがることはできないが、他の行は可能だ。一行の表組(しばしばページレイアウトの目的で使用される)は既定で見出しを含むように設定されている場合、ページをまたいで分割されることはない。解決策は、表組が見出し行なしで定義されていることを確認することだ。
Resizing rows and columns¶
表組の行の高さや列の幅はいくつかの方法で調整できる。
マウスポインターを升目の端の横に移動し、両頭の矢印が表示されたら、マウス左ボタンをクリックしたまま、境界線を希望の位置までドラッグし、マウスボタンを放す。
水平定規では、列の区切りは二本の細い灰色の線で示され、垂直定規でも同様に行の区切りが示される。行または列の寸法を変更するには、該当する仕切りの上でマウスボタンを押したまま、希望の位置までドラッグする。
以下で述べられるようにキーボードを使用する。
Menu バー から
以下の項目に寸法変更のオプションがいくつか用意されている:または を選択して、表組の選択可能な各列または行の寸法欄に数値を入力する。
または は選択された列または行の幅をできるだけ狭くし、なおかつその内容を収まるようにする。行または列は、すべて同じ高さまたは幅になるとは限らない。
または は選択された列または行を、任意の行の最大文字または任意の列の最長項目に合うようにする。
, をそれぞれ使って、すべての列と行を同じ幅または高さにそれぞれ戻すことができる。
各列の幅をより細かく制御するには Table Properties ダイアログボックス Columns タブ を用いる。
Menu バー の
を選択するか、表組の任意の場所を右クリックしてコンテキストメニューから
を選択するか、Sidebar Properties 甲板 Table 盤 More Options をクリック
する。Table Properties ダイアログボックス で Columns タブ を選択する。
Table タブ Alignment 区画で Automatic が選択されている場合、このオプションを使用できない。
: 表組がすでにページ余白まで伸びている場合、それ以上幅を広げることはできず、 オプションは列幅を縮小するためにのみ使用できる。表の幅が狭い場合、列の幅を広げると表全体の幅が広がる。がオンの状態で表組の幅がすでに余白を超えて広がっている場合、列の幅を変更しようとするとその列の寸法が自動的に縮小され、他の列の寸法はそのままに、表組がページの余白まで縮小される。
Adjust columns proportionally をオンにすると、一つの列が変更されたときに、列のすべての幅が同じ割合で変更される。たとえば、ある列のサイズを半分にすると、他のすべての列のサイズも半分になる。Table タブ Alignment 区画で Automatic が選択されている場合、このオプションを使用できない。
Remaining space は余白の限界にぶつかる前に、表組があとどれくらい拡大できるかを示す。この値は読み取り専用で、表組の幅がすでに左右の余白の間の広さより大きい場合、負の値にはならない。
Column width では個々の列を調整することができる。列が六つ以上ある場合は、右と左にある矢印を使用して、すべての列を表示する。オプションが選択されていない場合、表組の幅を一定に保つため、調整中の列の右側の列が自動的に変更される。一番右の列を調整すると、最初の列が変更される。
Tip
Table Properties ダイアログボックス から始めるよりも、マウスを使って新しい表組の大まかな調整を行い、Table Properties ダイアログボックス の Columns タブ と Table タブ を使ってレイアウトを微調整する方が効率的な場合が多い。
キーボードを使って表組の寸法を変更することもできる:
変更したい升目にキャレットを置く。
Alt を押しながら矢印キーを使う。
左と右の矢印キーは、升目の右端の境界を動かして列幅を調整する。
上下の矢印キーは、升目の下端の境界を動かすことで、行の高さを調整する(可能な場合)。
読者ノート
この操作は Calc スプレッドシートでも成立するようだ。
寸法変更引数とキーボード操作の動作を調整するには Options ダイアログボックス ページ を開く。
Move cells 区画の Row と Column の値を使用して、寸法変更中にワンストロークで生じる変更量を決定する。Behavior of rows/columns 区画では寸法変更時に次の計略から一つを選択できる:
- Fixed
寸法変更は隣接する升目に限定的に影響し、表組全体には影響しない。升目の寸法を変更しても、表組の幅は変化しない。
- Fixed, proportional
升目の寸法を変更すると、他の升目すべても比例して寸法変更されるが、表組の幅を維持するために反対方向に変更される。
- Variable
升目の寸法変更が表組の寸法に影響する。例えば、升目を広げると表組の幅が広がる。これが既定の選択肢だ。
Inserting rows and columns¶
行または列をすばやく挿入するには、追加したい場所の前後にキャレットを置き、次のいずれかを実行する:
選択行の上または下に行を挿入するには、次のいずれかにある Rows Above 図像または Rows Below 図像をクリック:
Table ツールバー
Sidebar Properties 甲板 Table 盤
選択列行の前または後ろに列を挿入するには、次のいずれかにある Columns Before 図像または Columns After 図像をクリック:
Table ツールバー
Sidebar Properties 甲板 Table 盤
次のメニュー項目のいずれかを選択:
右クリックメニューから次のいずれかを選択:
任意の個数の行または列をはめるには:
新しい行または列を追加したい場所にキャレットを置く。
次のいずれかを選択する:
Menu バー から
Menu バー から
右クリックメニューから
右クリックメニューから
Insert Rows や Insert Columns ダイアログボックスで追加する行または列の数と、選択した行または列の前に追加するか後に追加するかを選択する。
Number に挿入する行数または列数を設定
Position に Before selection, Above selection, After selection, Below selection のいずれかを設定
OK ボタン を押してダイアログボックスを閉じる。
Tip
どのように挿入されたかにかかわらず、新しい行や列は、キャレットが位置した行や列と同じ書式を持つ。
Deleting rows and columns¶
行または列をすばやく削除するには、削除したい行または列を選択し、次のいずれかを実行する:
次のいずれかにある Delete selected rows または Delete selected columns 図像をクリック:
Table ツールバー
Sidebar Properties 甲板 Table 盤
右クリックメニューから次のいずれかを選択:
メニュー項目の次のいずれかを選択:
Merging and splitting cells¶
升目を融合する普通の使い方としては、表組の幅全体を占める見出し行や、複数列にまたがる小見出し行を作ることがある。
升目のグループを一つに統合する手順:
結合する升目を選択する
次のいずれかを行う:
右クリックし
を選択Menu バー から
を選択Table ツールバー にある Merge Cells をクリック
Sidebar Properties 甲板 Table 盤 にある Merge Cells をクリック
升目の内容すべては融合した升目に現れる。
升目を複数の升目に分割する手順:
キャレットを升目内に置く
次のいずれかを行う:
右クリックし
を選択Menu バー から
を選択Table ツールバー にある Split Cells をクリック
Sidebar Properties 甲板 Table 盤 にある Split Cells をクリック
Split Cells ダイアログボックスで升目の分割方法と作成する升目の数を選択する。升目は水平方向(行が増える)または垂直方向(列が増える)に分割できる。
升目の結合や分割は他のレイアウト書式設定が完了した後に行うのが一般には最善だ。列や行を削除するような操作の中には、升目の結合や分割がなされた表組に適用すると、結果が予測しにくくなるものがある。
Specifying table borders¶
表組の境界を素早く適用するには、次のいずれかを用いる:
Table ツールバー の Borders, Border Style, Border Color 各図像のドロップダウンパレット
Sidebar Properties 甲板 Table 盤
より詳細に制御するには Table Properties ダイアログボックス Borders タブ を用いる。
- Line Arrangement
枠線がどこに来るのかを指定する。升目グループが選択されている場合、その境界はそれらの升目にしか適用されない。選択された升目の外縁と升目分割の枠線のスタイルを個別に指定することができる。Writer は既定の配置を用意しているが、 User-defined 部分 でカスタマイズしたい行をクリックすることで、自在の配置にすることができる。升目が複数選択されている場合、その仕切り線だけでなく、選択範囲の辺も選択することが可能だ。
Note
選択された升目に異なるスタイルの枠線がある場合、User-defined 部分 には枠線が灰色の線で表示される。灰色の線をクリックする回数で、境界スタイルが順次切り替わる:
新しい境界スタイルを選択
境界をそのままにする
境界を削除する
- Line
境界の体裁を指定する。Style と Color ドロップダウンリストから選択し、Width を指定することができる。指定内容が User-defined 部分 の黒い矢印で強調表示された枠線に適用される。
- Padding
境界と升目内容の間にどれだけの間隔を残すかを指定する。間隔は左右上下の境界に対して個別に指定できる。Synchronize をオンにすると四辺の間隔が等しくなる。
- Shadow Style
ここにある性質は常に表組全体に適用される。影は次の三成分からなる:
位置
表組からの距離
色
- Merge adjacent line styles
これがオンだ場合、境界を共有する二つの升目では、その境界が横並びや上下になるのではなく、融合する。
Tip
Table Properties ダイアログボックス Borders タブ ですべてをリセットするには、 Presets にある No Borders 図像をクリックする。
Selecting background colors and images¶
表組の背景はデータの可読性を大幅に向上させたり、重要な部分(見出しや特定の升目など)を視覚的に強調したり、表組をより魅力的にする。背景は無地と画像の二種類から選択可能だ。背景は、表組全体、単一の升目、行のいずれに対しても適用可能だ。
Table ツールバー Table Cell Background Color 図像
Properties 甲板 Table 盤 にあるドロップダウンパレット
を使用すると、升目の背景に色をすばやく適用できる。さらに操作したい場合や、画像を背景に使用したい場合は、Table Properties ダイアログボックス Background タブ を使用する。
Tip
背景と前景(通常はテキスト)の色の対比を考量しろ。背景色や画像は、テキストをより読みやすくするために透明度を適用することもできる。行背景オプションは別の色の行を作成したり、表の見出しに別の背景を割り当てたりするのにとても便利だ。
Note
升目に対して選択した背景は行の背景の手前にあり、行の背景は表の背景の手間にある(隠れる)。
升目、行、表組の背景を設定する手順
キャレットを作業したい升目、行、表組内の任意の場所に置く。升目のグループに背景を適用したい場合はグループを選択する。
前述 の方法で Table Properties ダイアログボックス を開く。
Background タブ をクリック。
設定を升目、行、表組のいずれに適用するかを選択する。
- Cell
変更は選択された升目、またはキャレットが現在ある升目にしか適用されない。升目が複数選択されている場合でも背景設定は各升目に個別に適用される。
- Row
変更はキャレットがある行全体に影響する。
- Table
キャレットの位置や選択されている升目に関係なく、変更は表全体の背景を設定する。
色を適用するには Color ボタンを押し、色を選択して OK ボタン を押す。
画像を適用するには Image ボタンをクリックする。それから、
与えられた画像から選択するか、Add / Import ボタンを押す。
Options で画像の配置型を選択する。
- Style
画像を表示する方法:カスタム位置・寸法、タイル状、伸縮
- Size
必要な画像の縦横比または尺度オプションを選択
- Position
画像を表示する場所
画像を適用するには OK ボタン を押す。
Displaying or hiding table boundaries¶
表組境界とは、LibreOffice で境界線を有効にしていない状態で画面を表示したときに升目の周囲に表示される薄い線の集合だ。通常は灰色だ。これらの境界線は印刷されない。表組をページレイアウトに使用する場合に特に便利だ。
印刷ページと同じように、境界線なしで表を画面に表示するには、 Options ダイアログボックス ページ で、テキスト、表、ヘッダーとフッター、図、文書のその他の部分の境界線有無を切り替えたり、境界線の色を選択したりできる。
をオフにするか、境界線をオフにしても表組の境界線は隠されない。
Creating and applying table styles¶
表組スタイルを使用すると、数回クリックするだけで凝った書式を適用できる。他のスタイルと同様に、表組スタイルを使用すると文書内で一貫した体裁の表組を作成できる。
Applying a table style¶
表組スタイルを適用するには、Sidebar Styles 甲板 Table Styles 図像をクリックする。表組の任意の場所にキャレットを置き、スタイル名をダブルクリックする。
より詳細に制御するには、Menu バー の Table ツールバー AutoFormat Styles 図像をクリックする。AutoFormat ダイアログボックス で一覧から書式を選択し、表組に使用する機能(フォント、配置、枠線など)を選択して OK ボタン を押す。表組が整形される。
を選択するか、Tip
書式を選択し、Rename ボタンを押すと書式の名前を変更できる。このダイアログボックスと Sidebar Table Styles ページで名前が変更される。
書式を選択して Delete ボタンを押すと書式を削除できる。ただし、 Default Table Style を変更したり削除したりすることはできない。
Creating a table style¶
Sidebar Styles 甲板 Table Styles タブ には表組スタイルを素早く適用する方法があるが、これらは AutoFormat 機能を使用して作成される。次の手順だ:
表組を作成する。フォント、配置、枠線、背景、番号の書式など、好きなように書式を設定する。
表組の任意の場所にキャレットを置く。前述の方法で AutoFormat ダイアログボックス を開く。
ダイアログボックスで新しい表スタイルに含める書式を選択し、Add ボタンを押す。
ポップアップダイアログボックスで新しいスタイルの名前を入力する。
OK ボタン を押す。
新しいスタイルは AutoFormat ダイアログボックス の書式一覧と、Sidebar Styles 甲板 Table Styles 一覧に追加される。
表組スタイルは次の表組レベル性質も含む:
Break
Keep with next paragraph
Repeat heading
Allow table to split across pages
Allow rows to break across pages
Merge adjacent line styles
Table shadow
Tip
これらのスタイルには表型書式の表幅と列幅は含まれない。あらかじめ定義された完全な書式で表を挿入するには、それを AutoText として保存しろ。Chapter 2, Working with Text: Basics を見ろ。
Formatting the table text¶
表組のレイアウトを設定したら、個々の升目内のテキストの書式設定に着手できる。テキスト内の他の段落と同様に、手動で書式を適用することもできるが、一貫性と保守のしやすさを考慮し、段落スタイルと文字スタイルを使用する。その他に考慮すべき点としては、テキストの流し込み、桁揃え、向きがある。
各升目を他の升目から独立して書式設定することもできるし、升目を選択してから書式設定することで、複数の升目を同時に書式設定することもできる。
Tip
基本表組テキスト書式整形は、表組スタイルを選択し、変更したい升目だけを変更することで適用できる。
Vertical alignment¶
既定では、表組に入力されたテキストは升目の左上に揃えられる。上記のように表組全体の既定を変更することも、個別に選択した升目の既定を変更することもできる。
特定の升目のテキストを縦に揃えるには:
変更したい升目にキャレットを置くか、複数の升目を選択する。
Table ツールバー の図像をクリックする:
Align Top,
Center Vertically
Align Bottom
Number formats¶
数値書式は、表組全体、升目グループ、または単一の升目に設定できる。例えば、升目を特定の通貨で表示したり、小数点以下四桁で表示したり、特定の日付形式で表示したりすることができる。
数値認識では、テキスト表内の数値を認識し、数値として書式設定する。 Number recognition が選択されていない場合、数値はテキスト形式で保存され、自動的に左揃えになる。数値認識を有効にするには、Options ダイアログボックス ページ で Input in Tables 区画のオプションを選択する。
升目の数値書式を設定するには、升目を選択してから次のいずれかを行う:
Table ツールバー の一般的な書式の図像をクリック
Menu バー から
を選択
Format Number ダイアログボックス では、数値データのさまざまな区分のオプションを設定できる。
Category 一覧で通貨、日付、テキストなど、必要な区分を選択する。
Format 一覧で選択した区分の書式を選択する。
日付のようないくつかの区分では Language 一覧を使用して言語を変更することができる。
Tip
ダイアログボックスの下部にある Format Code 区画に選択した区分と書式に対応する書式コードを表示する。例えば、31 Dec 1999
のような日付形式を選択した場合、対応するコードは D MMM YYYY
となる。上級使用者はこの書式コードを簡単にカスタマイズしたり、新しい使用者定義コードを作成することができる。
Rotating text in a table cell¶
表の升目内のテキストを 90 度または 270 度回転させることができる。テキストの回転は狭い列に長い見出しを付ける場合に便利だ。
回転させるテキストを選択し、
を選択するか、右クリックしてコンテキストメニューから を選択する。Position タブ の Rotation / Scaling 区画で回転角度を選択し、オプションで Scale width を変更し、OK ボタン を押す。
Note
表升目内のテキストの回転は Chapter 9, Working with Styles で説明する段落スタイルの使用でも実現できる。
Data entry and manipulation in tables¶
Moving between cells¶
表内の升目間を移動するには、マウス、矢印キー、または Tab を使用する。
矢印キーはキャレットを左右に一文字ずつ移動させる。升目が空の場合、矢印キーを押すと隣の升目にキャレットが移動する。
Tab は次の升目に直接移動し、キャレットが表組の最後の升目にある場合は新しい行を作成する。Shift + Tab を押すと、キャレットが一升戻る。
Tip
升目のテキストの一部として Tab 文字を入力するには、Ctrl + Tab とする。
表組の最初や最後に移動するには、それぞれキーバインド
Ctrl + Home
Ctrl + End
を使う。キャレットがある升目が空の場合、表組の最初や最後に移動する。升目に内容がある場合、押すとまず升目の先頭や末尾に移動し、次に押すと表組の最初や最後に移動する。もう一度押すと文書の最初や先頭に移動する。
Sorting data in a table¶
スプレッドシートと同様に、表組のデータも並び替えられる。並べ替えは三段階まで指定できる(例えば、まず年齢を数値で並べ替え、次に各年齢内の名前を辞書式に並べ替える)。
表組のデータを並べ替えるには
並び替える表組(またはその一部)を選択する。
Menu バー の Table ツールバー の Sort 図像をクリックする。
を選択するか、Sort ダイアログボックス が表示される。
行と列のどちらの方向に並び替えるかを決める。既定の並び替え方向は行で、その結果、列のデータが並び替わる。
正しい順序で、並び替えるキーを三つまで選択する。
各キーについて、並び替える列または行、並び替えが数値か英数字か、昇順か降順かを選択する。
並び替えを実行するには OK ボタン を押す。
Note
並べ替えの影響を受ける可能性のある升目をすべて選択しろ。例えば、ある列の升目だけを選択すると、並べ替えはその列だけに影響し、他の列は変更されない。このような場合、行のデータが混ざってしまう危険性がある。
Using spreadsheet functions in a table¶
簡単な数学関数の多くでは、Writer 表組は基本的なスプレッドシートとして使用できる。スプレッドシートと同じように、表の各升目は文字(列)と数字(行)で識別される。例えば、升目 C4 は左から三列目、上から四行目の升目だ。キャレットが升目にあると、表組名とこの升目参照が Status バー に表示される。
Tip
表組での基本スプレッドシート関数は LibreOffice Calc とほとんど同じだ。主な違いは升目参照の書式が異なることだ。升目 A2 は Calc ではそのまま A2 と参照されるが、Writer 表組では <A2> と表記される。
例えば、升目 <B1> と <C2> に数字がそれぞれあり、升目 <A1> に二つの合計を表示したいとする。合計するには次のようにする:
升目 <A1> をクリックして
= を押す
Menu バー の
を選択F2 を押す
Table ツールバー の Sum 図像または Insert or Edit Formula 図像をクリック
Sidebar Properties 甲板 Table 盤 にある Insert or Edit Formula 図像をクリック
作業場の上部に Formula バー が自動的に表示される。バーの左端には選択した升目の座標が表示される。
升目 <B1> をクリックする。この升目の識別子が自動的にFormula バーに表示され、升目<A1> にはめ込まれる。
+ キーを押す
升目 <C2> をクリックする。最終的な数式
=<B1>+<C2>
が選択した升目と Formula バー入力欄の両方に表示される。Enter を押すか、Formula バー Apply 印 をクリックすると升目内の数式が計算結果に置き換わる。
Tip
上記の手順は升目の数式を表示して編集できるようにする方法でもある。
表組で使用できる数学関数の一覧を表示するには Functions 図像をクリックする。
連続する升目を合計するには、行、列、または行と列の矩形の升目を選択すればよい。したがって、例えば数字の列の和を得るには次のようにする:
空の升目に等号
=
を入力する。足し合わせる升目、この場合は A2 から A5 までの升目を選択する。数式は
=<A2:A5>
のようにする。Enter を押すか、Formula バー Apply 印 をクリックする。
関数を使うときは、升目参照を手入力するか、選択する。したがって、上で追加した四つの数字 (A2, A3, A4, A5) を合計するには次のようにする:
空の升目に等号
=
を入力する。sum
と入力するか、Functions 一覧から を選択する。連続した升目を選択する。数式は
=sum<A2:A5>
のようにする。Enter を押すか、Formula バー Apply 印 をクリックする。
Caution
Writer では、表組の行や列を加除しても数式は自動的に更新されないが、升目の値を変更すると結果が更新される。複雑な数式を使用する場合は、Calc スプレッドシートを Writer 文書に埋め込むことを検討しろ。Chapter 19, Spreadsheets, Charts, other Objects を見ろ。
Additional table operations¶
Protecting cells in a table¶
表組の個々の升目の内容を変更から保護することができる。升目が保護されると、メニュー項目のほとんどとツールバー図像のほとんどが無効になる。
Note
この保護は安全な保護を意図したものではない。偶発的な変更から升目を保護するものだ。
升目の保護をオンにするには、升目にキャレットを置くか升目を選択してから、
Table ツールバー の Protect Cells 図像をクリックするか、
Menu バー の
を選択する。
オフにするには、
Table ツールバー の Unprotect Cells 図像をクリック
Menu バー の
を選択
現在の表組全体、または選択したすべての表組の保護を解除するには Ctrl + Shift + T を押す。
Tip
保護された升目にキャレットを置くことができない場合は、キャレットを有効にする必要がある。Options ダイアログボックス ページ Protected Area で Enable cursor をオンにする。
Cross-referencing to a table¶
説明付きの表組に相互参照を挿入することができる。相互参照をクリックすると読者はその表組に直接ジャンプする。詳細は Chapter 17, Fields を見ろ。
Splitting a table¶
一つの表組を二つの表組に分割したり、二つの表組を一つの表組に合体したりすることができる。表組は水平方向に分割される。分割点より上の行は一つの表組に入れられ、下の行は別の表組に入れられる。表組を分割するには:
キャレットを分割後の二番目の表組の最上行にある升目に置く。キャレットのすぐ上で表が分割される。
次のいずれかを行う:
Menu バー
を選択Table ツールバー Split Table 図像をクリック
Split Table ダイアログボックスが開き、見出し行の処理方法を選択できる。
OK ボタン をクリックする。表組が空白の段落で区切られた二つの表組に分割される。
Note
一方の表組の升目に、もう一方の表組のデータを使用した数式が含まれている場合、それらの升目にはエラーメッセージが表示される。
Merging tables¶
二つの表組を合体する手順:
表組と表組の間の空白の段落を削除する。これを行うには、Backspace ではなく Delete を使用する必要がある。
表組のいずれかの升目を選択する。
Menu バー から
を選択する。
Tip
段落の位置を明白にし、簡単に削除するには、
を選択
キーバインド Ctrl + F10
Standard ツールバー ¶ 図像をクリック
Deleting a table¶
表組を削除するには次のいずれかの操作を行う:
表組の任意の場所を右クリックし、
を選択表組の任意の場所をクリックし、Menu バー から
を選択表組の前の段落の終わりから、表組の後の段落の始まりまでを選択し、Delete または Backspace を押す
Note
三番目の方法は表組の後の段落を表組の前の段落に融合する。
Copying a table¶
文書のある部分から表組をコピーし、別の部分に貼り付けるには:
表組を選択する
Ctrl + C を押すか、Standard ツールバー Copy 図像をクリック
表組をコピーしたい場所をクリック
Ctrl + V を押すか、Standard ツールバー Paste 図像をクリック
Moving a table¶
文書のある部分から別の部分に表組を移動するには:
表組を選択
Ctrl + X を押すか、Standard ツールバー Cut 図像をクリック
表組を移動したい場所をクリック
Ctrl + V を押すか、Standard ツールバー Paste 図像をクリック
升目の内容と書式が貼り付けられる。
Inserting a paragraph before or after a table¶
表組の前に段落を挿入する手順:
最初の(左上の)升目のテキストやその他の内容の前にキャレットを置く
Alt + Enter
表組の後に段落を挿入する手順:
最後の(右下の)升目のテキストの後にキャレットを置く
Alt + Enter
Using tables as a page layout tool¶
表組はタブや空白文字を使用する代わりに、文書内のテキストを配置するページレイアウトツールとして使用することができる。ページレイアウトでの表組の使用に関する詳細とコツについては Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を見ろ。