Writer Guide Chapter 8, Introduction to Styles ノート¶
What are styles?¶
ほとんどの人は物理的属性に従って文書を書くことに慣れている。例えば、フォント族、フォントサイズ、重み (e.g. Helvetica 12 pt, bold) を指定するといった具合だ。対照的に、スタイルは 論理的な 属性だ。例えば、フォント特性の集合を定義し、それを Title や Heading 1 と呼ぶことができる。スタイルとは、テキストがどのように見えるかから、テキストが何であるかに見方を転換することだ。
読者ノート
スタイルとは何かと問われたら、テキストに対する書式設定の性質の集合だと答えればいい。フォントサイズがいくらだとか、色が何であるとかなどの集合だ。
Why use styles?¶
スタイルは文書の一貫性を高めるのに役立つ。たとえば、すべての段落の字下げを変更したり、すべての表題のフォントを変更したりすることも可能だ。長い文書ではこの単純な作業は法外なものになる場合がある。スタイルがこの作業を容易にする。Writer はさらに、目次の作成など、他の目的にもスタイルを使用する。
Using paragraph styles to define a hierarchy of headings を見ろ。
Style categories¶
Writer にはスタイル区分が六つある:
Paragraph スタイルは段落全体に適用され、目次の作成などにも使用される。
Character スタイルは段落内のテキストブロックに適用され、段落スタイルの例外となる。
Page スタイルはページの書式設定(ページサイズ、余白など)に適用される。
Frame スタイルは枠や画像に適用される。
List スタイルはアウトライン、番号付き一覧、箇条書き一覧に適用される。
Table スタイルはデータ表の見れくれに影響する。
段落は文書すべての構成要素だ。見出しは段落であり、ヘッダー、フッター、番号付き一覧の項目も段落だ。したがって、段落スタイルは最も頻繁に使われるスタイルであり、この章で最も詳しく扱う。
Note
手動書式設定(直接書式設定)はスタイルを上書きする。スタイルを適用して手動書式を取り除くことはできない。
手動書式を取り除くには、対象テキストを選択して次のいずれかを行う:
Menu バー から
を選択右クリックメニューから
を選択キーバインド Ctrl + M
Applying styles¶
スタイルは Sidebar の Styles 甲板 を使ってたやすく適用できる。他の方法を使用して適用することが可能なスタイルもある。
Applying paragraph styles¶
段落スタイルはいくつかの方法で適用できる:
Sidebar Styles 甲板 Paragraph Styles タブ
Menu バー
以下(普通のスタイル限定)コンテキストメニュー(わずか)
Formatting ツールバー と Formatting (Styles) ツールバー の左端にある Set Paragraph Style ドロップダウンリスト
Sidebar Properties 甲板 上部にある Set Paragraph Style ドロップダウンリスト
Formatting (Styles) ツールバー (普通のスタイル限定)
Sidebar Styles 甲板 Fill Format Mode 図像
キーバインド Ctrl + 1 から Ctrl + 5 (Heading 1, …, Heading 5)
Using the Set Paragraph Style list¶
文書内で段落スタイルが使用されている場合、その名前は次の場所に共通してある Set Paragraph Style ドロップダウンリスト に表示される:
Formatting ツールバー 左端付近
Formatting (Styles) ツールバー
Sidebar Properties 甲板 上部
このドロップダウンリストらスタイルを適用するには:
変更したい段落にキャレットを置く
矢印をクリックしてスタイルの一覧をドロップダウン
所望のスタイルを選択
Using the Formatting (Styles) toolbar¶
Formatting (Styles) ツールバー には一般的な段落、文字、一覧のスタイルが含まれている。
段落スタイルを適用するには、段落にキャレットを置き、ツールバーの該当するボタンをクリックする。このツールバーにもスタイルを追加できる。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。
Using Fill Format Mode¶
Fill Format Mode を使用すると、Styles 甲板 に戻って毎回ダブルクリックしなくても、多くの領域にすばやくスタイルを適用できる。散在する段落や単語などの項目を同じスタイルで整形するのに便利な方法で、最初に複数の選択を行ってからすべての項目にスタイルを適用するよりも使いやすい。
Sidebar Styles 甲板 を開く
コピーするスタイルを選択し、右上の Fill Format Mode 図像をクリック
段落、ページ、枠のスタイルを適用するには、マウスを段落、ページ、枠の上に置いてクリック
文字スタイルを適用するにはマウスボタンを押したまま文字を選択する。
単語をクリックするとその単語に文字スタイルが適用される。
そのスタイルのすべての変更を行うまで、手順 3 を繰り返す。
モードを終了するには、図像をもう一度クリックするか Esc を押す
Using keyboard shortcuts¶
スタイルを適用するためのキーバインドがいくつか定義済みだ。たとえば、
Ctrl + 0 は Body Text
Ctrl + 1 は Heading 1
Ctrl + 2 は Heading 2
をそれぞれ適用する。
これらのキーバインドを変更したり、独自のキーバインドを定義したりすることも可能。 Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。
Applying character styles¶
文字スタイルを適用するには、文字または単語を選択し、以下のいずれかから文字スタイルを適用する:
Menu バー
以下(わずか)Sidebar Styles 甲板 Character Styles タブ
コンテキストメニュー(わずか)
Formatting (Styles) ツールバー
Tip
文字スタイルを適用する前に、直接書式設定を削除する必要がある場合がある。その場合には対象テキストを選択して Clear Direct Formatting コマンドを実行する。
Using the Styles menu¶
Menu バー の
には、段落、文字、一覧の各スタイルのほか、スタイルを作成、編集するためのクイックリンクが用意されている。文字スタイルを適用するには:文字を選択する
を選択
Using the Styles deck on the Sidebar¶
Styles 甲板 を開き、上部の Character Styles タブ をクリックする。利用可能な文字スタイルの一覧が表示される。文字スタイルを適用するには:
スタイルを適用したいテキストを選択するか、一つの単語にキャレットを合わせる
Styles 甲板 で適切な文字スタイルをダブルクリック
Note
複数の単語に文字スタイルを適用するには、変更するテキストをすべて選択する必要がある。単一の単語にスタイルを適用するには、その単語にキャレットを置くだけでよい。一方、段落スタイルはキャレットが置かれた段落全体に適用される。
Using the context (right-click) menu¶
テキストのブロックを選択するか、単一単語にキャレットを置き、右クリックしてコンテキストメニューを開く。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。
を指す。サブメニューにはよく使用される文字スタイルがいくつか含まれている。このサブメニューに文字スタイルを追加することもできる。Using the Formatting (Styles) toolbar¶
Formatting (Styles) ツールバー には一般的な段落、文字、一覧のスタイルが含まれている。
文字スタイルを適用するには、テキストを選択するか、単語にキャレットを置いて、ツールバーの関連する図像をクリックする。
このツールバーにもスタイルを追加できる。Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。
Removing or replacing character styles¶
テキストから文字スタイルの書式設定を削除したり、文字スタイルを別のスタイルに変更したりするには、次のようにする:
テキストを選択
Sidebar Styles 甲板 で、上部の Character Styles タブ をクリック
必要な文字スタイルをダブルクリックするか、文字スタイルを削除するのに No Character Style をダブルクリック
Applying frame styles¶
文書に画像などの物体を挿入すると、その周りには見えない枠が自動的につく。枠スタイルを追加して多様性を持たせたい著者もいる。例えば、写真用の枠スタイルと、線画などの他の画像用の枠スタイルを用意することが可能だ。写真用の枠にはドロップシャドウを設け、線画用の枠には境界しか付けないことも可能だ。
枠にスタイルを適用するには:
枠を選択
Sidebar Styles 甲板 上部の Frame Styles タブ をクリック
必要な枠スタイルをダブルクリック
枠にスタイルを適用すると、枠をいいように修正できるようになる。枠の意匠のほとんどはスタイルで設定できるが、以下のオプションは手動で設定する必要がある:
繋留:枠をページの他の中身に対してどのように配置するか。
配置:物体のスタック内での枠の位置
ハイパーリンクの追加:枠をクリックすると Web ページなどの他の文書が開くようにする
枠が選択されると Formatting ツールバー の代わりに Frame ツールバー が表示され、コンテキストメニューにはアンカー、配置、折り返し、整列に関するコマンドが含まれる。
Applying page styles¶
ページ上の任意の場所にキャレットを置け。適用されたページスタイルが Status バー に表示される。
別のページスタイルを適用するには、次のいずれかを行う:
Status バー のスタイルを右クリックし、コンテキストメニューからスタイルを選択
Sidebar Styles 甲板 を開き、上部にある Page Styles タブ を選択し、目的のページスタイルをダブルクリック
Caution
ページスタイルを変更すると、それ以降のページのスタイルも変更されることがある。その結果、望むものにならないことがある。一ページだけスタイルを変更するには、手動で改頁を挿入する必要がある場合がある。
Chapter 9, Working with Styles にあるように、正しく構成されたページスタイルはほとんどの場合、次のページのページスタイルがどうなるべきかという情報を含んでいる。たとえば、
あるページに Left Page スタイルを適用する場合、ページスタイルの設定で、次のページには Right Page スタイルが必要であることを指示することが可能だ。
First Page スタイルの後に Left Page スタイルまたは Default Page スタイルが続くこともある。
ページスタイルを変更するもう一つの方法は、手動で改頁を挿入し、後続ページのスタイルを指定することだ。考え方は簡単で、一連のページスタイルを中断し、新しいシーケンスを開始する。改頁を挿入するには
を選択する。以下、改頁が役立つ一般的な事態二つが述べられる。
Example: Chapters¶
想定される事態:
章に分かれた本を執筆している
各章は First Page と呼ばれるページスタイルで始まる
その次のページでは Default Page Style が使われる
最終章を除く各章の終わりには、次の章のために First Page スタイルに戻る
ある時点で、新しい章を始めたいと思うだろう。その場合には次の工程を採る:
キャレットを章末の空白行(空の段落)に置く
を選択
Insert Break ダイアログボックス が開く:
Type で Page break を選択
Page Style で First Page を選択
Tip
章の表題(通常は Heading 1)の段落スタイルに改頁を含めるように定義することで、これらの改頁を自動化することが可能だ。
Example: Page with special formatting¶
横長のページや段組の多いページなど、特殊な書式のページを挿入するには、改頁を使用する。現在のページが Default Page Style であると仮定する。
を選択
Insert Break ダイアログボックス で所望のページスタイルを選択
このページに何かを打ち込む
もう一度 Default Page Style を選択して別の改頁を挿入
読者ノート
図解を読み解くに Default Page Style の間に異種ページスタイルを挟むのが本質。
Example: A book chapter sequence of pages¶
本の章は通常右ページで始まり、章の最初のページは他のページとは異なるレイアウトになっている。その章の他のページは、両面印刷のために鏡映しにされる。例えば、ヘッダーやフッターのページ番号はページの外側の端に配置され、内側の端には(綴じられることに備えて)広い余白が設けられる。
カスタマイズ内容をまとめると:
- First Page
- Page タブ
Page layout: Only right
Top: 6.00 cm
- Header タブ
Header on: オフ
- Default Page Style
- Page タブ
Page layout: Mirrored
- Header タブ
Header on: オン
Same content left/right: オフ
Same content first page: オン
Step 1. First Page スタイルを構築する。
Styles 甲板 で Page Styles タブ をクリックし、ページスタイルを列挙させる。
First Page を右クリックし、 を選択
Page Style ダイアログボックス Organizer タブ で Next style を Default Page Style に変更
Page タブ で次の余白いずれかを指定する:
Gutter
綴じ代に Left を大きくする
章表題をページの下に移動させるために Top を大きくする
ガター余白の使い方については Chapter 9, Working with Styles を見ろ。この例では用いていない。
Header タブ と Footer タブ それぞれで Header on と Footer on がそれぞれオフであることを確認
OK ボタン を押す
Step 2. Default Page Style を構築する。
Styles 甲板 Page Styles タブ で Default Page Style を右クリックし、 を選択する
Organizer タブ で Next Style が Default Page Style に設定されていることを確認
Page タブ で
Page layout に Mirrored を選択
Inner と Outer をそれぞれ First Page スタイルの Left と Right それぞれと同じ値に設定
First Page スタイルに Gutter が設定されている場合は、ここのそれも同じ値にする
Header タブ で
Header on オン
Same content first page オン
Same content on left and right オフ
OK ボタン を押す
Step 3. ページヘッダーを仕込む。
文書に改頁を二つ入れる。これで First Page スタイルのページが一ページ、 Default Page Style のページが二ページになるはずだ。
Default Page Style である最初の(左側の)ページで、キャレットをヘッダーに置き、ページ番号フィールドを挿入する。段落揃えを左揃えに設定したままにする。
Default Page Style である次の(右側の)ページで、キャレットをヘッダーに置き、ページ番号フィールドを挿入する。段落の配置を右揃えに変更する。
ヘッダーの設定に使用した空白ページを削除する。設定はファイルに残る。
Step 4. Heading 1 段落スタイルを構築し、First Page スタイルで章を開始する。
Styles 甲板 Paragraph Styles タブ で Heading 1 を右クリックし、 を選択
Paragraph Style ダイアログボックス Text Flow タブ で Breaks 区画の次の選択肢をオン:
Insert
With page style
さらにドロップダウンリストから First Page を選択
OK ボタン を押す
以上で、章の表題となる段落に Heading 1 スタイルを適用すると、新しいページが First Page スタイルで自動的に始まる。
Note
既定では、Heading 1 段落スタイルが Heading (Outline) Level 1 に割り当てられている。段落スタイルのアウトライン階層への割り当ては
設定で行う。Applying list styles¶
一覧スタイルは、字下げ、番号スタイル(例えば、1,2,3; a,b,c; 箇条書き)、番号の後の句読点などの性質を定義するが、フォント、境界、テキストフローなどのそれを定義するものではない。後者は段落スタイルのものだ。
Styles 甲板 を使用して一覧スタイルを適用できるが、これらの方法は推奨されない。
メニューや Sidebar箇条書き一覧や番号付き一覧の作成には、可能な限り段落スタイルを使え。この目的のために段落スタイルが二セット用意されている。一覧スタイルと段落スタイルは、これらの方法で一緒に使用することをお勧めする:
順序なし一覧を作成するには、段落スタイル List 1, List 2, List 3, etc.
順序付き一覧を作成するには、段落スタイル Numbering 1, Numbering 2, Numbering 3, etc.
他のスタイルと同様に、番号や箇条書きの記号、字下げなど、これらのスタイルの性質を再定義することが可能だ。また、これらのシリーズに他の一覧スタイルを定義したり、独自のシリーズを作成することも可能だ。Chapter 9, Working with Styles を見ろ。一覧スタイルの詳細については Chapter 12, Lists を見ろ。
Applying table styles¶
図表スタイルとは、フォント、段落間隔、列数、境界、背景色などの性質を規定するものだ。
図表スタイルを適用するには、
テーブルの任意の場所にキャレットを置く
Sidebar Styles 甲板 Table Styles タブ を選択
一覧にあるスタイル名をダブルクリック
図表スタイルの作成については Chapter 13, Tables を見ろ。
Creating and modifying styles¶
Writer には定義済みスタイルが多く用意されており、文書を他の機械、特に異なる言語版 LibreOffice で共有する場合に便利だが、自分の好みに合わないことがあるかもしれない。定義済みのスタイルを変更したり、独自のカスタムスタイルのライブラリーを作成して、定義済みのスタイルに加えて、または定義済みのスタイルの代わりに使用することが可能だ。
Note
新規作成スタイルや、既存スタイルに加えた変更は、そのスタイルが属する文書内でしか使用できない。スタイルは常に文書と共に残る。
このようなスタイルを他の文書で再利用する場合はスタイルをテンプレートに保存するか、スタイルを他の文書にコピーしろ。Chapter 9, Working with Styles を見ろ。
定義済みスタイルとカスタムスタイルの両方を変更するために、次の手段が整備されている:
選択範囲からスタイルを作成または更新する
他の文書やテンプレートからスタイルを読み込むかコピーする
Style ダイアログボックス を使用してスタイルを変更する
AutoUpdate を使用する(段落スタイルと枠スタイル)
AutoFormat 自動書式を使用する(図表スタイルのみ)
Drag-and-drop a selection to create a style¶
新しいスタイルを作成するもう一つの方法は選択テキストを Styles 甲板 にドラッグ&ドロップすることだ。
Sidebar Styles 甲板 を開く
甲板上部にある図像で作成するスタイル品目(例:文字スタイル)を選択
スタイルの基となるオブジェクトを選択し、Styles 甲板 にドラッグ
Create Style ダイアログボックスで新しいスタイルの名前を入力
OK ボタン を押す
Note
この方法はページスタイルや図表スタイルを作成するのには用いられない。
Changing a style using the Style dialog¶
Style ダイアログボックス を使用して(図表スタイルではない)スタイルを変更するには Styles 甲板 でスタイルを右クリックし、 を選択する。
表示されるダイアログボックスは選択スタイルの型によって異なる。各スタイルのダイアログボックスにはタブがある。これらのダイアログボックスの性質については Chapter 9, Working with Styles を見ろ。
図表スタイルの変更については Chapter 13, Tables を見ろ。
Using AutoUpdate¶
Paragraph Style ダイアログボックス および Frame Style ダイアログボックスの Organizer タブ には AutoUpdate オプションがある。これがオンであれば、そのスタイルで書式設定された段落に手動で加えた変更がそのスタイルに適用される。
Caution
文書内のスタイルを手動で上書きする習慣がある場合は AutoUpdate が有効になっていないことを確認しろ。そうしないと、文書が予期せず再整形されることになる。
Deleting styles¶
LibreOffice の定義済みスタイルは使用していない場合でさえ、文書やテンプレートから削除することは不可能だ。ただし、カスタムスタイルは削除可能だ。
Sidebar の Styles 甲板 を使って不要なスタイルを削除するには:
削除するスタイルをそれぞれ選択
Ctrl を押しながらマウスクリックで複数スタイルを選択可
右メニューから
を選択スタイルが使用中の場合は、警告メッセージが表示され、本当にそのスタイルを削除するかどうかを確認するよう求められる。
そのスタイルが使用されていない場合、確認なしに即座に削除される。
Note
使用中のスタイルを削除した場合、そのスタイルを持つ物のすべてが、その基底スタイルに戻るが、削除されたスタイルの書式の一部が手動書式として保持される可能性がある。
Tip
不要な段落スタイルが使用中の場合、削除前に Find and Replace コマンドを使用して、そのスタイルを代替スタイルに置き換えることが可能だ。Chapter 3, Working with Text: Advanced を見ろ。
Example: creating and modifying paragraph styles¶
このセクションでは、カスタム段落スタイルの典型的な使用例を示す。次に挙げる性質を持つ Poem 段落スタイルと Poen Heading 段落スタイルを作成する:
Poem: 中央揃え、フォントサイズ 10 pt
Poem Heading: 中央揃え、太字、フォントサイズ 12 pt
さらに、Poem Heading スタイルの後には Poem スタイルが続く。つまり、Poem Heading 段落スタイルの段落の最後で Enter を押すと、次の段落の段落スタイルが Poem Heading に変わる。
Note
Heading 段落スタイルを使って見出しを入力し Enter を押すと、次のスタイルが Text body に切り替わるという挙動に注意する。
Creating the Poem paragraph style¶
Default Paragraph Style を出発点として使用する。
Styles 甲板 で Paragraph Styles タブ をクリック
Default Paragraph Style を右クリック
を選択
段落 Style ダイアログボックス で Organizer タブ を選択しろ。カスタムスタイルを作成するには、上位三項目を構成する必要がある。
- Name
スタイル名なので
Poem
を入力。- Next Style
Poem スタイルに後続する段落のスタイル。Poem スタイルであるテキストを入力している途中に Enter を押すと、これが新段落に自動適用される。したがって Poem を指定。
- Inherit from
今回は - None - を指定。
AutoUpdate はオフにしろ。
このスタイルの文字揃えとフォントの性質を設定する:
Alignment タブ で Center を選択
Font タブ で 12 pt の Size を選択
OK ボタン を押す。Poem スタイル保存される。
Creating the Poem Heading style¶
Poem Heading スタイルを作成するには、上記と同じ手順を使うが、次の点を変更する:
- Next Style
Poem を選択。Poem Heading スタイルのテキストを入力中に Enter を押すと、Poem Heading スタイルが新しい段落に自動適用される。
- Inherit from
Heading とする。
新しいスタイルの設定を選択する:
Alignment タブ で Center を選択
Font タブ で Font を選択し、12 pt の Size を選択
OK ボタン を押す。Poem Heading スタイルが保存される。
Sample poem¶
先ほど定義したスタイルを使って詩を入力して、新しいスタイルを検分する。
Changing the formatting of styles¶
スタイルの主な利点の一つは、中身が書かれた後で文書の書式を変更できることだ。たとえば 100 ページの詩集を書き、上記のスタイル設定を使用したとする。その後、著者や出版社が、詩の体裁が気に入らないだの、中央揃えではなく左揃えがいいだのと言い出す。
Poem と Poem Heading スタイルの文字揃えを変更するには:
Styles 甲板 で Poem を右クリックし を選択
Alignment タブ で Left を選択
OK ボタン を押す。
テキストが変更されるのを確認する。
これらの変更を Poem Heading スタイルに対しても繰り返す。
Using paragraph styles to define a hierarchy of headings¶
段落スタイルは Writer の目次機能の急所だ。
は文書内の見出しの階層を定義する。見出し階層に割り当てられる既定段落スタイルは Writer 組み込みの見出しスタイル (e.g. Heading 1, Heading 2, etc.) だ。ただし、カスタムスタイルを含め、任意のスタイルで代用することが可能だ。見出し番号機能を使って定義された見出しは、目次 (Chapter 15, Tables of Contents, Indexes, Bibliographies) 以外にも使うことができる。たとえば、ページのヘッダーやフッターに節見出しを表示するために、フィールドがよく使われる (Chapter 17, Fields)。
Choosing paragraph styles for heading levels¶
アウトラインの見出しに既定見出しスタイルを使用していて、見出し番号付けを使用したくない場合は、Chapter Numbering ダイアログボックスで何もする必要はない。既定アウトライン番号付け制度は既定見出しスタイルを使用する。
既定見出しスタイル一つ以上の代わりにカスタムスタイルを使用する手順:
を選択
Numbering タブで段落スタイルを変更したい見出しに対応する Level 欄の番号をクリック
Numbering: Paragraph Style 区画で、その見出しレベルに割り当てる段落スタイルをドロップダウンリストから選択
この例では Heading 1 を置き換えるために My Heading 1 を選択し、 Level 2 を置き換えるために My Heading 2 を選択する。
変更したい番号レベルごとに繰り返す。
OK ボタン を押す
Assigning outline levels to other styles¶
Writer では、任意の段落スタイルにアウトラインレベルを割り当てることができる。この機能により、Heading Numbering ダイアログボックス に一覧されているスタイルを使用して、それらの見出しを含む目次を作成することができる。たとえば、付録には別のスタイルの順序を使用するが、付録の見出しや小見出しは、章の見出しや小見出しと同じレベルで目次に表示されるようにする。
段落スタイルにアウトラインレベルを割り当てる手順:
そのスタイルの Outline & List タブ を開く
ドロップダウンリストから必要なアウトラインレベルを選択
OK ボタン を押す
Setting up heading numbering¶
一つ以上の見出しレベルに番号を付けたい場合、多くの選択肢がある。この例では、下図のような見出しを作成するスキームを定義している:
1 This is a Heading 1
1.1 This is a Heading 2
1.1.1 This is a Heading 3
1.1.2 Another Heading 3
2 Another Heading 1
2.1 Another Heading 2
2.1.1 Another Heading 3
2.2 Another Heading 2
3 Another Heading 1
Heading Numbering ダイアログボックス の Numbering タブを使用して、番号付け制度とその容貌を定義する。
Level 一覧 から 1 を選ぶ
Number ドロップダウンリスト から 1, 2, 3,… を選ぶ
Level 一覧 から 2 を選ぶ
Number ドロップダウンリスト から 1, 2, 3,… を選ぶ
Show sublevels スピンボックス が活動開始する。2 が示される。
Level 一覧 で 3 を選ぶ
Number ドロップダウンリスト で 1, 2, 3,… を選ぶ
Show sublevels スピンボックス に 3 が示される。