New+ 利用ノート

本稿は PowerToys の New+ 機能に関する記述だ。

Attention

Microsoft PowerToys 利用ノート 冒頭の前提条件に留意すること。

概要

New+ は Windows Explorer のコンテキストメニュー拡張だ。カスタマイズしておいた雛形を使用してファイルやフォルダーを作成する機能だ。似通った構造や内容のファイルやフォルダーを頻繁に作成する場合に有用だ。

使用法

雛形置場と雛形

雛形置場に雛形となるファイルやフォルダーを配置するだけだ。

雛形置場のパスは設定項目 Location を参照。

Windows Explorer のコンテキストメニュー New+‣Manage templates… を選択するのが、雛形置場を容易に開く方法だ。

雛形は次のどれかの形式を取る:

  • ファイル

  • フォルダー

  • ショートカット

雛形置場では、雛形それぞれの追加、編集、名前の変更をしてかまわない。

雛形を基にファイル群を生成する手順

  1. 生成先のフォルダーを Windows Explorer で開く

  2. コンテキストメニューを開く

  3. New+ を選ぶ

  4. サブメニューから欲する雛形を選ぶ

  5. 求めに応じて、ファイル名を入力する

変数

雛形には変数を使える。特定の文字列を埋め込んでおくと、ファイル生成時に対応値に置換されるというものだ。

日付と時刻に関連する変数

日付と時刻に関連する変数として、PowerRename で使用されているものと同じものが使える。変数集合は次の資料で確かめろ:

<https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/newplus#date-and-time-related-variables>

利用者ノート

おそらく、値としてファイル生成時点に基づく刻限が用いられる。

特殊変数

特殊変数の集合は次の資料を見ろ: <https://learn.microsoft.com/en-us/windows/powertoys/newplus#special-variables>

環境変数

雛形名に文字列 %VARNAME% を含めると、この部分が環境変数 VARNAME の値に置換されてファイル生成される。

利用者ノート

環境変数名は大文字でも小文字でもどちらで記してもかまわない。わかりやすいように大文字で統一する。Windows Explorer で表示したときに悪目立ちするのを活かしたい。

設定

Enable New+

On にすると、New+ が機能する。

Templates

Location

New+ が参照する雛形置場のフルパスを指定する。

Change

雛形置場のパスを変更するには、このボタンを押して フォルダーの参照 ダイアログボックスを開き、フォルダーを選択する。

Note

OS が日本語設定だと既定値パスが日本語を含んで許容できない。手動で次の値に変更しろ:

New+ 雛形パス設定値
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\PowerToys\NewPlus\Templates

%LOCALAPPDATA% にあるということは、Microsoft Account による同期の対象ではないということを意味する。バックアップは自分でやるのだ。

Display options

Hide the file extension in template names

当然 Off にする。

例えば 0-setup.md が雛形の名前である場合、On を指定してあると表示が 0-setup になる。

Hide leading digits, spaces, and dots in template filenames

当然 Off にする。

例えば 0-setup.md が雛形の名前である場合、On を指定してあると表示が setup.md になる。

Behavior

Replace variables in template filename

On にすると、雛形がコピーされた際に、ファイル名内に含ませておいた変数が別表の対応に従って置換される。その際、ファイル名文字として不可能な文字は空白文字に置換される。