Chapter 5, Working with Images and Graphics¶
Introduction¶
LibreOffice 文書へ付け足す画像ファイルの種類:
画像ファイル(写真、図面、PDF 文書、取り込み画像等)
LibreOffice Draw を使用して作成した図式
クリップアートまたは Fontwork を使用して作成した作品
LibreOffice Calc を使用して作成した統計図表
LibreOffice Gallery にある画像、クリップアート、図式
Images and graphics¶
Creating¶
基本的には画像は LibreOffice の外部で制作される。
LibreOffice ではさまざまなベクトル(線画)画像およびグラフィックファイルの読み込み、回転、反転が可能だ。 LibreOffice では、ラスター(ビットマップ)ファイル形式も対処しており、.gif
, .jpeg
, .png
, .bpm
は取り扱える。詳細は付録
B を見ろ。
Microsoft Office ファイルから SmartArt 画像をインポートすることも可能だ。例えば、SmartArt を含む Microsoft Word ファイルを Writer で開き、SmartArt 画像を編集することが可能だ。
Editing¶
LibreOffice Draw に画像やグラフィックを編集する機能があるため、追加のグラフィックアプリケーションを使用する必要はない。
無料自由に利用できるオープンソースのソフトウェアも、画像やグラフィックファイルを編集する際の良い選択肢となる。GIMP や Inkscape が良い。
See also
Adding¶
画像ファイルやグラフィックファイルを次のいずれかの方法で文書に追加する:
グラフィックプログラムやスキャナーからファイルを直接付け加える
クリップアートギャラリーから画像やグラフィックをドラッグする
計算機上の供給源からコピー&ペーストする
Inserting¶
計算機にあるファイルから LibreOffice 文書に入れる場合、実際の方法は次に依存するため、以下に示す追加方法は一例に過ぎない。
計算機の OS
計算機の構成
使用している LibreOffice アプリケーション
Drag and drop¶
Windows ならば Explorer などからファイルを LibreOffice 文書中の選択ページに上にドラッグ&ドロップすることができる。
Note
Ctrl + Shift を押しながらドラッグ&ドロップすると、内容物をハードコピーするのではなく、リンク形式で貼り付けることになる。
Insert Image dialog¶
LibreOffice 文書編集中、画像を入れたいページをクリックする。
Menu バー
を選択。あとは分かるだろう。
Note
Link をオンにすると、ファイル決定時に確認を求められる。ファイルをリンクする場合は Keep Link を、画像を埋め込む場合は Embed Graphic を選択する。この確認メッセージを再び表示させないようにするには、Ask when linking a graphic をオフにする。
LibreOffice は文書に同じ画像を複数回入れる場合でも、画像のコピーを一つしか埋め込まない。
Copy and paste¶
コピー元の画像を含むファイルとコピー先の文書を両方開いておく。
コピー元文書で画像を選択し、Ctrl + C を押すなどしてクリップボードにコピーする。
コピー先文書で、画像を配置する位置でクリックする。
Ctrl + V を押すなどして、クリップボードから文書に画像を貼り付ける。
Embedding¶
リンクされた画像を埋め込むと、ファイルへのリンクが解除され、文書の一部と化す。リンクされた画像を埋め込む手順:
LibreOffice で文書を開き、Menu バー Edit Links ダイアログボックスを開く。
を選択し埋め込むファイルを選択する。
Break Link をクリックし、Yes ボタン を押してファイルの埋め込みを確定する。
Linking¶
リンク方式では画像は文書内に表示されますが、文書が保存されるときには、リンクされたファイルへの参照のみが含まれ、被参照ファイルそのものは保存されない。文書と画像はそれぞれ別個のファイルとして残り、文書のファイルサイズが小さくなる。
- 長所
画像を編集プログラムを使って独立して変更できる。
画像ファイル自体が文書に含まれないため、ファイルサイズを削減できる。
- 短所
リンクを含む文書を他の計算機に送付するときにリンクが失われがちだ。例えば、文書を含むフォルダーの画像サブフォルダーに画像ファイルを配置した場合、受信者はそのフォルダー構造を維持して文書とファイルを扱う必要がある。
Scanning¶
画像取込機が計算機に接続されている場合、LibreOffice は画像取込ソフトウェアを使用して画像を取り込み、それを文書に入れることが可能だ。
機器を所有していないので取り込み手順は割愛。
Note
画像取込ソフトウェアは LibreOffice が認識し、かつメディアを取り込んで文書に入れるのに適したアプリケーションでなければならない。
Inserting using the Gallery¶
Gallery は素材メディアを文書に付け加えるのに便利なものだ。Writer, Calc, Impress, Draw で利用可能。Gallery から画像をコピーすると文書に埋め込まれるが、リンクすることもできます。詳しくは LibreOffice Gallery を見ろ。
Sidebar 右側にある Gallery をクリックするか、キーバインド Alt + 3 により Gallery 甲板 を開く。
一覧から Gallery テーマを選択する。
表示された画像から必要なものをクリックで選択する。
文書に必要な画像を入れる。次のいずれかの方法を使用します:
画像を文書中にドラッグ&ドロップする。
画像を右クリックし
を選択する。
画像は文書の中央に配置される。
画像をリンクとして入れるには Ctrl + Shift を押したまま画像を文書にドラッグ&ドロップする。
Editing images or graphics¶
LibreOffice には画像を編集するための手段が多く用意されている。編集は以下の手順で行う:
切り出し、寸法変更、修正、ピクセルシェーダー的変換、配置
画像の周りをテキストで囲む
画像を背景や透かしとして用いる
前述のように、複雑な編集ならば専用アプリケーションを用いるのが良い。
Image toolbar¶
画像を入れるか選ぶと Image ツールバー が自動的に開く。画像を選択すると他の二つのツールバーも利用可能になる:
Image Filter ツールバー
Color ツールバー
これらツールバーを併用することで画像に補正や調整を加えることが可能だ。また、透過、色調調整、反転・回転、特殊効果フィルターなども適用可能だ。
Cropping¶
LibreOffice には画像や図形を切り出す方法が二つある:
Crop Image ツール。ツールバー上のツール、または画像を右クリックした後のコンテキストメニューで利用可能。画像を素早く切り出すことが可能だ。
(Writer) Image ダイアログボックス Crop タブ。画像を右クリックし を選択する。さらなる制御が可能だ。
読者ノート
画像を切り出してもデータ量が少なくなるわけではなさそうだ。
Resizing¶
LibreOffice 文書に画像を収めるには、寸法を変更する必要がある場合がある。寸法を変更する最も簡単な方法は選択ハンドルを使用することだ。
対象画像をクリックする。
選択ハンドルの上にカーソルを置くとカーソルの形状が変わり、寸法変化方向が表示される:
角ハンドルは画像の幅と高さの両方を同時に変化させる。
水平ハンドルは画像の高さを変化させる。
垂直ハンドルは画像の幅を変化させる。
選択ハンドルをドラッグして画像寸法を変更する。寸法変化中は薄い画像が表示される。
ハンドル操作の間、画像の元の縦横比を維持するには Shift を押したまま選択ハンドルをドラッグする。選択ハンドルを離す前に Shift を離すこと。
Positioning¶
文書に画像を入れた後、適正文書形式にするために位置を移動する必要がある場合がある。マウスカーソルを使用する方法が最も簡単だ。
対象画像をクリックする。
カーソルを選択画像上に移動すると、カーソルの形状が OS 由来の把捉カーソルに変化する。
選択画像をクリックし、所望の位置までドラッグする。移動中、薄い画像が表示される。
画像が所望の位置に来たらマウスボタンを離す。
Tip
キーボードの矢印キーを使うのも有力な移動手段だ。
Rotating images¶
画像を回転させる最も簡単な方法もマウスカーソルを使用することだ。
対象画像をクリックする。
選択画像もう一度(ダブルクリックにならぬように)クリックし、回転モードに切り替える。または、Image ツールバー から Rotate Image をクリックしてもよい。
マウスを角ハンドルの上に移動すると、マウスカーソルの形が変わり、移動方向を示す。
回転に満足したらマウスボタンを離す。
回転角度を 15 度の倍数に制限するには、Shift を押しながら画像を回転させる。選択ハンドルを離す前に Shift を離すこと。
オブジェクトの回転中心を変更するには、回転前に中央ピボット点をクリックし、所望の位置までドラッグする。
Flipping¶
文書に画像を入れた後、縦方向または横方向に反転させることが可能だ。どの LibreOffice アプリケーションを使用しているかによるが、次のいずれかの方法を使用して、画像をすばやく反転する:
Image ツールバー から反転コマンド図像をクリックする。
Menu バー
からコマンドを選択する。画像の右クリックメニュー
からコマンドを選択する。Sidebar Properties 甲板 Position and Size タブ にある反転コマンドをクリックする。
Arranging¶
LibreOffice では画像をスタックで整理する。スタックの最上位にある画像は、下位にある画像と重なっている場合、それを覆い隠す。画像を選択し、次のいずれかの方法でスタック階層を変更する:
Line and Filling ツールバーから必要な器具をクリックする。
選択画像を右クリックし、
から必要な項目を選択する。
各画像のスタック階層は変更可能だ。利用可能な選択肢:
- Bring to Front
選択画像を他の画像すべての手前に移動する。
- Forward One
選択画像をスタック内で一階層上(手前側)に移動する。
- Back One
選択画像をスタック内で一階層下(奥側)に移動する。
- Send to Back
選択画像を他の画像すべての奥に移動する。
利用者ノート
原文の選択肢名は現況と異なる。本稿では現況を優先する。
Alignment and positioning¶
文書ページ上のテキストや他のオブジェクトに対して、画像の並びと位置を選択する必要がある。
- Arrangement
画像を想像上の縦軸に配置する。画像同士をどのように重ね合わせるか、あるいはテキストとの相対関係を制御する。
- Alignment
係留点に対する、画像の垂直方向または水平方向の位置。
- Anchoring
画像が文書内で固定されるための参照点。ページ、枠、升目、段落、文字などが参照点として働く。画像には必ず係留点がある。
- Text wrapping
文書内で、画像と周囲のテキストとの関係を指す。以下のように、テキストを画像に回り込ませることができるテキスト折り返し選択肢がある:
画像の片側または両側
画像の上または下
画像のテキストの重ね刷りを許す
画像がテキストを覆うことを許す
画像を独立した段落または文字として扱う
Exporting¶
他のグラフィックアプリケーションを使って画像を編集するには、文書から直接ファイルをエクスポートする。以下の手順は一例であり、実際の手順は先述のように計算機環境によって変わってくる。
画像を右クリックして Image Export ダイアログボックスを開く。
を選択し、画像エクスポート先フォルダーに移動する。
保存ファイル名を入力する。
保存 (S) ボタン を押してファイルをエクスポートし、ダイアログボックスを閉じる。
あとは適当な画像編集アプリケーションを開き、エクスポートした画像ファイルに対して必要な編集を行い、必要な形式で保存する。その後、画像を文書に再度入れる。
Compressing¶
画像のファイルサイズが大きい場合、圧縮してファイルサイズを小さくすることが可能だ。この結果、文書のファイルサイズは小さくなるが、画像が圧縮されると品質が低下する可能性がある。以下の手順はあくまで一例だ
画像を右クリックして Compress Image ダイアログボックスを開く。
を選択し、Compression と Resolution にある選択肢を使用して、画像を圧縮する。
必要に応じて Calculate New Size をクリックし、圧縮された画像のファイル容量を確認する。
OK ボタン を押して変更を保存し、ダイアログボックスを閉じる。
LibreOffice Gallery¶
Gallery の図画は Arrows, Diagrams, Icons などのテーマごとにまとまっていて、 LibreOffice が計算機にインストールされるときにインストールされる。Gallery は Icon View または Detailed View で展示可能だ。
Inserting Gallery images and graphics¶
Sidebar Gallery 甲板 には文書に使用できる画像が集まっている。Gallery には追加することもできる。Gallery は LibreOffice アプリケーションのすべてで利用可能だ。
Sidebar Gallery 甲板 を開く。
利用可能テーマからテーマを一つ選択すると、その画像が表示される。
目録をスクロールし、必要な画像を選択する。
画像をクリックしたまま文書上にドラッグする。マウスボタンを離すと画像がページの中央に現れる。
画像を整える。
Default themes¶
Gallery にある画像は、Arrows, Bullets, Diagrams などのテーマでまとまっている。これらの既定テーマは Sidebar Gallery 甲板 上部の一覧箱に辞書式順序で並ぶ。テーマ名をクリックすると、その画像群が甲板に展示される。
Gallery の既定テーマは読み取り専用だ。既定テーマであることは、テーマ名を右クリックして、コンテキストメニューに
しかないことで簡単に分かる。Custom themes¶
自作テーマは Gallery に追加された場合、画像を追加できる唯一のテーマだ。自作テーマは、既定テーマとごちゃまぜで一覧箱に並ぶ。
自作テーマを Gallery に追加して、頻繁に使用する素材を保持し得る。例えば、会社のロゴタイプや特定のプロジェクトで使用する素材などだ。
Tip
Gallery のテーマは <https://extensions.libreoffice.org/> で入手可能。さらに、この Web サイトには新しいバージョンの LibreOffice をインストールするとインストールされなくなる、以前のバージョンの LibreOffice のテーマも含んでいる。拡張機能の管理については Chapter 13, Customizing LibreOffice ノート を見ろ。
Creating themes¶
Gallery 甲板 を開く。
甲板下部にある New… ボタン を押し、Properties of New Theme ダイアログボックス を開く。
General をクリックし、新しいテーマの名前を入力する。
OK ボタン を押して新しいテーマを保存し、ダイアログを閉じる。新しいテーマが Gallery テーマ一覧に現れる。
Note
新しいテーマは Properties of New Theme ダイアログボックス の名前を変更し、Gallery 甲板 に新しく作成された自作テーマの名前が示される。
Todo
ゆっくり素材で動作を確認する。
Adding images and graphics¶
Gallery 甲板 テーマ一覧から自作テーマを右クリックし、 を選択する。
Properties of New Theme ダイアログボックス で Files タブを開き、Find Files… を押してフォルダー選択ダイアログボックスを開く。
必要な画像素材を含むフォルダーに移動し、フォルダーを選択する。
OK ボタン を押してパスのダイアログボックスを閉じる。フォルダーに含まれるファイルが Properties of New Theme ダイアログボックス に表示される。
Preview をオンにすると選択した画像がプレビュー欄に描かれる。
自作テーマに必要なファイルを選択し、Add ボタンを押す。追加したファイルはファイル一覧から消え、画像が Gallery 甲板 の自作テーマに展示される。
一覧内のファイルすべてを追加するには Add All ボタンを押す。
OK ボタン を押して新規テーマのプロパティーシートを閉じる。
Deleting images and graphics¶
削除できるのは自作テーマに追加した画像に限る。
Gallery 甲板 を開き、自作テーマを選択する。
所望の画像を右クリックし、
を選択する。確認メッセージで Yes ボタン を押して画像を削除する。
Note
自作テーマの画像はリンクであり、オリジナルの画像ファイルは削除されない。
Updating themes¶
自作テーマを右クリックし
を選択する。オリジナルファイルから画像を更新する。Gallery images and graphics location¶
Gallery の場所は Options ダイアログボックス ページ で指定する。必要に応じてこの場所を変更し、Gallery ファイル (*.sdv
) を他の計算機にコピーすることが可能だ。
LibreOffice が備えている Gallery 内容は別の場所に保存される。この場所は変更不能。
Note
LibreOffice 拡張を使用してインストールされた Gallery テーマの場所は、その拡張の設定で決まる。
Creating image maps¶
イメージマップは Web アドレス、計算機上の他のファイル、同じ文書の部分へのハイパーリンクを持つ画像の領域(ホットスポットと呼ばれる)を定義する。ホットスポットは、テキストハイパーリンクのグラフィック版だ。ハイパーリンクについては Chapter 4, Working with Styles, Templates, and Hyperlinks ノート を見ろ。
ホットスポットをクリックすると、LibreOffice はリンク先のページを適切なプログラムで開く。たとえば HTML ページならば既定の Web ブラウザーを使う。ホットスポットの形はさまざまで、同じ画像がホットスポットを複数含むこともあり得る。
Image map editor¶
LibreOffice 文書中でホットスポットを定義する画像を選択する。
Menu バー ImageMap Editor ダイアログボックスを開く。ホットスポットを定義する画像が描かれる。
を選択し、このダイアログボックスの用具と欄を使用して必要なホットスポットとリンクを定義する。ホットスポットは、その形状を示す線によって見分ける。ホットスポットに必要な情報は、ハイパーリンクが指すアドレスと、マウスカーソルをホットスポット上に移動したときに表示されるテキストだ。
Apply 図像を押して設定を適用する。
Save 図像を押してイメージマップをファイルに保存し、ダイアログボックスを閉じる。
Image map tools¶
ダイアログボックス上部のツールバーには、イメージマップの性質を指定する次の用具とテキスト欄がある:
- Apply
すべての変更を適用する。
- Open…
イメージマップが保存されているフォルダーに移動するために 開く ダイアログボックス を開く。
- Save…
イメージマップを保存するために 開く ダイアログボックス を開く。
- Close
ダイアログボックスを閉じる。確認あり。
- Select
画像上に作成されたホットスポットを選択する。
- Rectangle, Ellipse, Polygon, FreeForm Polygon
ホットスポット図形の描画器具。これらは Drawing ツールバー の対応物とまったく同じように機能する。
- Edit Points, Move Points, Insert Points, Delete Points
多角形ホットスポットの形状を操作する高度な編集器具。他の点器具を有効にするには、まず Edit Points を選択する。
- Undo
以前に行われた動作を取り消す。
- Redo
以前に取り消した操作を実行する。
- Active
ホットスポットのオンオフ状態を切り替える。
- Macro…
ハイパーリンクの代わりにマクロをホットスポットに関連付ける。
- Properties…
ハイパーリンクの性質を設定し、Name 属性をハイパーリンクに追加する。
- Address
ハイパーリンク、または文書内の錨(特定のスライド番号など)を指す URL アドレスを入力する。文書内の錨を使用する場合は、次の形式で記述する:
file:///<path>/document_name#anchor_name
- Text Alternative
マウスカーソルをホットスポット上に移動したときに表示されるテキストを入力する。
- Frame
ハイパーリンクの標的がどこで開くか。
- _blank
新しいウィンドウで開く。
- _self
既定で、現在のウィンドウで開く。
- _top
枠階層の最上階で開く。
- _parent
現在の枠の親枠で開く。親がない場合は現在の枠を用いる。
Note
標的に _self を指定すると、ほとんどの場合うまくいく。どうしても必要な場合を除き、他の選択項目を使用することは推奨されない。
LibreOffice drawing tools¶
LibreOffice の作図用具は、矩形、円、線、テキスト、およびその他の定義済みの図形からなる図画を作図するために用いる。また、複数の図形をまとめて、互いの相対的な位置や比率を維持することも可能だ。図は文書のページに直接配置したり、枠に入れたりすることが可能だ。
Tip
複雑な図面を作成する場合は、レイヤーやスタイルなど、より高度な作図機能を利用できる LibreOffice Draw を使用するとよい。
Drawing toolbar¶
Drawing ツールバー が表示されていない場合は Menu バー または Standard ツールバー Draw Functions 図像をクリックすることで開く。
Drawing ツールバー で使用できる既定の用具群は LibreOffice アプリケーションによって若干異なる。そこで、よく使うものをツールバー右クリックメニューから で調節する。詳しくは Chapter 12, Configuring LibreOffice ノート と Chapter 13, Customizing LibreOffice ノート を参照。
Drawing ツールバー
Drawing Object Properties ツールバー
Note
以下の手順は LibreOffice Writer を使用した例だ。実際の手順は、使用する LibreOffice アプリケーションや計算機の環境によって異なる。
Inserting drawing objects¶
図を配置する位置でクリックする。
Drawing ツールバー で描画に必要な用具を選択する:
マウスカーソルの形が変化し、描画モードが選択されていることを示す
Formatting ツールバー が Drawing Object Properties ツールバー に取って代わる。
クリックしてドラッグし、既定の性質を使用して図を作成する。
マウスカーソルを放すと、選択された描画用具が活動しているままになる。これにより、同じ型の別の物を描画し得る。
必要に応じて、別の図(用具)を選択して、別の形状の図を描画する。
Esc を押すか、図の選択を解除して、描画モードを終わる。
Changing properties¶
Drawing ツールバー の Select をクリックし、図を選択する。
Drawing Object Properties ツールバー で図に対して必要な性質用具を選択する。
必要に応じて、利用可能な選択肢から性質値を選択する。
Drawing ツールバー 必要な図の型を選択する。
クリックしてドラッグし、選択した性質を使用して図を作成する。
別の図の性質を変更するには、物を描画する前に手順 2 と 3 を反復する。
Esc を押すか、図の選択を解除して、描画モードを終わる。
Editing drawing objects¶
図の編集には画像のそれと同じ手順で行う。Images and graphics を見ろ。
Grouping objects¶
物の集団化は器に物を入れることに似ている。集団にある物は一体として一緒に移動され、加えられた変更は集団にある物に大域的に適用される。集団はいつでも元に戻すことができ、集団構成物はいつでも個別に操作可能だ。
Temporary grouping¶
一時集団化とは、複数の物体を一緒に選択することだ。その物体への変更は一時集団にある物体すべてに適用される。例えば、物体の一時集団はその全体を回転させることが可能だ。一時集団は以下のいずれかの方法で作成する:
Shift を押しながら複数の物体をクリックする。
クリックしたままドラッグして、複数物体の周囲に選択線を描く。マウスボタンを離すと、選択線内の物体すべてが選択される。
一時集団を取り消すには、物体の周りに表示されている選択ハンドルの外側をクリックすればいい。
Permanent grouping¶
以下のいずれかの方法で物体を集団化する:
Shift を押しながら複数の物体をクリックします。
クリックしたままドラッグして、複数物体の周囲に選択線を描く。マウスボタンを離すと、選択線内の物体すべてが選択される。
文書内の物体をすべて選択するには、普通に Ctrl + A を使う。
選択ハンドルが表示されている状態で、以下のいずれかの方法で選択物の集団を作成する:
Menu バー
を選択。キーバインド Ctrl + Shift + G を使用。
選択物を右クリックし
を選択。
Editing or formatting groups¶
集団内の物体をクリックして集団を選択する。その後は集団内の物体すべて、または集団内の物体それぞれに対して編集や書式設定を行い得る。
集団内の物体それぞれを編集するには、以下のいずれかの方法でその集団に入る:
F3 を押す。
Menu バー
を選択する。右クリックメニュー
を選択する。
編集や書式変更したい集団内の物体を選択する。
編集や書式変更が完了したら、以下のいずれかの方法で集団から抜けると、集団全体の選択状態に戻る:
Ctrl + F3 を押す。
Menu バー
を選択する。右クリックメニュー
を選択する。
Ungrouping¶
集団内の物体のいずれかをクリックして集団を選択する。
選択ハンドルが表示されている状態で、以下のいずれかの方法で物体の集団を解散する:
Menu バー
Ctrl + Shift + Alt + G
右クリックメニュー
Fontwork¶
利用者ノート
この機能を使うつもりはないので読み流す。
Fontwork ではテキスト美術作品を作成する。その作品にはさまざまな設定(線、面、位置、寸法)があり、さまざまな効果を選択できる。Fontwork は LibreOffice Writer, Calc, Draw, Impress で利用できるが、それぞれのアプリケーションにおける Fontwork の表示方法は若干異なる。
Creating Fontwork¶
Drawing ツールバー の Insert Fontwork 図像をクリックするなどして Fontwork Gallery ダイアログボックスを開く。
ダイアログボックスから Fontwork スタイルを選択し、OK ボタン を押す。選択した Fontwork がページの中央に表示され、ダイアログボックスが閉じる。
Fontwork テキストをダブルクリックして編集モードに切り替える。
Fontwork の既定テキストを置き換えるために必要なテキストを入力すると、テキストが既定テキストの上に表示される。
Esc を押すか、Fontwork の外側をクリックすると、テキストが既定テキストに置き換わる。
Fontwork toolbar¶
Fontwork ツールバー は Fontwork 物が選択されると表示され、活動する。ツールバーが表示されていない場合は、Menu バー を選択する。また、Sidebar Properties 甲板 に Fontwork 盤が開き、そこには Fontwork ツールバー と同じ用具がある。
- Insert Fontwork Text
Fontwork Gallery ダイアログボックスを開く。
- Fontwork Shape
選択物の形状を変更する。図像脇にある ▼ をクリックするとサブツールバーが開き、異なる Fontwork 形状を選択できるようになる。
- Fontwork Same Letter Heights
選択物の文字の高さを変更する。文字の高さが異なるという通常の高さにするのと、すべての文字の高さが同じ高さにするのを切り替える。
- Fontwork Alignment
枠内のテキストの配置を指定する。テキストが二行以上にわたる場合にのみ文字揃えの効果を見ることができる。
モードではすべての行が完全に満たされる。- Fontwork Character Spacing
文字間の間隔と kerning pairs を使用するかどうかを選択する。100% は通常の文字間隔、100% 未満は文字間隔が狭く、100% 以上は文字間隔が狭くなる。
- Toggle Extrusion
Fontwork 物を押し出しを使って 3D 形状に変換する。詳しいことは Draw Guide にある。
Editing Fontwork¶
Fontwork にはこの章で述べられている書式のすべてを適用することが可能だ。線の性質は 3D 効果のない Fontwork に割り当てろ。また、選択ハンドルとともに表示される点々トを動かして修正する Fontwor 図形もある。これは、台形や平行四辺形の基本図形の角度の変更と似ている。
Barcodes and QR codes¶
Writer, Calc, Impress, Draw はバーコードや QR コードを生成することができる。
Generating¶
Menu バー QR and Barcode Code ダイアログボックス を開く。
からURL/Text 欄に必要な情報を入力する。
Error correction で利用可能な選択肢から誤り補正係数を選択する。生成像の複雑さが決まる。
Margin 欄に必要な余白を入力します。余白はコードの周囲に置かれる。
Type ドロップダウンリストで利用可能な選択肢からコードの型を選択する。
OK ボタン を押してコードを生成し、QR and Barcode Code ダイアログボックス を閉じる。
Editing¶
バーコードまたは QR コードが生成されたら、コード内で右クリックし、 QR and Barcode Code ダイアログボックス を開く。
を選択してQR and Barcode Code ダイアログボックス で必要な情報を変更する。
OK ボタン を押してコードを再生成し、QR and Barcode Code ダイアログボックス を閉じる。