Writer Guide Chapter 6, Formatting Pages: Advanced ノート¶
Introduction¶
この章は次の使い方を述べている:
段組
枠
表組
区画
文書内で紙の向きを変える
境界と背景
印刷用ページ行間を使う
Tip
Options ダイアログボックス 内の次の項目をオンにしておくとページレイアウトは容易になる:
ページ 内
Text boundaries
Object boundaries
Table boundaries
Section boundaries
ページ 内
Paragraph end
Tabs
Breaks
その他の項目も
読者ノート
第六章にして気づいたが、英単語の section を節と区画のどちらに訳すか、文脈から判断しないとノートにならない。章の下位要素なら節、それ以外の何かの一部分を構成するものなら区画としておく。
Choosing a layout method¶
最善のレイアウトとは次の要因によって異なってくる:
どのような文書に最終的にするか
どのような情報を文書に含めるか
文書を印刷物や PDF などの固定形式で発行するか、HTML や EPUB などの可変形式で発行するか、複数の形式で発行するか
以下に例を挙げる。挙げた技法はすべてこの章で説明している:
本書のように、テキストが一列、テキストのない図式がいくつか、説明がある図式がいくつかある本の場合、基本的レイアウトにはページスタイルを使用し、必要に応じて説明テキストの横に表組を使用して図式を配置する。
索引やその他の文書で、テキストが二段組になっており、テキストが左側の段から右側の段、そして次のページへと順番に続いている場合は区画(二段組以上)を用いる。文書の表題(最初のページ)が全ページ幅の場合は一段の区画に入れる。
複雑なレイアウトの新聞で、ページ内に二列や三列の段組があり、あるページから数ページ後のある場所まで記事が続くような場合は基本的レイアウトにページスタイルを使い、リンクされた枠内に記事を配置する。必要であれば画像をページの固定位置に固定する。
Tip
HTML や EPUB など、固定されていない形式で出版する文書には最小限のレイアウト技術を使え。いくつかの方法(段組、枠、幅広表組)はこれらの形式にうまくエクスポートできないことがありがちだ。
Using columns to define the page layout¶
Default Page Style など、基本的なページスタイルは文書で用いる最も一般的なレイアウト(単段組または複段組)で定義することを勧める。その後、異なる段数のページに対してページスタイルを追加的に定義可能だ。
Note
単一ページに異なる数の列を組み合わせたい場合は Using sections for page layout で述べられるように、区画を用いる必要がある。
ページスタイルの段数を定義するには:
Menu バー の
を選択(あるいは同等のUI 操作)Columns タブ に移動
Settings 区画で次を指定:
Columns: 段数
Width and Spacing: 段間隔
Separator Line: 段間に垂直分離線を表示するかどうか
を指定する。Writer の組み込み段組レイアウトのいずれかを用いるか、カスタマイズ段組レイアウトを作成しろ。
OK ボタン を押す。
Formatting column width and spacing¶
Width and Spacing 区画で AutoWidth を選択すると、等しい幅またはあらかじめ設定された幅の段が作成される。段の幅 [1] と間隔をカスタマイズするには:
AutoWidth をオフ
Width 欄に各列の幅を入力
Spacing 行でに各段間の間隔を入力
三段以上指定する場合は Column スピンボックスの矢印ボタンを使って段間をスクロールしろ。
Formatting separator lines¶
段間に必要なのは空白だけかもしれないが、分離線を作る方法はこうだ:
Style ドロップダウンリストを使用して線のスタイルを選択
Width スピンボックスで線幅を 0.25 pt から 9.0 pt の範囲で指定
Height スピンボックスで必要な線の高さを段の高さ [1] に対する百分率で指定
100% 未満の高さの場合、Position ドロップダウンリストを使用して区切り線の垂直方向の配置を選択
Color ドロップダウンリストから線色を選択
読者ノート
次の公式を暗記しておくと何かと便利だ:
1 point = 1/12 pica = 1/72 inch = 127/360 mm = 0.3527 mm.
Distributing text across columns¶
テキストが列に追加されると、テキストはある段からその次の段に流れる。
すべての段の高さ [1] がだいたい同じになるようにテキストを均等に分配するには、複数段区画を用いる。Formatting a section into columns で述べられる。
Tip
¶
が表示される。多くの場合、段の予期せぬ動作は、通常は見えないが場所を取っている余分な段落が原因だ。
Using frames for page layout¶
枠は、新聞やその他のレイアウトを多用する文書を作成する際に便利だ。 枠には、テキスト、表組、複数段、画像、その他のオブジェクトを含められる。枠には次のような用途がある:
ロゴやページの片隅にある「速報」のニュースボックスなど。
ある枠の内容を別の枠にリンクすることで、あるページのテキストを次のページよりも離れた別のページで継続できるようにする。
写真などのオブジェクトにテキストを回り込ませる。
LibreOffice では枠を繰り返し用いるページスタイルが使用できないため(ヘッダーまたはフッターに固定されている場合を除く)、必要な基本的ページレイアウトのスケッチを作成し、さまざまな枠のおおよその位置とその目的を示すことを検討しろ。設計の混乱を避けるため、異なるページレイアウトの数はできるだけ少なくしろ。
枠の位置には特に注意しろ。枠を配置する視覚的に効果的な方法は、枠の左余白をその上の段落の余白と揃えることだ。これを行うには、上の段落と同じスタイルの空白の段落に枠を挿入する:
を選択
Frame ダイアログボックス Position and Size タブ Position 区画で Horizontal ドロップダウンリストの:guilabel:From Left を選択して枠を必要な位置に正確に配置する。
また、折り返しの種類と枠とテキストの間隔についても考えろ。枠をテキストの近くに配置する代わりに Wrap タブ を使って両者の間に余白を入れろ。
枠を個別に整理したり、枠スタイルを定義して適用したりするには Chapter 9, Working with Styles を参照しろ。
Creating a frame¶
枠を作成するには、以下のいずれかの方法を用いる:
Frame ダイアログボックス が開く。この段階で枠の特性を設定するか、OK ボタン を押してカスタマイズを後回しにする。
を選択して空の枠を作成する。テキストを選択し、Frame ダイアログボックス を開く。枠をカスタマイズし OK ボタン を押す。選択テキストは通常のテキストフローから取り除かれ、枠にはまる。
と選択してを選択して空の枠をすばやく描く。マウスポインターの形が変わる。クリックしてドラッグすると空の枠が描かれる。
以下から物の種類を選択して数式または OLE 物を挿入する。アイテムが挿入され枠内に表示される。
枠に中身を追加するには、まず、ページ上のどこか空いている場所をクリックして枠の選択を解除する。次に枠内をクリックしてキャレットを置く。メインページと同じように中身を追加する。終わったら枠の選択を解除する。
Frame toolbar¶
枠を作成または選択すると Frame ツールバー が表示される。既定では Formatting ツールバー の代わりに表示される。 を使用して表示することも可能。
Moving, resizing, and changing frame attributes¶
オブジェクトが Writer に追加されると、あらかじめ決められた型の枠で自動的に囲まれる。この枠によって、オブジェクトがページ上にどのように配置されるか、また文書内の他の要素とどのように相互作用するかが設定される。枠を編集するには、用いる枠スタイルを変更するか、文書に追加するときに手動で書式を設定する。枠スタイルについては Chapter 9, Working with Styles で説明。
枠の寸法や位置を変更するには、枠を選択し、マウスか Frame ダイアログボックス を使う。マウスを使ったほうが速いが、正確さに欠ける。
Tip
大まかなレイアウトにはマウスを、微調整にはダイアログボックスを使うといい。
枠の寸法を手動で変更するには、次のいずれかの方法を用いる:
寸法調整ハンドルをクリックし、適切になるまでドラッグする。
枠に中身を追加する(例えば、大きな写真を追加すると枠は自動的に大きくなる)
Frame ダイアログボックス に戻り、寸法やその他の特性を設定する。
マウスを使って枠の位置を変更するには、
辺のいずれかをドラッグ&ドロップするか、
枠の辺の上にマウスポインターを置く。
ドラッグ&ドロップで適切に移動すると、マウスポインターが四頭矢印に変わる。
枠の寸法を変更するには、寸法調整ハンドルのいずれかをドラッグする。辺のハンドルをドラッグすると、テキスト枠が一次元だけ拡大または縮小され、角のハンドルをドラッグすると、両方の次元で拡大縮小される。
これらのリサイズ操作は比率を歪める。Shift を押しながらハンドルをドラッグすると枠は同じ比率を保つ。
Frame ダイアログボックス を開くには、枠を選択して右クリックメニューから を選択する。
枠の境界を追加または削除するには、次のいずれかを行う:
Frame ツールバー の関連ボタンをクリックしていくつかの選択肢を表示する
Frame ダイアログボックス を開き、Borders タブ に移動し、Line Arrangement 区画で Presets から No Borders を選択
枠に無境界スタイルを割り当てる
枠スタイルについては Chapter 9, Working with Styles を見ろ。
Note
枠の境界線と
メニュー を使って表示されるテキストの境界線 ( ) を混同するな。Anchoring frames¶
枠を繋留させるには、枠をクリックして次のいずれかを行う:
右クリックして
を指すFrame ツールバー の Select anchor for object 図像をクリックして錨の種類を選択
Frame ダイアログボックス を開いて Position and Size タブ を開く
繋留の種類は次のとおり(読者:ラベル表記はダイアログボックス準拠にした)
- To page
枠はページの余白に対して同じ位置を保つ。テキストを追加・削除しても枠は動かない。この方法は枠を特定のテキストと視覚的に関連付ける必要がない場合に便利だ。新聞など、レイアウトを多用する文書を作成する場合や、テキストをページ上で縦方向に中央揃えする場合によく使われる。
このオプションは非推奨だ。
- To paragraph
枠は段落に関連付けられ、段落とともに移動する。余白や他の場所に配置することもできる。また、マスター文書で使用される文書で、テキストをページの中央に配置するためにも使用される(ページに繋留された枠はマスター文書から消える)。
- To character
枠は文字に関連するが、テキストの並びにはない。段落とともに移動するが、余白や別の場所に配置することもできる。この方法は段落への繋留と似ている。
- As character
枠は他の文字と同様に文書内に配置されるため、テキスト行の高さや改行に影響する。テキストを追加または削除すると、枠はテキストと一緒に移動する。
文中に小さな図像を順番に追加するのに便利
画像を空の段落に固定し、ページ内で予期せぬ動きをさせないようにするのにも最適
Linking frames¶
文書の異なるページにある枠同士をリンクすることができる。中身は自動的に次から次へと流れる。この技法は記事を別のページで続ける必要があるような新聞を設計するときに便利だ。
Note
一つの枠から複数の枠に直接リンクすることは不可能。
ある枠を別の枠にリンクさせる手順:
リンク元の枠を選択
Frame ツールバー の Link Frames 図像をクリック
次の枠(空でなければならない)をクリック
リンクされている枠を選択すると既存のリンクがかすかな接続線で表示される。リンクを解除するには Frame ツールバー の Unlink Frames 図像をクリックする。
リンク元枠の高さは固定だ。この高さは手動で変更することも、Frame ダイアログボックス Position and Size タブ を使って変更することもできるが、中身の寸法に自動的に合わせることはできない。枠連鎖の最後の枠だけがその高さを中身に合わせることが可能だ。
Frame ダイアログボックス の次のタブ群はページは、枠スタイルのそれと同じだ。詳しくは Chapter 9, Working with Styles を見ろ。
Wrap
Borders
Area
Columns
Transparency
Macro
Frame ダイアログボックス Options タブ には選択された枠と、その枠のリンク先またはリンク元の枠の名前が表示される。この情報は Sequence 区画で変更可能。このタブでは枠の内容、位置、寸法を保護し、 accessibility 情報を設けるオプションも選択可能。枠に情報内容がなく、単なる装飾である場合は Decorative をオンにする。
Using tables for page layout¶
表組を使用した一般的なレイアウトを実現する方法をいくつか。データ表組の使用については Chapter 13, Tables でやる。
Creating sideheads using¶
側見出しや傍注は、履歴書や計算機の利用者手引などでよく使われる。本文をオフセットして余白(通常は左側)を作り、そこに側頭や注を配置する。最初の段落は側見出しの横に揃えられる。
Note
側見出しは Chapter 9, Working with Styles で説明されているように、Marginalia 枠スタイルを使って枠内にテキストを配置することによっても作成可能。
Example¶
側見出しで用いる表組を作成する:
表組を表示したい場所にキャレットを置く
を選択 (or Ctrl + F12)
Insert Table ダイアログボックス で見出しのない二列一行の表組を定義する。Style で None を選択し、表組の境界線をなくす。
表組右クリックメニューから
を選択Table Properties ダイアログボックス Columns タブ で列幅を設定
Table Properties ダイアログボックス Table タブの Spacing 区画で Above と Below の値を、通常のテキストの段落に定義した Above paragraph と:guilabel:Below ¶graph の間隔と同じにする
Properties 区画でこの表組に名前を付ける
OK ボタン を押す
数字認識をオフにして、Writer がプレーンテキストであるべき数字を整形しようとしないようにするには:
表組にキャレットを置き、Menu バー から
を選択Format Number ダイアログボックスで Category が Text に設定されていることを確認
OK ボタン を押す
Tip
この表組形式を頻繁に用いる場合は、Chapter 13, Tables 参照。
を使用して表組スタイルとして保存するとよい。Using sections for page layout¶
A section is a block of text that has special attributes and formatting.
次のように用いる:
テキストの書き込みを保護する
テキストを隠秘する
別の文書の中身を動的に挿入する
文書の一部に列、余白の字下げ、背景色、背景画像を追加する
文書の一部の脚注と注釈をカスタマイズする
Creating sections¶
区画を作成する手順:
文書内の、新しい区画を挿入したい箇所にキャレットを置くか、新しい区画に配置したいテキストを選択する
Menu バー で
を選択Insert Section ダイアログボックス が開く
Insert ボタン を押す
Insert Section ダイアログボックス にはタブが五つある:
Section タブ を使用して区画の属性を設定する
Columns タブ を使用して区画を列に整形する
Indents タブ を使用して区画の右余白と左余白からの字下げを設定する
Area タブ を使用して区画の背景に色や画像を追加する
Footnotes/Endnotes タブを使用して区画の脚注と巻末注をカスタマイズする
ダイアログボックスを閉じる前であればいつでも、Section タブ 以外のタブページを Reset ボタン を押して既定設定に戻すことが可能。Section タブ の変更を元に戻したい場合は手動で行う必要がある。
Naming sections¶
区画名は New Section 一覧の名前欄に自動的に入力される。名前を変更するには、名前を選択してその上に打ち込む。この名前は Navigator ウィンドウの Sections 品目に表示される。区画に意味のある名前を付けるとたどるのが簡単になる。
Linking sections¶
他の文書の内容を区画に挿入し、他の文書が更新されるたびに Writer に更新させることができる。
Note
他の文書の一部分しかを挿入したくない場合は、当該箇所が区画として文書内に存在することを確認しろ。
区画を別の文書にリンクするには、次の手順に従う:
ダイアログボックスの Link 区画で Link をオン
ファイル名欄フィールドの右にある Browse… ボタンをクリック
必要な文書を見つけて選択し Insert ボタンをクリック。選択文書の名前が File name 欄に表示される。
選択文書の区画だけを挿入するには、Section ドロップダウンリストから必要な区画を選択
リンクを自動または手動で更新するには、後述の Update links を参照しろ。
Write-protecting sections¶
区画の内容を編集できないように書き込み保護するには、Write Protection 区画で Protect をオンにする。
Note
書き込み保護は区画の内容しか保護しない。属性や書式整形は保護しない。
Password-protecting sections¶
Caution
パスワードは高度なツールを使わないと取り戻せないので忘れてはいけない。
区画の属性や書式を特に他人に編集させないように、パスワードで区画を保護する手順:
Protect と With password をオン
Enter Password ダイアログボックスで Password フィールドにパスワードを入力し、Confirm フィールドに再度パスワードを入力する。
OK ボタン を押す。
区画の属性や書式を編集しようとする人は、パスワードの入力を求められる。
Hiding sections¶
区画を隠秘して、画面に表示したり印刷したりしないようにすることが可能だ。隠秘条件を指定することも可能。例えば、特定の読者からしか区画を隠秘しないことができる。試験などの文書の生徒用および教師用のコピーを含む単一の原書を作成する場合に便利だ。
Note
区画がページ唯一の中身であるか、区画がヘッダー、フッター、脚注、巻末注、枠、表組のセル内にある場合は、区画を隠秘することはできない。
区画を隠秘するには、ダイアログボックスの Hide 区画で Hide オプションを選択する。
特定の条件下でのみ区画を隠秘するには With Condition 欄に必要な条件を入力する。条件の入力に用いる構文と演算子は、数式の入力に用いるものと同じだ。 Chapter 17, Fields に詳細がある。
区画がパスワードで書き込み保護されている場合、表示有無を切り替えるのにパスワードを入力する必要がある。
Formatting a section into columns¶
ページの一部を一段組にし、他の部分を二段以上にすることも可能だ。例えば、三段組の新聞記事にページ幅の見出しを付けるような場合だ。
Tip
この方法では複数段組のページでテキストを選択して一段組に変更することは不可能だ。代わりに、一段組のページスタイルを定義してから、そのページで二段組にしたいテキストを選択する必要がある。
Insert Section ダイアログボックス Columns タブ を使用して区画を列に書式設定する。
区画にテキストを追加すると、テキストはある段から次の段に流れる。次に述べる方法のいずれかで、段全体にテキストを分配させる:
- Evenly distribute contents to all columns
このオプションを選択すると、Writer はテキストの量に応じて段の長さ [1] を調整し、すべての段がほぼ同じ長さになるようにする。テキストを追加または削除すると段は再調整される。
このオプションが選択されていない場合、段は新聞スタイルで埋まる。一段ずつ、最初の段から。最後の段は他のものより短くなることがある。
Indenting the section from margins¶
区画の右余白と左余白から字下げを設定するには Indents タブ を使う。
Before section 欄と After section 欄に所望の左余白と右余白の字下げをそれぞれ入力する。タブの右側にあるプレビューがある。
Changing the background of the section¶
現在の区画の背景に色や画像を追加するには Area タブ を使用する。このページは、段落、枠、表組、その他のオブジェクトの Area タブ と似ている。 Defining borders and backgrounds 参照。
Customizing footnotes and endnotes in a section¶
Insert Section ダイアログボックス Footnotes/Endnotes ページを使用して現在の区画の脚注と巻末釈をカスタマイズする。
Customizing footnotes¶
区画の脚注に文書内の他の脚注とは別の番号を付け、その番号の書式を設定する手順:
Footnotes 区画で Collect at the end of text をオン
Restart numbering をオン
区画の脚注を 1 以外の番号で開始するには Start at 欄に所望の番号を入力する
ドロップダウンリストで脚注の番号付け形式を選択
選択した番号形式にテキストを追加するには、Before 欄と After 欄を用いる。
Customizing endnotes¶
区画の巻末注を文書ではなく区画の末尾に表示するには、Endnotes 区画で Collect at end of section をオンにする。
現在の区画の巻末注に文書内の他の巻末注とは別の番号を付け、その番号の書式を設定するには、前節の手順を Endnotes 設定に適用する。
Editing and deleting sections¶
区画を編集するには Menu バー の Edit Sections ダイアログボックス で Section 一覧の名前をクリックして編集したい区画を選択する。
を選択する。Editing section attributes¶
選択した区画の名前を変更するには Section 欄に入力する。
Edit Sections ダイアログボックス では選択した区画のリンク、書き込み禁止、隠秘の属性を編集することも可能。次を参照:
Linking sections
Write-protecting sections
Hiding sections
Editing the format of a section¶
選択した区画の書式を編集するには Options… ボタンをクリックする。
Options ダイアログボックス にはタブが四つある:
Columns
Indents
Background
Footnotes/Endnotes
これらのタブは前述の Insert Section ダイアログボックス のものと同じだ。Options ダイアログボックス の Background タブ は Insert Section ダイアログボックス の Area タブ に対応している。
タブをダイアログボックスが開いたときの状態に戻すには Reset ボタン を押す。
オプションの設定を保存するには OK ボタン を押す。
Removing sections¶
選択した区画を削除するには Remove ボタン を押す。これによって区画の内容が削除されるわけではなく、その内容は文書の一部となる。中身がリンクされていた場合は埋め込まれる。
Updating links¶
Writer はリンクされた区画を自動的に更新可能だが、リンクを手動で更新することもできる。保護された区画を更新するには、先に保護を解除する必要がある。
リンクを自動的に更新するように Writer を設定するには、または自動更新をオフにする手順:
Options ダイアログボックス を開く
ページ を選択
Update links when loading 区画でいずれかのオプションを選択:
- Always
リンクを含む文書を開くとプロンプトなしで自動的にリンクを更新
- On request
リンクを更新する前にプロンプト
- Never
文書を開いてもリンクを更新しない
OK ボタン を押す。
リンクを手動で更新するには:
リンクを含む文書を開く
を選択
Edit Links ダイアログボックス の一覧から更新するリンクに対応するファイルを選択
Update ボタンを押す。
Close ボタン を押す。
Removing links¶
ファイルへのリンクを削除し、その内容を埋め込むには、Edit Links ダイアログボックス で削除したいリンクに対応するファイルを選択し、Break Link ボタンをクリックする。この操作では、区画内のテキストは削除されない。必要であれば、テキストを手動で削除する必要がある。
Defining borders and backgrounds¶
境界と背景は、段落、ページ、枠、区画、ページスタイル、段落スタイル、文字スタイル、枠スタイルなど、Writer の多くの要素に適用可能だ。境界と背景のダイアログページはそれぞれの場合で似ている。
Tip
ページ背景は用紙全体を塗りつぶすことも、余白の範囲だけを塗りつぶすこともできる。Chapter 9, Working with Styles 参照。ページ境界線はヘッダーやフッターがある場合はその部分も含めて、余白の範囲だけを囲む。
表組、索引、目次、書誌にも境界線と背景をつけることができるが、背景の選択肢は Color か Image に限られる。
Adding a border¶
枠を選択して右クリックし、コンテキストメニューから Borders タブ を選択する。
を選択する。境界には成分が三つある:
境界がどこに来るか、
境界がどのように見えるか、
境界の周りにどれだけの空間が残されるか。
オプションとして影もある。
- Line Arrangement
境界線の位置を指定する。既定で五つ用意されているが、User-defined 領域でカスタマイズしたい線をクリックすれば思いどおりの配置にすることが可能。各行は個別に整形可能。
- Line
境界のスタイル、幅、色を指定する。各性質には属性がある。選択された属性はダイアログボックスの左側にある User-defined サムネイルの黒い矢印で強調表示された境界に適用される。
- Padding
境界と要素の内容の間にどれだけの空間を設けるかを指定する。左、右、上、下に指定できる。四辺の間隔を同じにするには Synchronize をオンにする。
- Shadow Style
いつでも要素全体に適用される。
影の位置 Position
要素からの距離 Distance
色 Color
Adding a color to the background area¶
まず、枠を選択して右クリックメニューから Frame ダイアログボックス で Area タブ を選択し Color を選択する。パレットから選択するか、新しい色を作成し、OK ボタン を押して背景に適用する。
を選択する。Tip
選択された単語やその他の文字の場合、背景は highlighting と呼ばれる。選択肢は Color か None のみ。
Adding an image to the background¶
背景に画像を追加するには Area タブ を選択し、Image を押す。左側の一覧から選択するか、独自の画像を追加する。
LibreOffice から供給されている画像を使うには、サムネイル一覧からそれを選ぶ:
Options 領域で画像の配置を選択する:
- Style
カスタムの位置、寸法、敷き詰め、引き伸ばし。
- Size
幅と高さを指定する。選択した寸法に合わせて画像を伸縮させるには Scale を選択する。
- Position
画像を表示する位置を選択する。
OK ボタン を押して画像を背景に適用する。
画像を追加またはインポートするには:
Add / Import ボタンをクリックする。Import ダイアログボックスが開く。
選択した画像が、左側のサムネイル一覧と Area タブ 右側のプレビュー欄に表示される。
Adding a gradient, pattern, or hatch to the background¶
背景にグラデーション、パターン、線影を追加するには、Area タブ を選択し、必要な背景型を選択する。ダイアログボックスにその型の選択肢が示され、右側にプレビューされる。一覧から必要な意匠を選択するか、この枠に用いる新しい意匠を作成する。OK ボタン を押して背景に適用する。
グラデーション、パターン、線影の定義については Draw Guide を参照しろ。
Deleting a color, gradient, image, or other background¶
背景を削除するには、Frame ダイアログボックス Area タブ で None ボタンを押す。
Adjusting the transparency of the background¶
透明度は、透かし [2] を作成したり、色や画像を淡くしたりするのに便利だ。 Transparency タブ を使って透明度の種類を定義する。選択の詳細については Draw Guide を参照。
Using document themes¶
文書テーマは、さまざまな書式選択を集合にまとめ、二回のクリックで適用および変更できる。テーマカラーは LibreOffice 7.6 で実装された。フォントと書式の設定は後のリリースで実装される予定だ。本節はテーマカラーについての紹介だ。
LibreOffice にはテーマカラーの集合がいくつか用意されており、他の集合を定義することもできる (Chapter 20, Customizing Writer)。
テーマカラーには Dark 1, Light 1, Accent 1 などの名前がある。
テーマカラーはスタイルで用いることも手動で適用することも可能。
テーマを用いるように文書を設定するには、通常のカラーパレットではなく、テーマカラーパレットからフォント、背景、オブジェクトの色を選択する。パレットの最初の行にはテーマカラーが含まれ、他の行には修正が含まれる。
テーマカラーを変更するには、Menu バー の Theme ダイアログボックス で別のテーマを選択する。テーマカラーとして定義された色は文書内で変更される。スタイルを変更したり、オブジェクトを個別に変更したりする必要はない。
を選択し、Using page line-spacing for printing¶
ページ行間は二ページが隣り合わせになるような印刷文書 (本やパンフレットなど)や、複数段組のレイアウト、両面印刷を意図した文書で特に有用だ。
ページ行間を用いるには、ページスタイルと段落スタイル、または含める個々の段落のオプションを選択する必要がある。
To enable a page style for page line-spacing¶
ページ行間に含めるページスタイルは、それぞれ個別に有効にする必要がある。
以下のいずれかの方法で、選択したページスタイルの Page Style ダイアログボックス を開く:
そのスタイルを使用している任意のページで右クリックメニューから
を選択そのスタイルを使用している任意のページで、Menu バー から
を選択Sidebar Styles 甲板 に移動し、上部にある Page Styles タブ を選択
Page タブ の Layout Settings 区画で Use page line-spacing をオン
Reference Style を指定
OK ボタン を押す。
Note
Reference Style では、そのスタイルで指定された行間隔を使用して、目に見えない垂直(組版)格子を設定する。Page line-spacing が効いている段落では、フォントサイズや画像の有無にかかわらず、その行間隔が使用され、テキスト行の下端が次の格子行に揃う。Writer は隣接する段、対向するページ、用紙の両面に印刷されるテキストの基準線をこの見えない格子に合わせる。
選択された Reference Style またはそれを継承したものを持つすべての段落は自動的にページ行間が有効になる。
To enable paragraph styles for page line-spacing¶
Sidebar の Styles 甲板 で有効にする段落スタイルを右クリックし を選択
Paragraph Style ダイアログボックス で Indents & Spacing タブ を開く
Activate page line-spacing をオンにして段落スタイルでページ行間を有効にする。オフにすると段落スタイルでページ行間が無効になる。ページスタイルでページ行間が無効になっている場合、このオプションは無効だ。
To enable paragraphs for page line-spacing¶
有効化したい段落をすべて選択し、Menu バー から
を選択するParagraph ダイアログボックス で Indents & Spacing タブ を開く
以下同様
章末注