Writer Guide Chapter 9, Working with Styles ノート

Introduction

この章では Style ダイアログボックス の諸々のタブで利用できる多くのオプションを使用した、スタイルを作成または変更する方法について、より詳しく説明する。

Style ダイアログボックス は手動書式設定ダイアログボックスと同じタブを多く共有しているので、この章は手動書式設定の適用にも役立つ。もっとも、スタイルを使用するならば手動書式設定は必要でなくなる。

Creating custom (new) styles

LibreOffice が提供する定義済みのスタイルを使用するだけでなく、新しいカスタムスタイルを追加することもできる。Chapter 8, Introduction to Styles では、新規スタイルを作成する方法として次の三つを見た:

  • ドラッグアンドドロップ

  • Styles 甲板 New Style from Selection

  • Style ダイアログボックス

最初の二つはスタイルを作成する前に視覚効果を確認できて便利だ。スタイル(および他のスタイルとの関係)を完全に制御するには、この章で説明する Style ダイアログボックス を使用する必要がある。

Note

図表スタイルは別の方法で作成する。Chapter 13, Tables を見ろ。

Style dialog

Sidebar Styles 甲板 を開く。上部にある適切な図像をクリックして、作成したいスタイルの品目を選択する。

ウィンドウ内で右クリックし、コンテキストメニューから New… を選択する。表示されるダイアログボックスは選択したスタイルの種類によって異なる。

Tip

スタイルの新規作成と既存スタイルの変更に使用されるダイアログボックスはほとんど同じだが、例外がある。Using conditional paragraph styles を参照しろ。

Organizer tab

Organizer タブ は、すべてのスタイル区分(図表スタイルを除く)に共通で、区分間の違いはわずかしかない。したがって、このタブについてはここでの一度しか述べられない。

作成するスタイルに応じて、このタブには次のコントロールがある:

Name

すべての品目にある。作成するスタイルに名前を与える。

AutoUpdate

段落スタイルと枠スタイルにのみ適用される。オンである場合、そのスタイルで整形された段落や枠に手動で変更を加えると、Writer はそのスタイル自体に適用する。

Caution

文書内のスタイルを手動で上書きする習慣がある場合は AutoUpdate が有効になっていないことを確認しろ。そうしないと、文書が予期せず再整形されることになる。

Next Style

段落スタイルとページスタイルでのみ使用可能。同じ型の次の要素に適用されるスタイルを指定するために使用する。例えば、左ページスタイルの後には通常右ページスタイルが続き、最初のページスタイルの後には左ページスタイルが続き、見出しの後にはテキスト本文が続く、といった具合だ。

Inherit from

段落スタイル、文字スタイル、枠スタイルで使用可能で、継承階層におけるスタイルの位置を決定する。新しいスタイルのすべての開始特性は、ここで指定されたスタイルから継承される。

Category

全スタイルで使用可能。これを使用して、新しいスタイルを区分のどれかに関連付ける。定義済みスタイルの区分を変更することは不可能。この項目を設定しておくと Styles 甲板 の内容を絞り込むときに便利だ。

Contains 区画

スタイルの特質の概要が示される。

Style inheritance

段落スタイルまたは文字スタイルを新規作成する場合、既存スタイルを設定の出発点として採用できる。この意味で、LibreOffice はスタイルと連動する。

スタイル設定が継承される場合、親スタイルの変更は、そこから継承される子スタイルすべてに影響する。スタイル間の接続を確認するには、Styles 甲板 下部のドロップダウンリストから Hierarchical ビューに切り替える。たとえば、見出しスタイルはすべて Heading というスタイルを継承している。

継承は、同時にプロパティを変更できるスタイルの一族を作成する方法だ。例えば、見出しをすべて緑色にすると決めた場合、親スタイルのフォント色を変更するだけで望ましい結果を得ることができる。

ただし、親スタイルの引数に加えた変更は、子スタイルの同じ引数に以前に加えた変更を上書きしない。たとえば、Heading 2 のフォント色を緑に変更した場合、Heading スタイル(親)のフォント色を赤に変更しても Heading 2 のフォント色には影響しない。

どの性質がスタイルに固有であるかは、Organizer タブ の Contains 区画を見れば簡単に確認できる。子スタイルの性質を親スタイルのものにリセットしたい場合は、Paragraph Style ダイアログボックス および Character Style ダイアログボックス の下部にある Reset to Parent ボタンを押す。

Example: Changing a property of a parent style

Heading 1Heading 2 だけでなく、すべての見出しのフォントを変更したいとする:

  1. Styles 甲板 を開く

  2. Paragraph Styles タブ をクリック

  3. Heading を右クリック

  4. Edit Style… を選択

  5. Font タブ を選択

  6. フォントを選択

  7. OK ボタン を押す

これで Heading 1 から Heading 10 までのフォントが一度の操作で変更される。

Working with paragraph styles

これらすべてを設定する必要はない。ほとんどの場合、特にスタイルをリンクしたり、新しいスタイルを類似のスタイルに基づかせたりする場合は、いくつかの属性のみを変更する必要がある。

Indents & Spacing tab

Indents & Spacing タブ では、段落の字下げ、行間、段落と上下の段落の空きを設定できる。

タブの Indent 区画を使用して、これらのパラメータを使用して字下げを設定する:

Before text

ページの左余白と段落領域の左端との間の隙間を制御する。負の値を入力すると、テキストは余白の左から始まる。これは、左余白がかなり広いが、見出しをページの中央に配置したい場合に便利だ。

After text

ページの右余白と段落領域の右端との間の隙間を制御する。負の値を入力すると、テキストがページの右余白にはみ出る。

First line

段落領域に対する段落の最初の行のオフセット(正または負)を入力する。正の値を入力すると、最初の行の字下げが大きくなり、負の値を入力すると、最初の行の開始位置が段落領域の左側になる。

Automatic

オンにすると、最初の行の字下げは自動制御される。フォントサイズとその他に基づいて Writer が計算する。

タブの Spacing 区画を使って、段落の上下の隙間を決める。見出しスタイルでは、空段落を挿入しなくても前の節のテキスト本文と分離できるように上に隙間を入れるのが通例だ。ある種の文書では段落間に隙間を入れるのもよくある。本書の本文スタイルは連続する段落の間に隙間を残すように設定されている。同じスタイルの段落間の隙間を削除するオプションを選択できる。

Note

Options ダイアログボックス LibreOffice Writer‣Comparison ページ のオプションは上の隙間と下の隙間を一緒にするか(既定)、大きい方の隙間だけを適用するかを制御する。詳細は Chapter 20, Customizing Writer を見ろ。

段落間の間隔は段落内の行間には影響しない。行間は Line Spacing 区画で制御する。

Single

既定設定。段落に単一行間を適用する。行間はフォントサイズに基づく自動計算。

1.15 lines

行間を 1.15 行に設定する。縦方向の空間を使うことなくテキストの見栄えを良くする。

1.5 line

行間を 1.5 行に設定する。

Double

行間を 2 行に設定する。

Proportional

百分率を入力する。100% は一行間隔、200% は二行間隔といった具合だ。

At least

行間に使用する最小値を(選択した単位で)入力する。

Leading

連続する二行のテキストの基準線間の垂直空間の高さを制御するには、値を入力する。それが単一行間隔値に加算される。

Fixed

行間隔の正確な値を入力する。

Tip

同じ段落で異なるフォントサイズを使用すると、行間が不揃いになることがある。行間を均等にするには、ドロップダウンリスト覧で Fixed または At least を選択し、使用する最大のフォントサイズを考慮した十分な行間を作成するのに十分な大きさの値を指定する。

このタブの最後のオプションは Activate page line-spacing だ。これは 後述する Use page line-spacing オプションと連動する。これらのオプションの使い方についてはヘルプおよび Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を見ろ。

Alignment tab

テキストの水平アライメントを変更するには Alignment タブ を用いる。

  • Left

  • Right

  • Center

  • Justified

の中から選択する。選択結果はタブの右側にあるプレビュー窓に表示される。

Justified を選択すると段落の最終行をどのように扱うかを設定できる。既定では、Writer は最終行を左(開始)に揃えるが、中央揃いか両端揃いかを選択できる。つまり、最終行の単語はその行を完全に占めるように間が空く。最終行を両端揃いにし、 Expand single word を選択した場合、両端揃いの段落の最終行が単一単語で構成されている場合、この単語は文字間に隙間を挿入して引き伸ばされ、行の全長を占めるようになる。

Alignment タブ は Text-to-text 垂直整列を制御するためにも用いられる。同じ行に複数のフォントサイズがある場合に便利だ。行のフォントのうち、

  • Automatic

  • Base line

  • Top

  • Middle

  • Bottom

の間で揃える要素を選択しろ。

Text flow options for paragraph styles

Text Flow タブ には次の三つの部分がある:

  • Hyphenation

  • Breaks

  • Options

Hyphenation options

Hyphenation 区画で Automatically がオンである場合、次の選択権が行使可能だ:

Don’t hyphenate words in CAPS

すべて大文字で書かれた単語を分綴しない。

Don’t hyphenate the last word

段落の最後の単語を分綴しない。

Characters at line end

行末に残す最小文字数を指定する。

Characters at line begin

ハイフンに続く行頭の最小文字数を指定する。

Maximum consecutive hyphenated lines

分綴を許す連続した行の最大数。組版上の標準は 2 だ。

Minimum word length in characters

分綴を許す最小の単語長を文字数で指定。

Hyphenation zone

単語を分綴できない水平隙間の長さを指定。この値を指定すると、両端揃いテキストでは単語間の隙間が大きくなり、非両端揃いテキストでは段落余白からの距離が大きくなる。

Breaks options

Breaks 区画では、段落を新しいページまたは段から開始させ、改行位置、新しいページのスタイル、ページ番号を指定することが可能だ。この選択肢の典型的な使い方は、新しい章の最初のページを新しい(通常は右側の)ページから始めることだ。

新しいページを常に特定のスタイルで開始するには、次の設定を選択する:

  • Breaks 区画で Insert をオン

  • TypePage に、PositionBefore に設定されていることを確認

  • With page style をオンにし、ドロップダウンリストからページスタイルを選択

  • 前の章からページ番号を続けるには Page number を選択しない。各章のページ番号を 1 から再開するには、Page number をオンにして、それを 1 に指定する。

Note

新しい章の最初のページを常に右ページで開始したい場合は、Page Style ダイアログボックス Page タブ Layout 設定欄でこの選択を行って、最初の章ページのページスタイルが右ページにしか設定されていないことを確認しろ。

Other options

Text Flow タブ Options 区画には段落がページの底に収まらない場合にどうするかを制御する設定が用意されている:

Do not split paragraph

段落が一ページの下に収まらない場合、段落全体が次のページの頂上に移動する。この場合、ページの底部に大きな空白が生じる可能性がある。

Keep with next paragraph

ページの最後の段落にならないように、見出しや一覧のリード文に使用する。

Orphan controlWidow control

未亡人と孤児は組版用語だ。本文から引用すると:

An orphan is the first line of a paragraph alone at the bottom of a page or column. A widow is the last line of a paragraph that appears alone at the top of the next page or column.

これらの選択肢を使って、段落がページや列をまたいで分割できるようにするが、ページや段のいちばん下または上に少なくとも二行は一緒に残るようにする。何行を残すかを指定できる。

Font options for the paragraph style

Paragraph Style ダイアログボックス にある次の三つのタブは書体の体裁を制御する設定専用だ:

  • Font タブ

  • Font Effects タブ

  • Position タブ

最初の二つのタブは簡単で、選択肢の多くは Creating a new character style で述べられる文字スタイルの作成時に使用するものと同じだ。段落スタイルを作成するときに使用できる選択肢についてここで説明する。

Tip

Font タブ の右下には Features… ボタンがある。開いたダイアログボックスで設定可能な機能は選択したフォントによって異なる。ここでは説明しない。

Specifying a relative font size

固定フォントサイズを指定可能だ。さらに、他のスタイル(リンクされたスタイル)に基づいてスタイルを作成する場合は、他のスタイルとの相対的フォントサイズを百分率または符号付きポイント値 (-2 pt, +5 pt, etc.) で指定可能。相対フォントサイズは Web ページでよく使われる。

例えば、Heading 1 段落スタイルは Heading スタイルに基づいている。Heading 1 のフォントサイズが 14 pt で、Heading 1 スタイルのフォントサイズが 130% と指定された場合、Heading 1 スタイルで整形された段落のテキストのフォントサイズは 18.2 pt となる。

フォントサイズを百分率で指定するには:

  1. Paragraph Style ダイアログボックス で Font タブ を選択

  2. Size 欄で百分率を記号 % 付きで入力

同様に、プラス記号またはマイナス記号の後に、基本フォントサイズに加算または減算するポイント数を入力することも可能。

相対フォントサイズから絶対フォントサイズに戻すには、希望するフォントサイズをポイント (pt) のような具体的な単位で入力しろ。

Selecting a language for a paragraph style

文書に選択されている言語 [1] によって、綴字、類語、分綴、小数点および千単位区切り記号、既定の通貨形式に使用される辞書が定まる。辞書がインストールされている言語しか使用できない。

文書内では任意の段落スタイルに言語を個別に適用可能だ。この設定は文書全体の言語よりも優先される。

Paragraph Style ダイアログボックス Font タブ では、辞書がインストールされている言語が Language 一覧に小さな図像で表示される。綴字検査の際、Writer はこのスタイルの段落に対する正しい辞書を使用する。

複数の言語で文書を書く場合、リンクされたスタイルを使って、言語オプションしか異ならない段落スタイルを二つ作成することが可能だ。その後、段落スタイルの他の特質のいくつかを変更したい場合、親スタイルを変更することだけすればよい。

たまに異なる言語の単語を挿入して綴字検査で間違って拾われるのを避けるために、文字スタイルを使用する方が便利だ。Creating a new character style で議論する。

Tip

Language[None] を選択するのが、URL やプログラミングコードなど、検査したくないテキストが段落に含まれている場合に便利だ。

Options for positioning text

Paragraph Style ダイアログボックス Position タブ に画面や印刷ページのテキストの位置に影響するオプションがすべて集合している。

Position 区画を使用して、上付き文字と下付き文字、H:sub:2`O や M:sup:`2 のように、通常の活字行の上または下にある文字、の体裁を制御する。通常、上付き文字や下付き文字は段落全体にではなく、文字の群れに適用する。したがって、これらの引数は文字スタイルを定義するときに限り変更し、段落スタイルについては既定設定のままにすることが強く勧められる。

Position タブ の第二区画は段落領域の回転を制御する。段落を回転させる一般的な用途の一つは、狭い図表の列の上に見出しを合わせることだ。もう一つは、横長ページに縦長のヘッダーとフッターを作成するだ。詳しくは Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を見ろ。

Scale width スピンボックスは回転したテキストを水平方向に圧縮または伸張するフォント幅の百分率を制御する。

Tip

回転させた図表の見出しは通常、垂直ではなく角度をつけた方が読みやすくなる。角度のついたテキストを作成するには、Drawing ツールバー からテキストオブジェクトを作成し、任意の角度に回転させる必要がある。Chapter 11, Image and Graphics 参照。

Example: Rotating the text in a paragraph style

既存図表に対して、図表の見出しを回転したものを適用する例:

  1. 段落スタイルを Table Heading から新規作成する。名前を Table Heading Rotated などとする。

  2. Paragraph Style ダイアログボックス Position タブ Rotation / Scaling90 degrees を選択

  3. 図表の見出し行を選択し Table Heading Rotated を適用する。見出し行のセル内のテキストが回転する。

  4. 見出しがセルの最上部揃いに配置されている場合、セルの最下部揃いに配置を変更することができる。これを行うには次のいずれかを行う:

    • Table ツールバー Align Bottom 図像をクリック

    • Menu バー の Format‣Align TextBottom を選択

読者ノート

本書の記述はやや怪しい。図版どおりにならない場合には左揃いや右揃いも試せ。

Spacing options

段落内の文字の間隔を個別に制御するには Position タブ の Spacing 区画を使用する。ドロップダウンメニューで既定以外のオプションを選択した場合は、入力欄を使用してテキストを拡大または縮小する値をポイント単位で入力する。

Pair kerning オプション(既定)は特定の文字対間の隙間を増減して、テキスト全体の見栄えを改善する。Kerning は、特定の文字の組み合わせに対して文字間隔を自動的に調整する。Kerning は特定のフォントタイプでのみ利用でき、印刷文書では印刷機がサポートしている場合に限り機能する。

読者ノート

Kerning - Wikipedia を読んでおくといい。

Controlling tab stops

無境界の図表はページ全体に素材を配置するためのより良い問題解決法と一般的には考えられているが、タブで十分な状況もある。管理が容易で適用が早いという利点もある。

Caution

タブを使用する必要があり、かつ文書を人に送信する場合は既定のタブストップを使用するな。受信者が既定のタブストップを定義しており、著者の使用しているそれと異なる場合、受信者の機械では段落の体裁が大きく異なる可能性がある。段落または段落スタイルでタブストップを明確に定義しろ。

段落スタイルでタブストップを定義するには Tabs タブ を使用する。ここでは、タブのタイプを選択できる:

  • Left

  • Right

  • Center

  • Decimal: 小数点として使用する文字

および Fill Character を選択できる。タブ前のテキストの終端とタブ後のテキストの始端の間に表示される文字を指定する。

また、対応する欄に入力してカスタム充填文字を作成することもできる。その一般的な用例としては次のようなことが挙げられる:

  • 目次の見出しとページ番号の間に点々を追加する

  • 記入用のフォームを作成する際にアンダースコアを追加する

新しいタブストップを作成するには、左余白からの相対位置、タブの型、充填文字を指定し、New ボタンを押せ。タブストップの位置を変更するには、ページの右側にあるボタンを使用して、所望の位置に新しいタブストップを作成し、古いタブストップを削除しろ。

ページ余白を超えるタブを定義することはできない。無境界図表を使用しろ。

Outline & List tab

Chapter 8, Introduction to Styles で説明したように、Outline & List タブ を使用して任意の段落スタイルにアウトラインレベルを割り当てろ。この機能により、Tools‣Heading Numbering… に一覧されているスタイルを使用して、見出しとともにそれらの段落を含む目次を作成することが可能だ。

このタブを使用すると段落スタイルを一覧スタイルに関連付けることもできる。詳細と例については Chapter 12, Lists を見ろ。

Setting up a drop cap

Drop caps [2] は一般に最初の段落スタイルにしか適していない。 Paragraph Style ダイアログボックス の Drop Caps タブで性質を定義しておくことが可能だ。

Display drop caps を選択すると、他の選択肢も有効になる:

  • 占有行数

  • 拡大する文字数(最初の単語全体が必要な場合は、対応する欄をオンにする)

  • Drop caps とテキストの隙間

Drop caps は段落の他の部分と同じフォントと同じ特質を用いるが、特定の文字スタイルを用いれば簡単に体裁を変更することができる。たとえば、drop caps の色を変えたり、輪郭効果を適用したりすることができる。対応するドロップダウンメニューで用いたい文字スタイルを選択する。

Background (area), highlighting, and transparency

段落に背景色、グラデーション、パターン、ハッチング、画像を追加することは枠の代用となる。Paragraph Style ダイアログボックス Area タブ で背景をカスタマイズできる。選択肢については Chapter 6, Formatting Pages: Advanced で記述している。

Area タブ を操作する際には、次の点を考慮するとよい:

  • 定義済みの色の一覧に希望の色がない場合は、Chapter 20, Customizing Writer で説明されているように、自分で色を定義することが可能

  • 段落領域と段落内のテキストに異なる背景を選択可能(テキストには Highlighting タブを使用)

  • 領域処理は段落領域にしか適用されない:字下げされた段落を定義した場合、段落と余白の間の隙間は段落の背景色を持たない

Transparency タブ では選択背景の透明度を選択可能だ。値の範囲は 0% から 100% だ。値が大きいほど透明性がより高い。

Borders

境界は、枠を用いずに段落をテキストから切り離したり、本書のようにヘッダーやフッターの領域をメインテキスト領域から切り離したり、見出しスタイルによっては装飾的な要素を設けるためによく使われる。次の点を考慮しろ:

  • 境界と段落の間隔が字下げやタブに与える影響

  • 複数の段落を囲むように境界線を引きたい場合は Merge with next paragraph をオンにしておく

  • 多くの場合、余白は同じ効果をもたらす

Borders タブ については Chapter 4, Formatting Text も見ろ。

Using conditional paragraph styles

段落スタイルを条件付きにするということは、それが使われる場所によって書式が変わるということだ。例えば MyTextBody スタイルを既定では黒にし、背景が青の枠内では白にすることができる。

条件付き書式の最も一般的な使い方は、おそら単一スタイルアウトラインだ。単一スタイルのアウトラインは Numbering List スタイルで設計されたアウトライン番号付けの一種だ。異なるアウトラインレベルに対して異なるスタイルを使用する代わりに、Tab を押して副見出しを作成するときに番号の書式を変更する。

単一スタイルのアウトラインの唯一の厄介な点は、階層がすべて同じように見えることだ。そこで便利なのが条件付きの段落スタイルだ。

  1. Outline & List タブ で段落スタイルをアウトラインスタイルに割り当て、

  2. Condition タブ を開く。

  3. そこでアウトラインスタイルのレベルを他の段落スタイルに割り当てることができる。

そして、段落スタイルを使用中に Tab を押すと、アウトラインの各階に異なる書式が適用され、単一スタイルのアウトラインがそれ単品よりもさらに便利になる。

条件付きスタイルを作成するとは、「この条件ではスタイルを他のもののようにする」ということだ。たとえば「フッターに入力するときは、このスタイルを my_footer 段落スタイルのようにし、図表に入力するときは、このスタイルを table_text 段落スタイルのようにする」のようなものだ。

さらに、スタイルの通常の(無条件)性質を設定するだけでなく、さまざまな状況で他のスタイルをどのように見せるかを定義する必要がある。これを行うには Condition タブ を使用する。

Note

Default, Heading 1, Heading 2 などの定義済みスタイルは、Text body を除いて、条件付きに設定すること不能。

Caution

スタイルを新規作成して条件付きにする場合は Paragraph Style ダイアログボックス を初めて開いた状態で行う必要がある。ダイアログボックスが閉じた後、再びそれを開いても Condition タブ は表示されない。

条件付き段落スタイルを設定するには:

  1. 段落スタイルを新規に定義する

  2. スタイルの段落プロパティをすべて選択する(まだ OK ボタン を押さない)

  3. Condition タブ をクリック

  4. Context 一覧で最初の条件を選択し、右側の Paragraph Styles 一覧でこの条件に必要なスタイルを選択

  5. Apply を押す

  6. 別のスタイルにリンクさせたい各条件について 4. と 5. を繰り返す

  7. OK ボタン を押す

スタイルが選択されるとテキストの書式がその Context に依存することがわかる。

Working with character styles

文字スタイルは段落スタイルの書式を上書きする。段落全体ではなく、単語や句などの文字の群れに適用される。他の部分に影響を与えずに、段落の一部の体裁や属性を変更したい場合に主に使われる。文字スタイルによって得られる効果の例としては 太字斜体 の書体、色のついた単語などがある。

文字スタイルのその他の使い方については本書の他の箇所で説明している。これらの使い方には、章番号、ページ番号、一覧番号を周囲のテキストよりも大きくしたり、ハイパーリンクの書式を整形したりすることが含まれる。一部の単語(例えば、名前や異なる言語の単語)を綴字誤りとして検出させたくない場合、文字スタイルの性質で適用する言語を定義することが(その言語があれば)可能だ。

Creating a new character style

Character Style ダイアログボックス のタブは段落スタイルのタブと似ている:

  • Organizer タブ を使用して文字スタイルに名前を付け、必要な場合、階層を設定する。

  • Font タブ を使用して、文字スタイルのフォント、スタイル、およびサイズを選択する。フォントサイズは、文字スタイルが適用される段落のフォントサイズの百分率またはポイントの増減として指定可能。また、文字スタイルが適用されるテキストの言語を指定可能であり、異なる言語の単語を挿入して、正しい辞書を使用して綴字を検査することが可能。

  • フォントの色、下線、浮き彫り、その他の効果などの属性を設定するには Font Effects タブ を使用する。例えば、非表示のテキストを頻繁に使用する場合、 Hidden オプションがマークされた文字スタイルを定義すると便利だ。浮き彫り効果は drop caps や章番号や表題の他の部分をより強調するのに適していることがある。

  • テキストに色の付いた背景を適用するには Highlighting タブを使用する。Standard ツールバー Highlight Color ツールを使用するのと同じ効果が得られる。

  • テキストに境界と影を適用するには Borders タブ を使用する。

  • 既定の添え字や上付き文字に満足できない場合は、Position タブ を使って下付き文字や上付き文字を作成する。同じタブで、回転、圧縮、拡大テキストを作成可能。

Note

文字グループを回転させる場合、回転させたテキストを行内に収めるか、行の上下に展開させるかを指定する必要もある。この性質は文字スタイルに対してのみ有効だ。

Working with frame styles

枠はしばしばテキストや画像の入れ物として使われる。同じような目的で使われる枠の見てくれに整合性を持たせるために、目的ごとに枠のスタイルを定義しておくとよい。

Writer には定義済みの枠スタイルがいくつか用意されており、必要に応じて変更したり、枠スタイルを新しく定義したりすることが可能だ。枠スタイルの定義と適用方法は他のスタイルと同様だ。

Tip

ページレイアウトの目的によっては、枠と区画の使い方はかなり重複している。枠と区画の使い方については Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を見ろ。

How frame styles work

オブジェクトが Writer に追加されると、あらかじめ決められた型の枠で自動的に囲まれる。この枠によって、オブジェクトがページ上にどのように配置されるか、また文書内の他の要素とどのように相互作用するかが設定される。枠を編集するには、使用する枠スタイルを変更するか、文書に枠が追加されたときに手動で上書きする。

枠とオブジェクトは一緒に使われるため、時には別々の要素であることを忘れがちだ。図式のように、枠とオブジェクトを別々に編集できる場合もある。

Note

スタイルを使用する他の要素とは異なり、枠は、その用途が多様であるため、そのスタイルによって部分的にしか定義できない。錨や保護要素など、枠の要素によっては個々の枠に対して手動で定義する必要がある。

枠を手動で整形するには、Menu バー の Insert‣Frame‣ を選択する。開いたダイアログボックスには、枠スタイルが設定されたときに利用できるすべての設定と、枠が挿入されたときにのみ利用できる設定が含まれている。詳しくは Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を見ろ。

Planning the styles

画像を混在させて使用する場合は、関連する二つのスタイルを定義するとよい。一つは背景が白の画像スタイル用の境界付きスタイル、もう一つはそれ以外の背景用の境界なしスタイルだ。また、テキストだけの枠を設計することもできる。

そうでなければ、既定の枠スタイルがほとんどの使用者の要望を網羅する。唯一必要と思われるのは、テキスト枠用のスタイルだ。

Creating or modifying frame styles

枠スタイルの設定にアクセスするには Styles 甲板 の枠スタイルを右クリックし、コンテキストメニューから New… または Edit Style… を選択する。

Type タブ

枠の寸法と位置を設定する。ここで最も便利なオプションの一つは AutoSize で、枠を含む物に自動的に合わせる。枠スタイルが自動的に使用される場合は、これをオンにする必要がある。

Options タブ

枠の内容を印刷するか、読み取り専用文書で編集可能にするか、装飾だけにするかを設定する。このタブではテキストの方向も設定する。右から左へのテキスト方向を使用する言語の中身に枠を使用する場合に便利だ。

Wrap タブ

おそらく、枠にとって最も重要なタブだ。テキストを枠に対してどのように配置するか、テキストを枠にどの程度近づけるかを設定する。枠の内容を周りの段落から目立たせたい場合は、折り返しを:guilabel:&Wrap Off に設定する。

Area タブ

背景色、ビットマップ、ハッチング、グラデーション、パターンを設定する。このタブは主に複雑なページレイアウトのテキスト枠で、テキスト枠がページの一般的な背景とは異なる体裁を持つ場合に便利だ。

Transparency タブ

選択した背景の透明度を設定する。値の範囲は 0% から 100% だ。

Borders タブ

枠線の属性を設定する。

Columns タブ

このタブは枠をテキストに使用しない限り無視することが可能。オプションは Chapter 6, Formatting Pages: Advanced で説明するページスタイルの設定に使用するものと同じ。

Macro タブ

使用者が枠を操作したときに動作を引き起こすために、枠で使用するマクロを設定する。これらのオプションはオンラインライターや HTML 文書に便利だ。

Working with page styles

ページスタイルはページ特質(余白、ページサイズ、ヘッダー、フッターなど)を制御する。段落や文字、枠とは異なり、ページは性質を直接適用することはできない。ページの性質を変更する場合、実際には基礎となるページスタイルを変更することになるので、その変更はそのページスタイルを使用するページすべてに適用される。ページ個別の性質を変更するには、ページスタイルを新規作成する必要がある。

Creating a new page style

ページスタイルを作成する手順:

  1. Styles 甲板 を開き

  2. Page Styles タブ をクリック

  3. ウィンドウの任意の場所を右クリックし、New… を選択

Organizer tab

Organizer タブ については Organizer tab に記述がある。

General settings for the page style

Page Style ダイアログボックス Page タブ では、ページの一般的な設定を制御することができる。タブには三つの区画とプレビュー領域がある。

Paper Format 区画では用紙判を指定できる。定義済み書式の中から選択するか、User を選択して Width 欄と Height 欄を使用して独自の用紙判を定義する。Portrait または Landscape から用紙の向きを選択する。印刷機に盆が複数ある場合は、新しいページスタイルでページを印刷する盆を指定できる。

Margins 区画で余白の大きさを単位で指定する。Layout Settings 区画で Page layoutMirrored を選択した場合、余白の名前が LeftRight から InnerOuter に変わる。

Gutter 余白は、ページの左端(または内側)と左余白(または内側余白)の間に残す余白で、製本を可能にする。あるいは、Gutter 設定をゼロのままにして、ガター余白量を左余白または内余白の値に追加することもできる。Gutter position 設定も見ろ。

Layout Settings 区画で、ドロップダウンリスト覧から希望のページレイアウトを選択する。定義するページスタイルが左右両方のページに適用されるか(既定)、鏡映しにされたページに適用されるか、左右のページのみに適用されるかを決める。いくつかの考慮事項がある:

  • このスタイルで印刷したページを製本する場合は Mirrored レイアウトを選択しろ。

  • ページレイアウトで一般的なのは、左右と上下の余白を非対称にすることである。

    • 外側の余白(右ページの右余白)は内側の余白(右ページの左余白)より広く、

    • 下側の余白は上側の余白より大きい。

  • 新しい章の最初のページが常に右ページで始まるようにしたい場合は Layout Settings 区画で、最初の章ページのページスタイルが右ページだけに設定されていることを確認しろ。章の残りの部分の典型的な手順は、左ページと右ページの両方に単一の鏡映しページスタイル(おそらく Default Page Style から)を定義することだ。鏡映しページは異なるヘッダーとフッターを持つことができる。このようにすると、すべての章がページスタイルを二つ使うことになる。

  • 左ページと右ページに別々のページスタイルを定義することもできるが、それはページの体裁を大きく変えたい場合だ(余白や段組が異なる場合など)。その場合、最初のページスタイルの Next Style に左ページのみを設定し、その後に右ページのみを設定する。このようにすると、すべての章がページスタイルを三つ使うことになる。仮に、次のようなページスタイル名があるとする:

    • First Page

    • Left Page

    • Right Page

Page numbers ドロップダウンリストを使用して、このページスタイルに適用するページ番号スタイルを指定する。

Use page line-spacing前述 されている段落と段落スタイルの Activate page line-spacing と組み合わせる。これらのオプションの使用法の詳細については Chapter 6, Formatting Pages: Advanced を見ろ。

既定では、ページの背景(色や画像など)は余白を含むページ全体を塗りつぶす。背景を余白領域ではなくテキスト領域だけで埋めたい場合は、ダイアログボックスの右下にある Background covers margins をオフにしろ。

Area and Border tabs

Area タブ と Borders タブ については Chapter 6, Formatting Pages: Advanced で詳しく説明している。背景(余白を含むページ全体を覆う)を適用するには Area タブ を、ページのテキスト領域(余白の内側)の周囲に枠線を引くには Borders タブ を使用する。テキストエリアに影を付けることもできる。

Columns tab

Columns タブ を使用して、ページスタイルの段レイアウトを作成する。

  • Settings

  • Width and Spacing

  • Separator Line

の三つのセクションがある。希望の段数を選択する。複数段を選択すると二つの区画がアクティブになる。定義済み設定(等間隔の列)を使用するか AutoWidth をオフにして引数を手動で入力することができる。一ページに複数のカラムを使用する場合、段間の区切り線の位置と寸法を微調整することもできる。

Footnote tab

Footnote タブを使用して脚注の体裁を調整する。詳しくは Chapter 5, Formatting Pages: Basics を見ろ。

Working with list styles

一覧スタイルは段落スタイルと一緒に働く。一覧スタイルでは、字下げ、配置、一覧項目に使用する番号や箇条書きの文字を定義する。単純な箇条書き一覧から複雑な複数階層(入れ子)一覧まで、多くの一覧スタイルを定義できる。

他のスタイルと同様、一覧スタイルを使用する主な理由は整合性と作業の高速化だ。 Formatting ツールバー Toggle Ordered List または Toggle Unordered List 図像をクリックすると、単純な一覧をすばやく作成でき、 Bullets and Numbering ツールバー の図像を使用すると、非常に複雑な入れ子一覧を作成できるが、作成された一覧の体裁は望むものではないかもしれない。

Format‣ メニューの Bullets and Numbering を使えば、一覧の一部または全部を手作業で整形できるが、後で体裁を変更する必要がある場合は、手作業が多くなる。

一覧スタイルと段落スタイルがどのように連動するかについては Chapter 12, Lists を見ろ。

Creating a new list style

新しい一覧スタイルを作成するダイアログボックスには、先述 した通常の Organizer タブ に加え、六つのタブがある。

Unordered, Ordered, and Image tabs

Unordered, Ordered, Image の各タブには一覧項目の記号(箇条書きや数字)の定義済み書式が含まれている。これらのいずれかをスタイルに使用するには、画像をクリックする。太い枠線が選択されていることを示す。 Bullets タブの箇条書きはフォント文字で、Image タブ の箇条書きは画像だ。

Outline tab

Outline タブを使用して、定義済み入れ子一覧から選択する。後述するように、Position タブ と Customize タブ を使用して一覧をカスタマイズし、一つを選択して独自のスタイルの出発点として使用することもできる。

Position tab

一覧項目の記号と一覧項目のテキストの字下げと間隔を微調整するには Position タブ を使用する。このタブは Customize タブ と組み合わせて使うと特に効果的だ。

以下の設定は、個々のレベルごとに調整することも、すべてのレベルを一度に調整することもできる(すべてのレベルを同じにする)。

Aligned at

ページの左余白から測った番号記号の位置。

Numbering alignment

Left を選択すると番号記号が Aligned at 位置から直接始まるように揃う。Right を選択すると記号は Aligned at 位置の直前で終了するように揃う。Centered を選択すると記号は Aligned at 位置を中心に揃う。このオプションは段落の配置を設定せず、番号記号のみを設定する。

Numbering followed by

番号の後に続く文字:番号記号に続く文字(さらに Customize タブ で選択した任意の文字(句読点など)を番号の後に表示する)。タブストップ、隙間、なしから選択する。

Tab stop at

上記でタブストップを選択した場合は、タブの位置を指定可能。

Indent at

左ページ余白から番号段落または箇条書き段落の最初の行に続く行すべての開始位置までの距離。

Tip

Numbering alignment やその他の引数がどのように機能するかを十分に理解するには、十個以上の要素を持つ番号付き一覧を作成し、二桁以上の数字に十分な隙間が確保されていることを確認しろ。また、十以上の数字を右揃いにすることもできる。

Customize tab

アウトラインレベルのスタイルを定義するには Customize タブ を使用する。このタブで使用できるオプションは一覧で選択した印の型によって異なる。まず、左側で修正したい Level を選択する。十個のレベルを一度に修正するには、レベルとして 1 - 10 を選択する。定義済みのアウトラインから開始した場合、いくつかのレベルはすでに設定されている。

Number 欄で選択した番号付けスタイル(箇条書き、図形、番号付け)に応じて、以下の選択肢のいくつかがタブで利用できるようになる:

Start at

一覧の最初の値

Character style

数値や箇条書きに使用するスタイル

Show sublevels

番号付けスタイルに含める前のレベル。例えば 2 を入力し、前のレベルが A, B, C... の番号付けスタイルを使用する場合、現在のレベルの番号つけ方式は A.1 になる。

Separator
Before

番号の前に表示される任意のテキスト (e.g. Step)

After

番号の後に表示される任意のテキスト (e.g. .)

Character ボタン

Special Characters ダイアログボックス から一覧項目マーカーの文字を選択する

Graphics ドロップダウンメニュー

利用可能な画像の一覧を開くか、一覧マーカーとして使用するファイルを選択

WidthHeight

画像マーカーの寸法

Keep ratio

画像マーカーの幅と高さの比率を固定する

Alignment

画像物に対する配列調整

ダイアログボックスの右側には変更内容のプレビューが表示される。

Number ドロップダウンリスト Linked graphics を選択した場合、画像物は文書に埋め込まれるのではなくリンクされる。文書を別の計算機で開いた場合(同じ画像ファイルが両方の計算機の同じパスにある場合などは期待できないとして)、または使用されている画像ファイルが計算機の別の場所に移動された場合、箇条書きは表示されない。

既定値に戻すには、右下の Reset ボタンを押せ。アウトラインレベルに関係なく連続番号を使用したい場合は、タブ下部の Consecutive numbering をオンにする。

Solving formatting problems

Style Inspector と Style Spotlight という二つの機能は段落スタイルと文字スタイルの使用および直接整形に関連する書式設定の問題の検出と修正を手助けする。これらの機能により、LibreOffice と Microsoft Office の互換性が向上する。

Using the Style Inspector

Style Inspector は Sidebar にある (Alt + 6)。スタイル(段落および文字)のすべての属性と、キャレットのある段落または単語に存在する直接書式が表示される。これらの詳細は、文書内の書式が正しくなかったり、一貫性がないように見える原因を突き止める際に役立つ。

Style Inspector を使用してテキスト文書の書式問題を見つけろ。

  • 直接整形によって上書きされたスタイル性質は Paragraph Styles 木および Character Styles 木で灰色表示され、そのスタイル性質がもはや有効でないことを示す。

  • 子段落スタイルによって再定義された段落スタイル性質は灰色表示される。

  • 子文字スタイルによって再定義された文字スタイル性質は灰色表示される。

  • 文字スタイルと文字直接性質によって再定義された段落スタイルと直接性質は灰色表示される。

例えば、段落の余白が定規を使った直接書式設定によって変更された場合、段落スタイルの余白性質は灰色にされ、Style Inspector の Paragraph Direct Formatting 項目に余白性質が表示される。

別の例:Emphasis 文字スタイルが黄色の背景で単語を強調表示しているときに、使用者が誤って白色の背景を使用して上書きした場合、黄色の属性は灰色され、Style Inspector の Direct Formatting に白色が挙げられる。Style Inspector には親スタイルから分岐した属性しか表示されない。

Style Inspector のいくつかの機能は、主に上級者にとって興味深いものだ:

  • Style Inspector はテキストスパン、段落、しおりに関連するキャレット位置に、隠された RDF メタデータを表示できる。注釈付きテキストスパンの場合、Nested Text Content 項目で、入れ子になった注釈付きテキスト範囲とメタデータ欄の境界を表示できる。

  • カスタム色のメタデータ欄陰影は文書エディターでメタデータ品目を視覚化するために、注釈付きテキスト範囲またはメタデータ欄に設定できる。これらの欄陰影を無効または有効にするには、次のいずれかを行う:

    • Menu バー から View‣Field Shadings… をオンオフ

    • キーバインド Ctrl + F8

詳しくは:

Using the Styles Spotlight

Styles Spotlight は文書に存在するスタイルと手動書式を視覚的に表現する。段落と文字に対してしか機能しない。

Spotlight を活動開始するには:

  1. Sidebar Styles 甲板 に移動

  2. Paragraph Styles タブ または Character Styles タブ 下部にある Spotlight をオンにする

スタイル名の横に色と番号の付いた欄が表示され、段落スタイルの標識が左余白に表示され、テキスト内の文字スタイルが番号付きで強調表示される。

手動で書式設定された段落は余白の色標識にハッチングパターンで表示される。 Options ダイアログボックス LibreOffice‣GeneralExtended tips をオンにすると、ツールチップにスタイル名と、関連する場合は + Paragraph Direct Formatting の文字が表示される。


章末注