Writer Guide Chapter 3, Working with Text: Advanced ノート¶
Introduction¶
この章の内容:
組み込み言語ツール
ワイルドカードを含む、高度な検索と置換の手法
変更の追跡とコメントの挿入
脚注と巻末注
文書内リンク
アウトラインの折りたたみ
他の文書から資料を挿入する
行番号
この章の読者が Chapter 2, Working with Text: Basics に馴染んでいることを仮定される。
Options ダイアログボックス ページ で段落末尾印、タブ、改行などの書式設定補助項目を表示する設定にすることも推奨。
テキストの書式設定については Chapter 4, Formatting Text を見ろ。
Using built-in language tools¶
Writer には同一文書内に言語が複数混在している場合の作業を容易にするツールがいく用意されている:
サブメニューにある機能
Options ダイアログボックス
パラグラフと文字スタイル
Status バー で使える機能
選択テキストの言語を変更する主な利点は、
正しい辞書を使用して綴字を検証
ローカライズ版の次のものを適用できる:
AutoCorrect 置換表
類語辞書
分綴規則
文法チェック辞書も、選択した言語で利用できる場合がある。
段落や文字群の言語を None (Do not check spelling) に設定することも可能。このオプションは、Web アドレスやプログラミング言語のコード片など、綴字検査をしたくないテキストを挿入する場合に有用だ。
Using ¶
Menu バー
以下で、文書全体、段落ごと、あるいは単語や文字ごとに言語を設定可能:Character ダイアログボックス を開く。
は選択テキストに指定言語を適用する。適用したい言語がサブメニューに表示されていない場合は を選択してはキャレットのある段落に指定言語を適用する。
は指定言語を変更後に挿入されたテキストを含む文書全体に適用する。
サブメニューの Options ダイアログボックス で設定した既定言語に戻す方法のうちで最も速い。
オプションは、選択範囲、段落、全テキストのいずれかをUsing language settings in Options¶
文書全体の言語を変更するには Options ダイアログボックス ページ を用いる方法もある。 Default Languages for Documents 区画では異なる言語として明示的にはマークされていないテキストすべての言語を選択可能だ。
Caution
Options ダイアログボックス からの既定言語の変更は LibreOffice の一般設定の変更であるため、今後作成される文書すべてに適用される。現在の文書の言語のみを変更する場合は For the current document only を必ずオンにしろ。
Note
綴字検査はオンになっている言語に対してしか機能しない。所望の言語の横にこの記号が表示されていない場合は、Menu バー から
を使って辞書をインストールすることが可能。Using paragraph and character styles¶
Paragraph Style ダイアログボックス Font タブ で言語を変更すると、その段落スタイルを使用する段落すべての言語が変更される。
単一文書に異なる言語の段落全体を含めるには、言語ごとに異なる段落スタイルを使用しろ。例えば、英語とフランス語の段落を含む文書で、BodyText-EN と BodyText-FR を定義することなど考えられる。
スタイルの言語設定を管理する方法の詳細については Chapter 9, Working with Styles で習う。
Using the Status bar¶
段落を文書の他の部分の言語と異なる言語で検査するように設定するには、段落にキャレットを置き、Status バー の言語を変更する。この変更は、選択した段落のみに影響する。
綴字検査に使用される言語も Status バー の使用中ページスタイルの横に表示される。Status バー の言語をクリックするとポップアップメニューが現れる。
読者ノート
たぶん [None] と示されている部分を指している。
先述のように、このサブメニューにある
が段落や文書全体を既定言語に戻す最速の方法だ。Advanced find and replace techniques¶
単語や語句の検索と置換 (Chapter 2, Working with Text: Basics) に加えて、Find and Replace ダイアログボックス を使って、段落スタイルやテキスト書式の検索と置換を行うことが可能だ。
Find and replace paragraph styles¶
複数素材を組み合わせると、文書内の段落スタイルが不要になることがある。段落のすべてをあるスタイルから別のスタイルにすばやく変更する手順は:
Find and Replace ダイアログボックス Other options で Paragraph Styles を選択する。文書で使用されている段落スタイルの一覧が表示される。
テキストの書式や属性を指定している場合、このオプションは Including Styles と表示される。
No Format を選択すると属性が削除され、オプションが Paragraph Styles に戻る。
検索、置換したいスタイルを選択する。
Find, Find All, Replace, Replace All を適宜押す。
置換したい各スタイルについて、手順 2 と 3 を繰り返す。
Find and replace text formatting¶
上述の段落スタイルの Find または Replace 欄の中ではなく下に表示される。ドロップダウンリスト右側の下矢印をクリックしても選択肢は表示されない。
とは異なり、検索される書式や属性は文書内の書式の種類を見つける手順:
Other options を展開する。
以前の書式基準をすべて消去するには Find 欄をフォーカスして No Format ボタンをクリックする。選択した置換オプションを消去する方法も Replace 欄を同様に用いる。
Format… ボタンを押すと Character ダイアログボックスとよく似た Formatting ダイアログボックスが開く。いずれかのタブから書式を選択する。
直接書式設定によってのみ適用されたこの書式を見つけるには Including Styles をオフのままにする。文字または段落スタイルの内部にも適用されている書式を見つけるにはオンにする。
Find All を選択すると、見つかったすべての書式が強調表示される。
選択した書式を置き換えるには、Replace 欄をクリックし、 Format… を選択して、置換先書式を指定する。
Find Previous → Replace または Find Next → Replace を使用して、書式を順次置き換る。すべての書式を一度に変更するには Replace All を押す。
次にこのダイアログボックスを使用するときに失敗するのを避けるために、選択したすべての書式基準を消去する。
文書内の特定の語句の書式を変更する手順:
Find 欄に単語または語句を入力する。
Replace 欄に新しいテキストを入力し、変更する書式を選択する。
同じ単語や語句をそのままにして書式だけを変更したい場合でも単語や語句を入力しろ。
先ほどの手順のように Find ボタンと Replace ボタンを一つずつ押していったり、一度だけ Replace All を押したりする。
Similarity search¶
この選択肢は Find テキストと類似する用語を検索する。たとえば、類似検索では二文字だけ異なる単語を見つけることが可能だ。
Similarity search をオンにし、Similarities… ボタンを押すと、検索語の長さと異なる文字数でテキスト検索を変更できるダイアログボックスが開く。
- Exchange characters
交換可能な検索語の文字数。例えば、交換可能な文字を二文字指定した場合、”black”と “crack” は類似しているとみなされる。
- Add characters
単語が検索語の文字数を超えることが可能である最大文字数。
- Remove characters
単語が検索語より短くなることが可能である文字数。
- Combine
類似検索設定の任意の組み合わせに一致する用語を検索するならオン。
Search with wildcards and regular expressions¶
A wildcard is a special character that represents one or more unspecified characters.
ワイルドカードにせよ正規表現にせよ、それらを用いて複数の検索を一つにまとめることで、時間と労力を節約することが可能だ。
検索および置換時にワイルドカードと正規表現を使用するには、次の手順に従う:
Find and Replace ダイアログボックス で Other options を展開する。
Regular expressions をオンにする。
検索テキスト(ワイルドカードを含む)を Find 欄に入力し、置換テキストがあればそれを Replace 欄に入力する。
Find, Find All, Replace, Replace All のいずれかを押す。
Note
ワイルドカードとして定義された文字を検索するには、その文字の前にバックスラッシュを入力する。例えば $5.00 というテキストを見つけるには
\$5\.00
を検索する。
Tracking changes to a document¶
文書に加えられた変更を記録するには、次のような方法がある:
文書のコピーに変更を加えた後、Writer を使って二つのファイルを比較し、変更点を表示する。この方法は、他の方法によるファイルサイズや複雑さの増加を回避できるため、文書で作業しているのが自分一人の場合に特に便利だ。
元のファイルの一部として保存されたバージョンを保存する。この方法は、特に多くのバージョンを保存する場合、大きな文書や複雑な文書で問題を引き起こす可能性がある。
Writer の変更印(「赤線」だとか「改訂印」と呼ばれる)を使用して、追加、削除、移動された資料や変更された書式を示す。後になって各変更を確認し、受理または却下することが可能だ。
次の変更追跡機能の使い方が述べられている:
テキスト、画像、図表、その他の挿入と削除を追跡する
段落スタイルと文字スタイルの属性の変更を追跡する
空行を含む図表の行の挿入と削除を追跡する
追加または削除された資料とは異なる色で移動した資料を表示する
Navigator を使用して移動した資料を追跡する
脚注の削除と挿入を追跡する
目録項目での項目番号の変更を表示する
Note
すべての変更が記録されるわけではない。例えば、タブストップを左揃えから右揃えに変更したくらいでは記録されない。
Preparing a document for review¶
文書を他の人に送付して査読や編集を依頼する場合、編集者や査読者が改印をオンにする必要がないように、最初に文書を準備しておく。文書を保護した後、それ以降の使用者が保護をオフにしたり、変更を受理したり却下したりするには、正しいパスワードを入力する必要がある。
文書を開く。
を選択して、その文書に複数の版が含まれているかどうかを確認する。複数の版が表示されている場合は、現在版を別の名前で別の文書として保存し、この新しい文書を査読コピーとして使用する。査読コピーを開いた状態で、変更の記録がオンになっていることを確認する。記録がオンになっていると、次が強調表示される:
Menu バー
項目Track Changes ツールバー の Record Track Changes 図像
次のいずれかを行う:
Track Changes ツールバー の Protect Track Changes をクリック
を選択
Enter Password ダイアログボックスが開く。パスワードを二度入力。
OK ボタン を押す。
Tip
上記の手順 2 と 3 の代わりに、Security タブ を選択し、 Record changes をオンにしてから Protect… を押してパスワードを入力する方法もある。
からRecording changes¶
変更の記録(追跡)を開始するには、次のいずれかを行う:
Track Changes ツールバー の Record Track Changes をクリック
Menu バー の
を選択
変更の表示を表示または非表示にするには、
Track Changes ツールバー の Show track changes をクリック
Menu バー の
を選択
追跡された変更にコメントを入力するには、変更箇所にキャレットを置き、次のいずれかを行う:
を選択
Track Changes ツールバー の Insert Track Change Comment ボタンをクリック
変更記録を停止するには
を再度選択する。Recording inserted, deleted, and moved material¶
初期設定では挿入されたテキストには下線が引かれ、削除されたテキストには取り消し線が引かれ、どちらにも色が入り、余白に変更印が表示される。
既存の図表では、削除された行はピンク色で、挿入された行はシアン色で表示される。新しい空白の表は余白にマークされるが、行に色は付かない。
移動した箇所は緑色で表示され、二重下線(新しい場所)または二重の取り消し線(古い場所)で示される。
Recording changes of paragraph styles and other formatting¶
異なる段落スタイルが段落に適用されると、その変更は余白にマークで示される。
初期設定では文字スタイルの変更または手動で適用された文字属性は、属性(斜体や下線など)に加えて太字、色付きテキストで示され、変更は余白にマークで示される。
目録番号の変更では、目録項目すべての元の番号と新しい番号が表示される。
Outline tracking¶
アウトライン追跡では、Navigator を使用して、見出しとそれの同階層の次の見出しの間にあるあらゆる物という、文書の部分全体の順序の変更を追跡する。変更追跡を有効にした状態で Navigator の Move Heading Up および Move Heading Down ボタンを使用すると、ドラッグ&ドロップやカット&ペーストで移動した物と同じように、移動した物がマークされ追跡される。
アウトライン追跡は初期状態で有効になっている。無効にするには、
Navigator 上で Headings を右クリックし、
コンテキストメニューから
を選択する。
Viewing changes and comments¶
追跡された変更にマウスポインターを合わせると、変更の種類、作成者、日付、時刻を示すヘルプヒントが表示される。拡張ヒントを有効にすると、この変更に対して記録されたコメントも表示される。
記録されたコメントは、拡張ヒントとして表示されるだけでなく、Manage Changes ダイアログボックス の目録にも表示される。変更にコメントが記録されていない場合、コメントフィールドは空白になる。
追跡された変更から次の変更に移動するには、Track Changes ツールバー の Previous Change と Next Change 図像を使用する。
初期設定では追跡された変更はインライン表示される。削除または挿入を余白に表示するには、Track Changes ツールバー の Show track changes ドロップダウンメニューから選択する。
Accepting or rejecting changes¶
記録された変更を受理したり却下したりするには、次のいずれかを使用する:
Track Changes ツールバー
メニュー
右クリックメニュー
Manage Changes ダイアログボックス
Sidebar 内 Manage Changes 甲板
Track Changes menu and toolbar
サブメニューに表示されているのと同じ機能のボタンがある。
Right-click (context) menu
追跡された変更が表示されていない場合は、Track Changes ツールバー の Show track changes 図像をクリックするか、Menu バー で を選択する。
記録された変更の上にマウスポインターを置く。箱が表示され、変更の種類、変更者、日時に関する情報が表示される。
コンテキストメニューから
または を選択する。
Manage Changes dialog and Sidebar deck
Track Changes ツールバー の Manage Track Changes 図像をクリックするか、Menu バー から を選択する。
Manage Changes ダイアログボックス が開き、受理も却下もされていない変更が表示される。Sidebar の Manage Changes 図像をクリックすることでも同じ情報が表示される。
ダイアログボックスで変更を選択すると、その変更自体が文書内で強調表示されるので、何が変更されたかを目視で確認可能だ。
Accept または Reject をクリックして、選択した変更を受理または却下する。変更を個別に確認したくない場合は Accept All または Reject All を押すことも可能だ。
特定の人の変更だけを表示したい場合などでは Manage Changes ダイアログボックス Filter タブを用いる。絞り込み条件を指定した後 List タブに戻り、条件を満たす変更を表示する。
Comparing documents¶
査読者が自分の行った変更を追跡し忘れることがある。元の文書と編集後の文書を比較すれば、変更箇所を見つけることが可能だ。比較するには:
編集済みの文書を開く。
Track Changes ツールバー の Compare Non-Track Changed Document 図像をクリック。
を選択するか、Compare to Original Document ダイアログボックスで元の文書を選択し、開く (O) ボタン を押す。
Writer は変更を見つけて印を付け、Manage Changes ダイアログボックス を表示する。このダイアログボックスから、前述のように変更内容を確認し、変更を許可または却下することが可能だ。
この機能で使用する詳細さの度合いを設定するには、Options ダイアログボックス ページで設定を構成する。 Chapter 20, Customizing Writer で詳細が述べられる。
Merging modified documents¶
ここまで説明した工程は一度に一人の査読者が担当する場合に効果的だが、複数の査読者全員が文書の編集済みコピーを返信することもある。Writer には、追跡された変更を含む文書を元の文書に併合する機能があるが、この機能を実現するための条件はかなり限定的だ:編集された文書が異なるのは記録された変更点のみであり、その他の原文はすべて同一でなければならない。
文書を併合するには(原文書ではなく)編集された文書すべてに変更が記録されている必要がある。
原文書を開く。
Track Changes ツールバー の Merge Track Changed Document 図像をクリックする。
を選択するか、ファイル選択ダイアログボックスが開く。原文書に
その後の変更がない場合、そのコピーは併合される。
何らかの変更が加えられている場合、併合が失敗したことを知らせるエラーダイアログボックスが開く。
文書が併合されると、原文書にコピーから記録された変更が表示される。
すべてのコピーが併合されるまで繰り返す。
これで記録された変更のすべてが開いているコピーに含まれる。このファイルを別の名前で保存しろ。
Adding other comments¶
これまで見てきたコメント機能とは別に、著者と査読者が意見を交換したり、提案を求めたり、注意が必要な項目に印を付けたりするために使用できるコメント機能がある。
段落を複数含むテキストブロックを選択してコメント用に強調することも、一箇所にコメントを挿入することも可能だ。コメントを挿入するには、
テキストを選択するか、コメントを参照する場所にキャレットを置く。
次のいずれかを行う:
右クリックして
を選択キーバインド Ctrl + Alt + C
Track Changes ツールバー の Insert Comment 図像をクリック
コメントの錨点はページの右側にあるコメントテキスト入力欄と点線で結ばれている。また、水平定規の右側に Comments ボタンが追加され、これをクリックすることでコメントの表示有無を切り替えることが可能だ。
コメントを作成すると、その作成者名と作成タイムスタンプが自動的に追加される。この名前には Options ダイアログボックス ページ の内容が使われる。
コメントを入力し終えたら、文書のページ上の他の場所をクリックしろ。そうしないと、コメント欄から移動できなくなる。
複数の人が文書を編集した場合、各執筆者には異なる背景色が自動的に割り当てられる。ある著者が別の著者のコメントと重なるテキストを選択した場合、二番目のコメントは最初のコメントと入れ子になる。
コメントを右クリックするか、左下の矢印をクリックすると、コンテキストメニューが表示され、
現在のコメント、
現在のコメントスレッド全体、
同じ作者のコメントすべて、
文書内のコメントすべて
を削除可能だ。このメニューから
を選択すると、コメントのテキストに基本的な書式を適用するダイアログを開くことも可能だ。フォントの種類、サイズ、配置を Menu バー で変更することも可能だ。文書が査読、コメントされ、原著者の行動が必要な場合、コメントのコンテキストメニューの選択肢を使用して各コメントに Resolved または Unresolved の目印を付けることが可能だ。Resolved のコメントをマークすると、コメント欄の日付の下に Resolved という文字が挿入される。Menu バー の を使用して、文書内のすべての解決済みコメントの表示を切り替えることが可能だ。コメントに回答を追加することも可能だ。
あるコメントから別のコメントに移動するには、Navigator を開き、 Comments ノードを展開する。コメントテキストをダブルクリックすればキャレットが文書内のコメントの錨点に移動する。
また、Navigator 上部の Navigate By ボックスで Comments を選択し、その横にある上下の矢印をクリックして、次のコメントや前のコメントに移動することも可能だ。キーボードを使用して移動することも可能だ:
Ctrl + Alt + Page Down
Ctrl + Alt + Page Up
文書内のコメントを印刷するには、Print ダイアログボックス の Comments ドロップダウンリストでいずれかのオプションを選択する。
Using footnotes and endnotes¶
脚注は参照されているページの床下に表示される。注は文書の最後に集められる。
脚注と巻末注を効果的に扱うには以下を行う必要がある:
初期設定値が合わない場合は、脚注を挿入して書式を定義する。
ページ上の脚注の位置と、区切り線の色と線スタイルを定義する。Chapter 5, Formatting Pages: Basics で述べられる。
Inserting footnotes and endnotes¶
脚注または巻末注を挿入するには:
脚注または巻末注印を表示したい位置にキャレットを置く。
Menu バー で Standard ツールバー の Insert Footnote または Insert Endnote 図像をクリックする。
から関連項目を選択するか、脚注または巻末注マーカーがテキストに挿入され、選択に応じて、キャレットがページ床板の脚注領域または文書末尾の巻末注領域に移動する。この領域に脚注または巻末注の内容を入力する。
脚注、巻末釈の設定を変更するには、Menu バー の
を選択する。脚注設定で指定された自動番号付け順序を使用するか、カスタム番号を指定するかを選択するには、
Insert Footnote/Endnote ダイアログボックスで指定する。
既存の脚注や注は、他のテキストを編集するのと同じ方法で編集することが可能だ。
脚注や注を削除するには脚注マーカーを削除する。脚注や注の内容は自動的に削除され、他の脚注や注の番号も自動的に調整される。
Formatting footnotes and endnotes¶
脚注自身の書式を設定するには、Menu バー の Settings of Footnotes and Endnotes ダイアログボックスで構成する。
を選択する。Linking to another part of a document¶
トピックの順序を入れ替えたり、資料を追加または削除したり、見出しを書き換えたりすると、文書内の他の部分への入力済み相互参照は簡単に古くなる。
Writer には参照を最新の状態に保つための方法が二つ備わっている:
ハイパーリンク
自動相互参照
どちらの方法も、同じ文書の他の部分や別の文書にリンク可能だ。
どちらの方法も結果は同じだ。文書を開いているときにリンクを Ctrl を押しつつクリックすると、被参照項目に直接飛ぶ。しかし、両者には大きな違いもある:
ハイパーリンクのテキストは、リンクされた項目のテキストを変更しても自動的には更新されないが、変更されたテキストは相互参照で自動的に更新される。
ハイパーリンクを使用する場合、リンクの内容(テキストやページ番号など)を選ぶ余地がないが、相互参照を使用する場合、選択肢がある。
画像などのオブジェクトにハイパーリンクし、そのハイパーリンクに有用なテキストを表示させるには、そのようなオブジェクトに有用な名前を明示的に与えるか、 Hyperlink ダイアログボックス を使って表示テキストを変更する。対照的に、キャプション付きの図への相互参照は、有用なテキストを自動的に表示するように設定でき、名前の変種もいくつか選択可能だ。
Writer 文書を HTML ファイルに保存すると、ハイパーリンクは生きたままだが、相互参照はそうではない。
PDF ファイルにエクスポートすると、両方とも生きたままになる。
Using cross-references¶
見出し、キャプション、その他のリンクされた項目が書き換えられた場合に相互参照のテキストが更新されるようにするには自動相互参照を使用する。詳しくは Chapter 17, Fields でやる。
Using bookmarks¶
ブックマークは Navigator に一覧表示され、マウスをシングルクリックするだけでそこから直接アクセス可能だ。HTML 文書ではブックマークはハイパーリンクで飛ぶことが可能である錨に変換される。ブックマークへの相互参照も可能だ。これも詳しくは Chapter 17, Fields でやる。
Using hyperlinks¶
Web サイトのアドレスや URL など、ハイパーリンクとして使用できるテキストを入力し、 Space または Enter を押すと、Writer は自動的にハイパーリンクを作成し、テキストに書式を適用する。
この機能が有効にならない場合は Options タブ で URL Recognition をオンにする。
を使用してこの機能を有効に可能だ。LibreOffice で特定の URL をハイパーリンクに変換したくない場合は、書式設定が適用された直後にハイパーリンクにキャレットを置いて右クリックし、
を選択する。また、Navigator や Hyperlink ダイアログボックス を使って、
文書の他の部分、他の文書や文書の一部、電子メールアドレスへのハイパーリンクを挿入したり、
ハイパーリンクすべてを修正することも可能だ。
Getting Started Guide に詳細がある。
LibreOffice 内でハイパーリンクを活性にする標準の動作は Ctrl 押しクリックだ。この動作を変更するには、
Options ダイアログボックス を開く
ページ を開く
Options… ボタンを押して Security Options and Warnings ダイアログボックス を開く。
Ctrl-click required to open hyperlinks をオフにする
Editing hyperlinks¶
ハイパーリンクを編集する手順:
リンクテキスト内の任意の場所をクリック
以下のいずれかを行い Hyperlink ダイアログボックス を開く:
コンテキストメニューから
を選択Standard ツールバー の Hyperlink 図像をクリック
Menu バー から
を選択
変更を加え Apply ボタン を押す
複数のハイパーリンクを編集する必要がある場合は、すべてのハイパーリンクを編集するまで Hyperlink ダイアログボックス を開いたままにしておくことが可能だ。
ハイパーリンクの色を変更する手順:
Options ダイアログボックス
ページ
General 区画の Unvisited links または Visited links にスクロールしてこれらの選択肢をオンにして、新しい色を選択
OK ボタン を押す。
これにより、LibreOffice プログラムのすべてでハイパーリンクの色が変更される。
Outline folding¶
アウトラインの折りたたみを使用すると、テキスト、画像、図表、枠、図形、テキストボックスなど、見出しの下にある中身すべての表示有無を切り替えられる。この機能を使うと編集や読書のために適切な位置まですばやくスクロール可能だ。
Note
この機能を有効にするには Options ダイアログボックス ページ で、
Show outline-folding buttons を選択する。
オプションで Include sub levels を選択する。
Using a mouse¶
見出しの上にマウスポインターを置くと、左余白に小さな矢印が表示される。アウトラインの折りたたみが有効であることを示す。
下矢印は見出しとその内容が表示されていることを示す。
右矢印は見出しが隠れた内容を持つことを示す。
Ctrl を押す。マウスポインターの形が変わったらクリックしてその見出しから同じレベルの次の見出しまでの間の内容の表示有無を切り替える。
Saving, printing, and exporting folded contents¶
Open Document Format (.odt) で保存された文書は隠される内容と見られる内容の現在の設定が保持される。文書内容は折りたたみ設定の影響を受けない。
Note
隠された内容や折りたたまれた内容は印刷されず、PDF にエクスポートされない。文書全体を印刷またはエクスポートするにはアウトラインの折りたたみをオフにしろ。
Inserting material from other documents¶
執筆中の文書で、他のファイルの素材を再利用すれば良いと願うことがあるだろう。例えば、共通する段落を含む説明書を書くとする。この段落を各文書に再入力したり、コピー&ペーストすることも当然可能だが、共通の段落が編集された場合、その情報が出現するすべての文書でその情報を更新する必要が生じる。
Writer にはこれらの作業を容易にするツールがいくつかある:
Chapter 6, Formatting Pages: Advanced で説明する Insert Section ダイアログボックス
Navigator のドラッグモードにある項目二つ
Navigator ツールを使用するには、まず原文書から挿入したい項目を選択し、
Insert as Link または
Insert as Copy
を選択する。この方法では、画像、OLE オブジェクト、参照、索引のリンクやコピーを作成することは不可能だ。
- Insert as Link
ドラッグ&ドロップした場所に選択した項目をリンクとして挿入する。テキストは保護された節として挿入され、原文書へのリンクとしてマークされる。リンクの内容は原文書が変更されると自動的に更新される。文書内のリンクを手動で更新するには
を実行する。- Insert as Copy
ドラッグ&ドロップした場所に選択した項目の独立したコピーを挿入する。テキストは節の中にあるが保護されていない。コピー項目は現文書が変更されても更新されない。節を削除して内容を通常のテキストとして残すことが可能だ。
Line numbering¶
余白の行番号は、法律文書、詩、プログラミングコードなどでよく使われる。Writer では文書全体または選択した段落に行番号を挿入することが可能だ。行番号は文書を印刷する際にも載る。行番号の間に分離を追加することも可能だ。
何行ごとに番号を振るか、番号の種類、各ページで番号を振り直すかどうかを選択できる。さらに、テキスト分離を別の番号付け方式に設定することも可能だ。
読者ノート
ここは意味がわからない。
文書全体に行番号を追加するには、
Line Numbering ダイアログボックスを開く。
を選択し、左上隅にある Show numbering をオンにする。
必要なオプションを選択する。
OK ボタン を押す。
文書全体の行番号付けを無効にするには、Default Paragraph Style を編集する。段落スタイルはすべてが Default Paragraph Style に基づいているから。
Sidebar の Styles 甲板 で Paragraph Styles 図像をクリック
木から Default Paragraph Style を右クリックし
を選択Outline & List タブ をクリック
Include this paragraph in line numbering をオフ
OK ボタン を押す。
特定の段落に行番号を付ける手順:
まず文書に対する当該機能を無効にする(上記)
行番号を付けたい段落を選択
次のどちらかを選択:
Menu バー から
右クリックメニューから
Paragraph ダイアログボックス の Outline & List タブ で Include this paragraph in line numbering をオン
OK ボタン を押す。
また、段落を選択して Paragraph ダイアログボックス を開き Include this paragraph in line numbering をオフにすれば、それ以外のほとんどの段落では有効にしたまま、特定の段落に対して行番号を無効にすることが可能だ。
行番号を含む段落スタイルを作成し、行番号を付けたい段落に適用することも可能だ。たとえば、文書内のサンプルコードの行に番号を付けるには、通常のテキストとは異なるフォントや字下げを使用すればいい。
開始行番号を指定する手順:
段落内をクリックし、上の手順で Paragraph ダイアログボックス を開く
Outline & List タブ で Include this paragraph in line numbering がオンであることを確認する
Restart a this paragraph をオン
Start with 欄に行番号を入力
OK ボタン を押す。